世界金融クライシスが近づいている――。ギリシャの国民投票を受け、金融市場は恐怖のドン底に突き落とされた。
6日日経平均は一時500円以上も下落。すかさず日銀は動き、324億円の上場投資信託(ETF)を購入した。これが市場を下支えし、2万円割れを何とか食い止めたが、株安の波はアジア、ヨーロッパ、米国と広がった。
「予断を許さないのは事実ですが、株式市場はすでにギリシャのデフォルトやユーロ圏離脱を織り込んだとみていいでしょう。ギリシャ国債を保有するのはECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)など公的機関が8割だし、ここから先の大暴落はそれほど心配はいりません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
しかし、金融市場はこれから何が起こるか分からないと内心、恐々としている。
実際、金融クライシスの引き金を引きかねない“衝撃情報”が市場を駆け巡っているのだ。