クリトモのさかな道

クラゲのいろんな食べ方

  • 文 栗原友
  • 2015年7月7日

写真:ふくろにたっぷり入っているクラゲ。重い! ふくろにたっぷり入っているクラゲ。重い!

写真:わりと肉厚。これ、姿で見たらひいちゃうかも…… わりと肉厚。これ、姿で見たらひいちゃうかも……

写真:まるで冷やし中華。もっとオシャレにならないものか まるで冷やし中華。もっとオシャレにならないものか

写真:モロヘイヤスープとクラゲ。これはイケます! モロヘイヤスープとクラゲ。これはイケます!

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 クラゲの料理って、どんなものが思い浮かべますか? 私は中華の冷菜くらいしか思いつかないです。先週、夫がクラゲを持って帰ってきました。でも、いったいそれで何を作ったらいいのやら……。そもそも触ったこともありませんでした。

 いい機会なので、クラゲについてちょっと調べてみました。夫が持ち帰ったのは、有明海で獲れるビゼンクラゲ。近年大量発生し、漁の網に入ったり、発電所の取水口に詰まったりするなどして、害をおよぼしています。でも、最近はそのクラゲの大発生は大歓迎なんだとか。中国の業者に、とてもいい金額で売れるんだそうです。そんなこともあって、先日、こんな記事が。クラゲ漁詐欺ですって。むうう。

 さて、このクラゲをどうやって食べようか。塩漬けになっているので、塩抜きから。洗って軽い塩水につけて塩抜きをしようとしたのですが、これがなかなか強い塩分で30分漬けただけでは抜けず、刻んでから水にさらしてみました。

 クラゲといえば、酢の物。これだったら誰でも作れるので、私が好きなイタリアンでアレンジ。冷やし中華ならぬ、冷やし中華風カッペリーニ。カッペリーニはゆで時間2分の超細パスタ。このパスタをゆでたらよーく冷水でしめて、さらによーく水分を拭き取ります。

 そこへ、塩とオリーブオイルで味付けをし、お皿に盛ります。上にキュウリとフルーツトマトの千切り、塩抜きして水分を拭き取ったクラゲをのせて、スモークしたオリーブオイルとレモンをかけてできあがり。うん、見た目は冷やし中華だけど、しっかりイタリアン。水分をきちんと拭けばクラゲも水っぽくなく、おいしくいただけます。

 2品目は私が好きでよく作る、モロヘイヤの冷たいスープ。今回は、市販の海鮮出汁に、ゆでて刻んだモロヘイヤ、スライスしたトマト、しょうが、木綿豆腐を入れて、ナンプラーで味付け。ぎんぎんに冷やした上にクラゲを乗せました。これ、超おいしい! クラゲの味はどんなものかというと……。コリコリしていて、ちょっと塩味で、磯の香りがします。

 酢の物にしてキュウリで和えるのがスタンダードですが、ゴマだれとも相性がいいみたいです。機会があれば、是非。

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PROFILE

栗原友(くりはら・とも)

東京都出身。趣味の旅行や留学中に出会った外国の味を、日本でも簡単にアレンジできるレシピを紹介すると共に、旅と食の楽しさを様々なターゲットに向けて提案している。2009年ASEAN食の親善大使に就任。現在は料理教室を中心に活動する傍ら、 築地斉藤水産にて修行する日々。

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