久しぶりのレビュー。
Sacred Vimpre
メーカー:SIVER BULLET
Sacred†Vampire 初回版
SILVER BULLET AT(2010-10-29)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
シナリオ
吸血鬼モノ。
それ以上、何をもって語ればいいのか。
本当に吸血鬼モノ以外、説明すべき点のない物語。
主人公は吸血鬼だけど、血を吸わないイイヤツで、ミッション系の学校に通って、幼い頃に助けてもらった少女と出会い、色々と起きる、というのが概要なのだけど、起伏が異様に少ない。
吸血鬼モノは数あれど、これほどメリハリのないシナリオというのも珍しいのではないだろうか。
ぶっちゃけ普通の学園モノ。
テーマ性も今ひとつ分からず、吸血鬼と人間の葛藤でも描いているのだろうか、と思いきや、別にそれもそこまで深く描いている訳ではない。
かといってバトル演出がある訳でもなし、なぜか最後の方で魔族だのヴァンパイア・ロードだの、妙に厨二病満載の展開が目白押しだが、つじつまあわせに語られるだけで、「おおそうだったのか」と手を叩いて納得するような話でもない。
基本的には一本道で、ヒロイン個別で若干変わるものの、展開自体はほとんど一緒。
主人公が人と吸血鬼の恋に思い悩んで、ヒロインがそれを受け入れて……みたいな。
なんで展開としては主人公のウジウジ感のわりに、非常にさっぱりとしているので、それほどグダグダはしない。
ただそこにたどり着くまでが長いのでダレるかもしれない。
遊佐 聖来(CV:みる)
聖歌を愛する少女。
主人公が幼い頃、人間を嫌っていた時に助けられ、人間を好きになったきっかけの女の子。
彼女の聖歌が吸血鬼の衝動を抑える!という謎の展開に。
よくも悪くも普通の展開。
桐生 霧(CV:御苑生メイ)
義姉。
シナリオはともかく、主人公大好きキャラの展開は、どんよりとしたシナリオの中で一つの清涼感をもたらしている。
むしろお色気担当。
浅田 小春(CV:春日アン)
クラスメイト。
シナリオ的には、普通の人間と吸血鬼の恋を真っ向から描いた、という感じ。
やや物足りない感じもあるが、まあまあ及第点というところ。
共通ルートではそこそこ出番はあるものの、他のヒロインの個別では姿を消すのは、普通の人間たる証だろうか。
エインズワース・真亜沙(CV:小倉結衣)
後輩。
吸血鬼と噂され、周囲から浮いている。
そこに、主人公が「お前は厨二病だ」と断言し、彼女を仲間に引きずりこむ。
ツンデレ……というかクーデレか。
デレた時の破壊力は抜群。
シナリオはいつものようにどうでもいい感じなので割愛。
グラフィック
原画はにの子。
ややぼったりとした感じの絵柄だが、全体的に纏まっている。
特に一枚絵が美麗。
エロCGも、枚数こそ多くないものの、丁寧に書かれている感じ。
音楽
聖歌が出てくるわりに、BGM関連はそこまで印象的なのはない。
全体的に大人しめの音楽が多いからだろうか。
まあ熱い展開がないシナリオだし、仕方ないのだろう。
総評
話:★★★☆☆
絵:★★★★★
音:★★★★☆
68点
凡作。
それ以外の評価などつけようがない作品。
下らないクソゲーでもなければ、素晴らしい名作でもない。
褒める点もあれば、褒められない点も多い。
そういう作品である。
物語的にはすっきりとまとまっているものの、粗も多い。
例えば、血を吸わないと決意した主人公だが、そのわりに普通に吸血したりする。
クラスメイトの血を吸ったと思えば、その子のケアは後回しで、ヒロインとキャッキャウフフと遊んでたりする。
思うに主人公の決意というか向かうべき方向性が今ひとつ感じられないのが残念。
俺は人間になるから血を吸わねーぜ!
↓
やばい、本能に負けて血を吸ってしまいそうだ。
↓
気付いたら血を吸っちゃったぜ。
↓
色々あったけど、これからは人間として生きていくぜ!
みたいな。
むしろ人と吸血鬼の違いを描くなら、血を吸った瞬間バッドエンドくらいのシナリオでも良かったかも。
吸血鬼という、よくも悪くもありふれた設定を使う以上、何かしら尖がった部分は必要だと思う。
例えば『彼女達の流儀』のような。
あるいは、単純にバトルモノに転化させても良かったかもしれない。
まあバトルモノになるなら、そもそも基本コンセプトからして変更する必要があるだろうし、センスも必要だろうが。
Sacred Vimpre
メーカー:SIVER BULLET
SILVER BULLET AT(2010-10-29)
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シナリオ
吸血鬼モノ。
それ以上、何をもって語ればいいのか。
本当に吸血鬼モノ以外、説明すべき点のない物語。
主人公は吸血鬼だけど、血を吸わないイイヤツで、ミッション系の学校に通って、幼い頃に助けてもらった少女と出会い、色々と起きる、というのが概要なのだけど、起伏が異様に少ない。
吸血鬼モノは数あれど、これほどメリハリのないシナリオというのも珍しいのではないだろうか。
ぶっちゃけ普通の学園モノ。
テーマ性も今ひとつ分からず、吸血鬼と人間の葛藤でも描いているのだろうか、と思いきや、別にそれもそこまで深く描いている訳ではない。
かといってバトル演出がある訳でもなし、なぜか最後の方で魔族だのヴァンパイア・ロードだの、妙に厨二病満載の展開が目白押しだが、つじつまあわせに語られるだけで、「おおそうだったのか」と手を叩いて納得するような話でもない。
基本的には一本道で、ヒロイン個別で若干変わるものの、展開自体はほとんど一緒。
主人公が人と吸血鬼の恋に思い悩んで、ヒロインがそれを受け入れて……みたいな。
なんで展開としては主人公のウジウジ感のわりに、非常にさっぱりとしているので、それほどグダグダはしない。
ただそこにたどり着くまでが長いのでダレるかもしれない。
遊佐 聖来(CV:みる)
聖歌を愛する少女。
主人公が幼い頃、人間を嫌っていた時に助けられ、人間を好きになったきっかけの女の子。
彼女の聖歌が吸血鬼の衝動を抑える!という謎の展開に。
よくも悪くも普通の展開。
桐生 霧(CV:御苑生メイ)
義姉。
シナリオはともかく、主人公大好きキャラの展開は、どんよりとしたシナリオの中で一つの清涼感をもたらしている。
むしろお色気担当。
浅田 小春(CV:春日アン)
クラスメイト。
シナリオ的には、普通の人間と吸血鬼の恋を真っ向から描いた、という感じ。
やや物足りない感じもあるが、まあまあ及第点というところ。
共通ルートではそこそこ出番はあるものの、他のヒロインの個別では姿を消すのは、普通の人間たる証だろうか。
エインズワース・真亜沙(CV:小倉結衣)
後輩。
吸血鬼と噂され、周囲から浮いている。
そこに、主人公が「お前は厨二病だ」と断言し、彼女を仲間に引きずりこむ。
ツンデレ……というかクーデレか。
デレた時の破壊力は抜群。
シナリオはいつものようにどうでもいい感じなので割愛。
グラフィック
原画はにの子。
ややぼったりとした感じの絵柄だが、全体的に纏まっている。
特に一枚絵が美麗。
エロCGも、枚数こそ多くないものの、丁寧に書かれている感じ。
音楽
聖歌が出てくるわりに、BGM関連はそこまで印象的なのはない。
全体的に大人しめの音楽が多いからだろうか。
まあ熱い展開がないシナリオだし、仕方ないのだろう。
総評
話:★★★☆☆
絵:★★★★★
音:★★★★☆
68点
凡作。
それ以外の評価などつけようがない作品。
下らないクソゲーでもなければ、素晴らしい名作でもない。
褒める点もあれば、褒められない点も多い。
そういう作品である。
物語的にはすっきりとまとまっているものの、粗も多い。
例えば、血を吸わないと決意した主人公だが、そのわりに普通に吸血したりする。
クラスメイトの血を吸ったと思えば、その子のケアは後回しで、ヒロインとキャッキャウフフと遊んでたりする。
思うに主人公の決意というか向かうべき方向性が今ひとつ感じられないのが残念。
俺は人間になるから血を吸わねーぜ!
↓
やばい、本能に負けて血を吸ってしまいそうだ。
↓
気付いたら血を吸っちゃったぜ。
↓
色々あったけど、これからは人間として生きていくぜ!
みたいな。
むしろ人と吸血鬼の違いを描くなら、血を吸った瞬間バッドエンドくらいのシナリオでも良かったかも。
吸血鬼という、よくも悪くもありふれた設定を使う以上、何かしら尖がった部分は必要だと思う。
例えば『彼女達の流儀』のような。
あるいは、単純にバトルモノに転化させても良かったかもしれない。
まあバトルモノになるなら、そもそも基本コンセプトからして変更する必要があるだろうし、センスも必要だろうが。