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<復興マラソン>日中親善 足取り軽く

完走後に健闘をたたえ合う中国・温州市の選手たち

◎友好都市・温州から16選手

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市で28日に開かれた第1回いしのまき復興マラソンには、同市の友好都市である中国・温州市の選手団16人が出場した。沿道から多くの声援を受けて被災地を駆け抜けた選手たちはゴール後、「復興へと歩みを進める市民の力を感じた」と振り返った。
 ハーフマラソンを終えた自営業翁中華さん(55)は「海外の大会は初めてだったが、地元住民の応援の雰囲気が素晴らしく、実力を発揮できた」と喜んだ。
 10キロを走った会社経営李文満さん(58)は「コース沿いには、たくさんの仮設住宅があった。走ることで被災者の方々に元気を与えたいと頑張った」と語った。
 選手団は27日、津波で壊滅的な被害を受けた南浜地区などを視察した。10キロに参加した銀行員陳暁丹さん(42)は「震災から立ち上がる市民の精神に感銘を受けた。頑張りを世界が注目している。復興を果たせるよう温州から祈っています」とエールを送った。
 温州市は中国東部の東シナ海に面しており、人口は900万余り。石巻市と同じ港湾都市で、1984年に友好都市となって以降、水産技術に関する研修生を受け入れるなど交流を深めてきた。


2015年06月29日月曜日

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