プロ野球中継「東京ヤクルトVS阪神タイガース」 2015.07.02


首位阪神、1ゲーム差で3位のヤクルト。
首位と最下位がめまぐるしく入れ替わる、ことしのセ・リーグ、ペナントレース。
各チームがシーズン折り返し、そして夏本番を迎えまして、その戦いに激しさが増してきました。
神宮球場のヤクルト・阪神の13回戦です。
連敗を止めるべく、左のエース、能見が、先発マウンドに上がった神宮球場ですが、2回にデニングのソロホームラン、先発、山中、タイムリーヒットで、ヤクルトが先手を取っています。
たった今4回の裏、ヤクルトの攻撃が始まっています。
2点をリードしているヤクルト。
さあ、リーグ戦再開後、好調の阪神打線がこのあと、どう反撃していくんでしょうか。
この回、先頭バッターの5番のデニングがバッターボックスに入っています。
このデニングが、2回に能見から右中間スタンドに痛烈な一発を放り込みました。
そしてそのあと、先発ピッチャーの山中にタイムリーヒットが出ています。
放送の解説は、川藤幸三さん、そして藪恵壹さんのお二方です。
川藤さん、藪さん、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
お願いいたします。
さて、これが能見から放った、デニングの先制ソロホームランですが、まず藪さん、能見の投げた球、そしてデニングのスイング、いかがでしたか?
ボール先行でのまっすぐですよね。
ちょっとやっぱり打たれるときはいつも高いですよね、ボールが。
そして川藤さん、この先発の山中に打たれたタイムリーヒットが、ああ、もったいないなぁという1点ですね。
これが、余分なんですね。
だからやっぱり、このきのう、おとつい、2戦見てても、まあ、ホームランはこの球場はやっぱりよく出ますのでね。
ただ、タイガースの場合は、ホームラン出たあとのタイムリーが出ない。
逆にヤクルトのほうが、タイムリー出たあとのホームランとか、ホームラン出たあとのタイムリー、こういうふうな攻撃というものが、その勝ち負けをやっぱり明暗、きちっと分かれてますね。
この3連戦のうちのおととい、きのうはそういった感じでしたか。
だから、余分な点を与えるか、また、その点を取るかの、その違いがこの2勝と、タイガースの2敗というふうな分かれ目になってますね。
藪さん、きょうはこの能見を立てての3連戦3戦目ですから、絶対に阪神は落とせませんよね。
当然、そういうことになってきますよね。
ですから、まだ序盤の2点ですからね、なんとかこのまま耐えてから、神宮もね、打ち返す力はありますのでね。
好調ですからね、打線がね。
そうですね。
バッターボックスには、7番の雄平が入りました。
1アウトランナーが1塁です。
川藤さん、この打席の雄平も、興味深いバッターですね。
この選手の開幕のときのね、姿っちゅうのは思い切りのいい選手だなと思うて、見てきたんですが、やっぱりこれだけボール球を振れば、落ち着くところに落ち着いてきてるんだというふうなやっぱり感じしますね。
藤井が前に弾きましたが、1塁ランナーは自重しています。
だけど、スイング事態は魅力のある選手ですね。
ですからオールスターも、選手間投票で選ばれたというこの雄平です。
ヤクルトの先発ピッチャーは、こちらの山中です。
前回登板でプロ初勝利を挙げて、1軍では中19日のマウンドということになった山中が、阪神打線をゼロに抑えて、みずからタイムリーヒットを放ってという立ち上がりです。
右中間に、きょうはセンターに柴田が入っています。
フェンスに背を向けて、こちら、打ち取りました。
きょうの先発の能見は、阪神先発4本柱の1人のベテラン左腕ですけれども、今シーズンは12試合5勝7敗、負けが2つ先行しているという今シーズンのここまでの成績です。
前回登板は、6月の24日。
富山の広島とのゲームで8回途中、左足をちょっとつりまして、降板しましたが、今シーズンの5勝目を挙げました。
2アウトになって、打席は8番の中村です。
川藤さん、今シーズンの能見は、全体的にどう見てますか?
うーん、まあ、30、今、6ですか?その36という、ちょうど野球選手としての曲がり角というかね、そういう蓄積の部分も当然あります。
だけどやっぱり、ことしはね、粘りがやっぱりない。
だから特に6回、7回にきたら、必ずこう、やばいなというイニングにきちっとつかまっているような、そういうものがこの5勝7敗という数字になってるんじゃないかなと、そういうふうに見てますけどね。
となりますと、このビハインドゲーム、どこまでこの粘りきれるかですね。
中でも逆に、ここはもう、ここまで俺はやってきたんだという、その自負というものをね、ここはもう見せてもらいたい。
特にこの2連敗で、きょう負けるわけにいかないんでね、それだけにこの能見が、ここから先、どんなことがあっても先に点はやらないというふうな、やっぱり、投球を見せてもらいたいですね。
これ藪さん、2てんのびはいんどですがここからやはり、能見クラスのピッチャーは、ゲームを作って、終盤まで持っていく。
これ、大切ですものね。
そうですね、やっぱりイニングを消化するというのもね、先発投手としての役割の一つですので、最低、やっぱり6回はね、投げてもらいたいなと思いますけどね。
やっぱり藪さん、ピッチングコーチを経験されていたころは、やはり先発ピッチャーが150イニングから180イニング、誰か投げてくれると、それ助かるんですよね。
当然そういうことになってきますよね。
ランナー、スタートを切りまして。
インコース、これが外れています。
川藤さん、すっと1塁ランナーが、2塁に進みましたね。
だからこういうところの、審判がボールと言えば、もうそこまでなんでね。
藤井は審判のコールうんぬんよりも、走って、やっぱり殺そうという、その姿勢がやっぱり欲しいですね。
ということなんですね。
さあ、得点圏にランナーが進みました。
先ほどの回も、このバッターボックスの中村がつないで、そしてピッチャーの山中にタイムリーヒットが出るというイニングになりました。
デニングから下位打線で奪った2点、ヤクルトスワローズです。
三遊間はレフトへ抜けていきました、これが、3塁コーチャーが回して、ホームイン!タイムリーヒットになりました。
ヤクルトに3点目が入りました。
いや、手をたたいて喜ぶ真中監督です。
川藤さん、もう一粘りをという話を、放送席でしていた矢先ですね。
あまりにもやっぱりもう正直に、確かに今見てたら中村がね、見逃したらボール球なんですけどね、うまく打ってますけど、あまりにもこうすんなりね、隙を見せすぎてるんですよね。
もったいないわ、こういう点の取られ方。
藪さん、この一連の1点は、どう見ます?
いや、それはね、やっぱり取られた阪神にとっては、非常に痛い1点ですし、取ったほうのヤクルトにとっては、本当にこれ以上ない取り方ですよね。
これでね、藪さん、打順がピッチャーまで回りましたね。
そうですね。
2回にはデニングのホームラン、そしてこの山中にタイムリーヒットが出ての2得点。
そしてこの回は、8番の中村にタイムリーヒットが出て、3点目が入っています。
藪さん、この神宮球場は、3点ぐらいじゃ、セーフティリードじゃないですからね。
全く違いますよね。
もうワンチャンスで、もうひっくり返す点数ですからね。
さっき藪さん、2点目のときに、次の1点を先に失わないことという話をしてましたけど、次の1点が入っちゃった以上は、さらに次の1点を入れないようにという意識ですよね。
もうここまででしょうね。
これで止めておかないと、なかなかタイガースのほうも難しくなってきますよね。
藪さんは、きょうの能見はどう見てます?
うーん、まあ、それほどよくもなく、かといって、非常に悪いかというと、そうでもないと思いますんでね。
なるほど。
ピッチャーはシーズン、長いシーズンの中で、どうしてもいいとき、悪いときって、
5回の表の阪神の攻撃が始まっています。
7番の柴田が1ストライクからの2球目を打って、センター前のヒット。
ノーアウトランナーが1塁。
8番の藤井がバッターボックスに入っています。
次がピッチャーの能見という打順です。
きわどいコース。
ご覧のように7番から始まって、8番の藤井、次がピッチャーの能見という打順ですが、まあ藪さん、ここは代打ということはあるんですか?
いや、まだね、5回ですからね。
まあないですかね。
そのまま能見が出てきます。
あー、ここは。
山中のほうが苦しいピッチングという局面になりました。
さて、川藤さん、阪神タイガースもこの交流戦が終わって、リーグ戦が再開してから、打線のほうが非常に活発ですよね。
だから、そういうふうに見てきたんだけど、本当に果たしてそうなのかなというね、まだ疑問視する部分と、そういうふうなポイント、ポイントではたして打ててるかいうたら、まだそこまでの状態じゃないんですよ。
だから、まだ、ほんまに100%、確かに数字的には上がってることは事実なんですが、まだここ一番、弱すぎますんでね。
そういうところをもっと見ていきたいなと思いますけどね。
ですから、福留、ゴメス、マートン、今成、個々に状態が上がっている選手はいるんですけれども、先ほども川藤さんがお話されたとおり、もう一押しというところがないわけですね。
まだこのやっぱり簡単に言えば、このオーダーでも、きのう、おとついと、1、2番が機能しない。
そういう中で、
だから今の、せっかく…。
川藤さん、申し訳ありません。
今もね、せっかく柴田が出て、それで藤井がボールスリー。
そこからツースリーになり結局、打ち上げての、ランナーが1つも前へ進んでいないという。
こういうところがやっぱりまだまだね、信用できない部分もあるんですよ。
ボールスリーになった時点で恐らく藪さん、阪神ファンのほとんどの人は、よし、これで2塁1塁で能見、バントやというようなね、イメージ、膨らんだでしょうからね。
思いますけどね。
状況が1アウト1塁で、能見の番とというシーンになりました。
ピッチャー前。
山中から1塁に送られて、これで1塁ランナーの柴田を2塁に進めました。
さあそして、きょう、1番に起用されました今成です。
今成の1番のスタメンは、13年の8月の13日以来、2シーズンぶりということになります。
きょうのゲームが始まるまで、8試合連続安打と打撃上向きになってきました、この今成です。
川藤さん、今成の状態はよくなってきたというふうに見ていいんですか?
そうですね、じわっと上がってきてますね。
だから、きょうのこのゲーム、これから終盤まで、そういう意味でひっくり返すことは、まずこの今成がこの打席でタイムリー打つことですからね。
そうすれば、ゲームというのはものすごくおもしろくなります。
インコースからきました。
マウンド上は山中です。
プロ入り3年目のピッチャーです。
熊本市立しつゆうかん高校から九州東海大、それからホンダ熊本、12年、ドラフト6位でソフトバンクに入団しました。
ご覧のような独特なフォームで投げてきます。
ヤクルトには、去年の7月、トレードでこのヤクルトのユニホームを身にまとっています。
藪さん、独特のフォームできますね。
そうですね、まあ俗にいう、サブマリンですか。
ですけどね、見てますと、やっぱりサイドやアンダースローのピッチャーって、横の揺さぶりはできると思うんですが、やっぱり高低でいうところのね、先ほどキャッチャーの中村選手が、やっぱり高めをしっかりと要求してますよね。
このへんがやっぱり打者を打ち取っていくのに必要になってきます。
徐々にリードしてると思いますけどね。
ここまではタイガース打線を0点に抑えている山中、中村のバッテリー。
小澤さん、その山中について、ヤクルトの同じサブマリン系の高津ピッチングコーチが、遅い球を有効に使っているねと。
これからも3回り目に入ったんだけど、焦らず丁寧にと、声をかけているんだと。
一方のタイガース、関川バッティングコーチも、うまくタイミングをずらされていると。
打席に向かう前にしっかり準備して打っていってほしいと言っています。
というような両ベンチの見立て、尾山アナウンサーから入りました。
ここまではタイガース打線、3安打0点に抑えている山中。
その山中から、この場面で今成がタイムリーを放つことができるか。
そういえば川藤さん、きのうのゲームを一緒に見させていただいて、梅野、ホームラン打ちましたが、その前のタイムリーという、絶好のチャンスで打てなかった。
川藤さん、そこを指摘してましたね。
そうですね。
だから、あそこで、せっかく先制が、もう一押しできるところを押し切れてないから。
流れが来ないんですね。
さあ、この今成の打球は、ライトへ上がったが、
ご覧いただきましたように、きょうの中継では、タイガースのリーグ優勝を祈願しまして、30年前にここ、神宮球場でリーグ優勝した、あの劇的な試合をVTRを交えて振り返っていきたいと思います。
川藤さん、いろんなシーンが出てきますので。
そうですね。
これも楽しみながらいきたいと思います。
このシーンに合わせたように、タイガースはね、追いつき、ひっくり返すというふうなゲームを見せてもらいたいですわね。
何かことしの阪神タイガースの優勝、川藤さん、阪神ファンの方がイメージできるような、爽快なゲームを期待したいですね。
そうですね。
さて、5回の裏、ヤクルトスワローズは、1番の山田、バッターボックスに入っています。
川藤さん、試合の流れを考える意味で、能見のこのあとのピッチングを考える意味で、大事なイニングですね。
そうですね。
やっぱり、トップから始まるこのイニングというものは、完璧に流れは今、スワローズのほうに行ってますんでね、ここやっぱりきちっと切ってもらいたいですね。
引っ張って、これはファウルボールです。
小澤さん、能見に関して中西ピッチングコーチ、やっぱりよくないねと、体も重そうだと、球自体、少し引っ掛けぎみな分、変化球の抜けが悪いんだ、とにかく粘り強く辛抱して投げてほしい、忍耐だよということです。
これもファウルです。
藪さん、今の中西ピッチングコーチのコメントなど聞きまして、いかがですか?
やっぱりね、私たちと同じような見立てというか、ベンチもそういうふうに見てるんでしょうね。
いつもの絶好調の能見ではないなというふうに見てると思いますね。
変化球の抜けが悪いというような話ありましたけれども、具体的には、どういう球種がどうなるんですかね?
能見のいいときっていうのは、チェンジアップとフォークの見分けがほとんどつかないんですよ。
本人に聞いても、しっかりと答えませんけど、ベンチから見ても、チェンジアップなのか、フォークなのか、分かりづらいピッチャーですね。
そういうときは非常にいい能見のときだと思うんですけど。
それプラス、やっぱりまっすぐがね、やっぱりキレてないと、その変化球も生きてきませんので、やっぱり能見のバロメーターになるのは、まっすぐのキレだと思うんですよね。
フルカウントです。
あっという藪さんの声、そして、マートンが見上げて、着弾しました。
ホームラン!山田、今シーズンの第16号ホームランです。
ゆっくりと3塁キャンバスを回りました。
これで4点目がヤクルトスワローズに入ります。
5回の裏、4点目を挙げた山田のホームラン。
川藤さん、まず、今の場面のボールと、山田、本当にいいバッターですね。
だからね、結局、カウントが初め追い込んだ、ストライクボール、変化球、しっかり投げるから、空振り取れてないんですよ。
三振取りにいこうというふうな、ここまでの投球なんか見てても、その球が、ことごとく完全にボール球になってしまってるんですよね。
だからそれでヤクルト打線に、きちんと見られてしまう。
そしてカウントが悪くなってくる。
で、歩かせたくないから、甘くなる。
それをきちっと今の、山田なんかは典型ですわね。
このデニングのホームランといい、この山田のホームランといい、完璧ですわね。
そして2番の上田がライト前に運んでいきました。
きょうはヤクルトスワローズが1番山田、そして2番ライトに荒木、スタメンだったんですけれども、途中から4回から、この上田がセンターのポジションに入っています。
小澤さん、その荒木なんですけどね、3回の第2打席、走塁の際、これが内野安打なのか、盗塁失敗のときなのか分からないんですが、左足に痛みを訴えたため、大事を取って交代ということです。
というようなアクシデントがあっての交代ということになりました。
さて川藤さん、ホームランでヒットでちょっと勢いがヤクルトにいってしまってますね。
だから、本来であれば、きょうの能見の立場を考え、また能見自身のことを思ってもね、この姿じゃ、能見じゃだめなんですよ。
やっぱりこのゲームの重さというものを感じれば、まず5回までは、どんなことがあっても、もう、力尽くで抑えこんだるという、そういう姿をやっぱり、きょうの能見に求めとったんですよね。
ところがまるで逆の、先ほど中西コーチが言ったような体が重いとか、そういうものだけで済まされとるような、結果がもう、こういうことですからね。
もうヤクルト打線がぶんぶん振ってきますわね。
川端も思いっ切り振りました。
追い込みはしました。
さあそして神宮球場はブルペンが屋外にありますので、歳内、そして島本といったところがブルペンで肩を作っています。
ここも3番川端、4番畠山、5番デニングを迎える中でですので、能見のピッチングに期待がかかりますが、さあ、レフトへの打球はインフィールドに落ちました。
長打コースです。
長打コースです。
1塁ランナーは2塁から3塁を蹴って、ホームに向かいます。
打った川端、2塁ストップ。
さらに1点追加。
5対0です。
いや、藪さん、今、神宮球場、放送席のすぐ前にいる阪神ファンの方からなんでなんやと、いう、今ね、声が聞こえてくるぐらいの、今の一撃でした。
ここで和田監督が出ます。
今、和田監督は、これは藪さん、フェアかファウルかというところですね。
打球が落ちた所が非常にこう、ライン際でね、どちらかなという所でしたので、まあ、抗議に行きましたよね。
で、川藤さん、その前の川端のシーンを振り返れば、追い込んでたんですよね。
だからもうやっぱり、こういうところがことしのやっぱり、象徴じゃないかなと思いますね。
これ、フェアですね。
藪さん、今、川藤さんにお話聞きましたが、追い込んでの3球目を持っていかれましたね。
今の入り方、どうですか、3球目は?
3球で勝負するというのはね。
これ、交代ですか。
ここで交代ということになりました、ここで、左のエース、能見を諦めてのリリーフです。
能見が5回途中、79球、10本のヒットを打たれて、うち2本がホームラン。
5点を失って、マウンドを降りました。
きょうは途中、尾山アナウンサーからも中西ピッチングコーチからのコメントが入りましたが、体が重く、変化球が少しコントロールできてないというような状態の中で、5点を失いましたが、連敗ストップの期待を多いに背負っての、能見のピッチング。
しかし、5点を失って、途中降板ということになりました。
さあ、2番手は斎内がマウンドに上がりました。
バッターボックスは畠山。
まだアウトカウントはなし。
ランナーが2塁。
ピンチからのマウンドになりましたが、きのう、この神宮球場、中継ぎでマウンドに上がりまして、最初のイニングはピンチをしのぎました。
しかし次のイニングで、フォアボールから流れを失って、結局点を失い、負け投手になった歳内。
連投ということになります。
さあ藪さん、きのうの悔しさを晴らす場面ということになりますね。
そうですね。
それにはもってこいのバッターですからね。
やっぱりしっかりとね、自分の納得のいくボールを投げて、打ち取ってほしいと思いますけどね。
畠山は今シーズン、19本のホームラン、57打点。
いずれもリーグのトップです。
藪さん、この歳内の一番の魅力はなんですか?
高校時代はね、まっすぐとフォークのピッチャーだったんですけど、プロに入ってから、いろんな球を非常にうまく、ストライクゾーンに放るようなピッチャーに成長してきましたんでね。
それとことしは、本当にまっすぐがね、非常によくなりましたから、そのへんだと思いますね。
さあ、振ってくるか、川藤さん、きのうの、きょうの歳内、この能見からマウンドを託されたわけですけれども、歳内の心中、よっしゃ、やってやろうというような気持ちはもちろんあるでしょうから、期待したいですね。
だからもう、斎内のこの立場からいけば、このゲームの展開を、いちいち考える必要はないんですよ。
きのうでも、なぜ、ああいうふうな敗戦投手になったかいうのは、今のこの畠山に対する投球見たら分かるように、ストライクいきたいときに、ストライク取れてないんですよね。
だから、そういうことが一つ一つ、また大きな課題として残ってるわけですよ。
確かにまっすぐ自体はいいですよ。
ただ、そのまっすぐだけではやっぱり通じませんのでね、だからそこにはコントロールという、最低限度のコントロールを身につけないとやっぱり、1軍で本当に力を発揮するというところまで、まだ時間がかかりそうですね。
迎えるは、きょうホームランを放っているデニングです。
ミッチェル・ジョン・デニング。
オーストラリア出身の26歳の選手です。
BCリーグ新潟から、このヤクルトに入団しまして、5月の26日に1軍デビューを果たしました。
推定年俸は360万円ともいわれています。
うーん、ボールが先行してしまいます。
藪さん、一つ大きく流れがヤクルトに傾いた中で、よくこの流れが相手にあるところからくるリリーフピッチャーというのは、大変だって話は聞きますけど。
もちろんそうですけど、またね、そこにリリーフとしてのだいご味もね、逆の意味でありますからね、しっかりとこういったところで、出ていったらしっかり抑えるというので、またベンチの信頼を得ることができますのでね。
あー、どうしてもボールが先行してしまいます。
川藤さん、攻めてるんですか?
いや、ストライク取りにいってるんだけど、それが思うようにならないところが、きのうの弱さでも、この歳内で、同じことがいえると思うんですよ。
だからこのゲームの流れうんぬんを考える必要ないんです。
もう一人一人、一球一球を本当に自分でやっぱり力つけるしかないなという。
ここ、神宮はね、非常にブルペンが外に出てますから、次のピッチャーが準備してる、してないというのは、マウンドにいて、見ることもできますからね。
今、誰も作ってませんけれども、ですからもう、このイニングは、歳内がしっかりと、アウトを重ねて、ベンチに戻るしかないんですよね。
そういえばきのうは、畠山までしか託されませんでしたね。
このデニングから、高宮をスイッチしました。
左バッターも任されるようにならないといけないと、歳内は話していました。
フルカウント。
小澤さん、それと和田監督も、きのうね、最後は1打同点まで、相手を追い詰めましたよね。
この球場、神宮は、最後まで粘れば、何が起こるか分かんないんだからと、きのうの試合後の会見で、そう締めくくりましたね。
まずは斎内が、ここを切り抜けることです。
打ち上げました。
きょうはセカンドスタメンは荒木です。
川藤さん、ノーアウトランナー2塁1塁、一つ状況が変わらなかったというアウトを取りましたね。
ノーアウト1塁2塁で、第1バッターを今のように、フライで、内野フライとかね、とにかく1塁2塁の走者を、前にさえ進めなかったら、そのイニングというものはね、ゼロの可能性というのはものすごく高いんですよ。
だからそういう面では、この1アウトを取って、1、2塁になった。
じゃあここで大引で、それでゲッツーというふうなものを、…に考えることもできるんですから。
そういうテクニックを覚えるのも、この歳内にとっては、いいチャンスなんですよね。
バッターボックスは、大引です。
藪さん、そういうふうにピンチのシチュエーションでも、一つアウトの取り方、発想を変えれば、ピッチャーというのは、いい方向に流れを持っていくことはできるんですか?
そうですね。
それもね、やっぱりいろんなところを経験してるうちに、だんだん分かってくるようになってくるんですよね。
そうしていくうちに、まただいご味みたいなのが、ここで抑えてっていうのがね、出てくると思いますからね。
歳内はプロ入り4年目のシーズンになりました。
一つずつステージを上げていくためにも、川藤さんからも、コントロール、球威は魅力はあるんだけれども、そのへんの指摘もありました。
さあ、こういった場面、きょうはヤクルト打線を抑えることができるか。
だから今のも、1ストライク、2ストライクとね、力勝ちしてるんですよ。
というのは、自分のまっすぐに、大いに1軍では通用するんだという自信を持っていいんですよ。
あとはただ力だけじゃなく、いろんな投球術というものは、あくまでもコントロール、ストライクからボール、投げれるだけのやっぱり技術、そういうものを身につけることによって、この歳内という投手は、ものすごいやっぱり、大化けできるだけの要素はありますから。
だから、こういう実戦の場で、それを身につけていってほしいわけなんですよね。
藪さん、和田監督も、この歳内にこのチャンスを与えたわけですからね。
きのうのきょうですからね、すぐ取り返すチャンスを頂けましたのでね。
外野が少し前に来ています。
変化球。
あとは藪さん、こうして追い込んでからのバッターへのしとめ方ですね。
そうですね。
ここは理想的には、野手の正面を突いたゴロというのがね、ダブルプレーっていうのが理想なんですけれどもね。
ということは低めにどれだけ制球できるかですかね。
そうですね。
それで、スライダーをいくのか、まっすぐを投げるのか、そのへんの選択ですよね。
6球目です。
外の球。
ライトへ合わせて、これはライトフライになります。
ランナー動けません。
2アウトまでこぎ着けました。
藪さん、最後は外への変化球を。
スライダーですね。
やっぱり、ストライクからボールになる球ですので、なかなかヒットゾーンには飛ばないですよね。
フォークボールですね。
フォークが外に回転していったんですね。
これで2アウトです。
きょうは先発マウンドが、能見。
連敗を受けて、左のエースがマウンドに上がりました。
しかし5点を失って、この歳内にマウンドを託しています。
2アウトランナーが2塁1塁。
アウトカウント2つ。
積み重ねました、歳内です。
川藤さん、豪快に振ってきますね。
いいですな。
いいですなっていうのは、今のいいですなは、歳内に対して、いいですなですよ。
このやっぱりデニング、大引と、見事にピッチングしてるんですから、もう1人、この雄平を、この三振取れるような、ピッチャーになってみぃ、こりゃ、期待持てますよ。
おっ、追い込みましたよ。
この雄平も、思い切り振ってくるんだから、逆にこういうふうな、もう自分のまっすぐにしても、変化球にしても、ましてこのカウントがツーナッシングですからね、まあ、いろんなもの、試したらいいんですよ。
藪さん、もうストライクゾーンへのボールはいりませんか?
そうですね。
広く、広くですね。
広く、広く。
藤井は完全にボール要求です。
おー、アウトローいっぱいに決まりました。
見送り三振です。
明治神宮球場からお伝えしています。
ヤクルト・阪神のゲームも、試合は中盤に入っています。
ここまで5対0と、ヤクルトスワローズが5点をリードしています。
さて阪神タイガースは、6回の表の攻撃が始まりました。
2番の荒木からです。
きょうは1番が今成、2番が荒木、3番福留、スタメンに戻ってきました。
4番ゴメス、5番マートン、6番にきのうに続いて鳥谷、7番に柴田を起用しました。
そして8番に藤井、先発ピッチャーは能見で始まりましたが、2番手、歳内といった並びになっています。
荒木、たたきつけた打球はセカンドゴロ。
山田から1塁畠山に送られて1アウト。
先頭が出ることができませんでした。
さあ、福留がゆっくりといつものルーティーンで、バッターボックスに向かいます。
川藤さん。
福留が本当にすばらしい働きをここのところ続けていますね。
ことしのタイガースの本当にね、この一番の働き、ここまで、タイガースの位置におるというのは、福留の働きがすべてなんですよ。
本当にポイント、ポイントをきちーっとものにしてるのが、この福留ですからね。
川藤さん、見ていますと、阪神のバッターが、時折、全くタイミングが合わないようなスイングするときありますね。
ありますね。
だから、きょう、この山中に対して、微妙に全部ずらされてるんですよね。
この福留でさえも、きょうのここの、今のスイングなんかでもそうなんだけども、過去2打席も、ほんまに微妙に、球1個分ずれてるんですよ。
だからポップフライのような感じでね。
なってますけど。
今、65球目を投じたことになりますが、藪さん、球数も非常に少なく、真中監督は、6回から7回までいってくれればななんて、試合前、話していたんですが、5点リードで無失点で、ここまできていますからね。
そうですね。
これもサード。
1塁、内野安打になりました。
ヤクルトのほうも、ブルペンがスタートしていますので、この回あたりからなんというような雰囲気もありますが、まずは、福留が全力疾走、最後足をぐんと伸ばして、内野安打をもぎ取りました。
なんかこう、5点のビハインドの中で、ベテランがこうやって、全力疾走で内野安打を取ってくれるって、阪神ファンの方、喜んでるでしょうね。
こういうのうれしいですね。
本当ね、小さなことの積み重ねですから、非常に大事なことですよね。
それがまた、ベンチの若手がね、みんな見てますからね。
非常に福留選手は、選手の模範になる選手ですので。
さあそして、打席にゴメス。
川藤さん、きょうはゴメスは第1打席で2ベースヒットを放ちましたが、この山中とはタイミング合ってそうですか?どうですか?
あのね、たぶん無理かなと思うとったら案外合ってるんですよ。
そうなんですか。
ただ、強引にさえいかなければ、大いにチャンスは広がります。
藪さん、どうなんですか?この山中というピッチャーは、まだプロ入り1勝、前回登板で挙げた1勝だけですけれども、特徴としてはどういったところ、阪神打線が目をつけていけばいいような感じですか?
やっぱりスピードがない分、打者のほうも、いつでも打てるんじゃないかというね、錯覚がまずあると思うんですよ。
立ってみて、打席の中でいろいろ感じてることはたくさんありますけれども、その中でやっぱり打てるボールがね、たくさんくるので、やっぱり絞っていく、スライダーならスライダー、まっすぐならまっすぐというふうに絞っていく必要があると思いますね。
ヒッティングカウントです。
インコース要求。
つうれつなあたりレフト、ポール際、どうだ?ライナーでフェンスに当たりました。
福留は2塁から3塁へ向かって、ゴメスが2塁に向かって、タッチアップ、セーフ!中継がヤクルト、スムーズにいきませんでした。
ですから藪さん、一瞬、あっという声が出て、ゴメスが危ないかなと思いましたが。
セカンドの山田選手は、ゴメスが来てないというふうに思ってたんでしょうね。
タッチが遅れましたよね。
でも川藤さん、やっぱり合ってますね。
合ってますね。
ここで、来てないと思って、ベースを1回、離れちゃったんですね。
ただ、それもこれも川藤さん、福留の全力疾走、内野安打が風穴を開けたわけですもんね。
全力疾走は当たり前なんですよ。
ただ、当たり前のことを、しなさ過ぎるから、目立つんですよ。
福留といえど、若い子といえど、打ったら、全力疾走は当たり前ですからね。
特別なことじゃありません。
ただそれをみんながやればええことですから。
そして、マートン。
大きな拍手。
阪神ファンから送られて、バッターボックスに向かいました。
1アウトランナーが3塁、そして、2塁。
マートンがバッターボックスです。
この試合の前まで、このマートンも8試合連続安打を放って、上り調子のマートンです。
川藤さん、藪さんから、打てそうなボールがたくさん来るから絞ることという話ありました、川藤さん、どう見てますか?
いや、この山中はね、キャッチャーの思いどおりに投げてないんですよ。
だからコントロールもばらばらなんです。
必ず甘い球きますから、その球を今のゴメスのように、打ち損じないことです。
まして外せいうてもとんでもないとこまで外してるわけですよね。
だから自信を持って投げとる投球なんて、ほとんどないんですよ。
バッターが、このやっぱり遅いボールにしてもそうだし、この1球というものを絶対打ち損じないだけの集中力があれば、このピッチャーなんて、何一つ怖いピッチャーじゃありません。
おー、いっぱい、入りました。
だから今みたいな球は、たまにしか、あんなもの、カウント球じゃないんですからね。
あれ以上のボールはないもんやと思って、そこからでも、粘っていけば、必ずチャンスが来ます。
今のは、アウトコースいっぱいなんですけど、あの球が続いてきたときは、2球目というのは、1球目よりも甘く感じると思うんですよ。
なるほど。
ですからね、マートンも切れずに、しっかりと今の球を追っていけばいいと思うんですけどね。
外いっぱいのボール、また中村、外要求。
外れました。
藪さん、よく、2ストライク目がよすぎると、次が難しいって話聞きますが、そんなもんなんですか。
そうですね、2ストライク目、今、いっぱいいっぱいでしたからね。
コースを変えたとか、球種を変えるというふうにね、キャッチャーもそう考えていると思うんですよね。
さあ、川藤さん、ここを取れるか取れないかですね。
いや、大きいですよ。
これ、マートンがヒットでつなげば、このゲームなんか、なんてことないですよ。
ひっくり返すことできます。
今度はインコースに。
外から内へと、揺さぶってきますね。
今のはインコース要求なんですけど、ボールは真ん中ですからね。
そうですか。
川藤さんからも、ここでマートンが一押しすれば、このゲームの流れが大きく阪神に傾いてくるという、大事な大事なマートンの、このバッターボックス。
風は緩やかに左中間方向に流れています。
6球目。
もう1回、インコース要求。
右へ持っていって、ライン際。
インフィールドで抑えて、3塁ランナー、スタート切ってタッチアップ、2類ランナーも3塁へ。
犠牲フライで1点が入りました。
5対1。
その差が4点です。
川藤さん、今のマートンの犠牲フライ、どのように見ました?
本来ならば、ヒットを打ってほしいんだけど、まあ、だけど、まず1点を動かしたということは、特別に悪いことじゃないです。
だから今まで往々にしてああいうケースもね、結構ふわっとした打席でおわっとるんが、少し気が入るようになりましたんでね、次の打席にチャンスがあればもっと期待したらええんじゃないかなと思いますよ。
まずは1点を動かしたということですね。
さあその差が4点となりました。
だからこのイニングは、この鳥谷が、もう1点、サードランナーをかえすという、そういう重要性があります。
バッターボックスは鳥谷。
外いっぱいです。
先ほどブルペンが映りましたが、松岡、それから中澤といったところが肩を作っています。
ただ次の回、山中に打順が巡るというところで、真中監督もこのあと、どう采配を振るっていくかです。
ああ、中村は入ったんじゃないかというようなリアクションでしたが。
神宮球場のレフトスタンドに、いっぱいと詰めかけてくれている阪神ファンの声援に応える一打を放つことができるか、鳥谷。
2アウトランナーが3塁。
さて川藤さん、ボールカウントが3つ、次の球、鳥谷は狙っていっていいですか?
いやもう、狙っていかなあかんですよ。
いかなあかんですか。
ええ。
とにかく打てる球はまず鳥谷が返さないと。
外れて、ボールはフォアボールです。
これで2アウトランナーが3塁、そして1塁。
打席に同じ左の柴田が向かいます。
一度、内野陣が山中のもとに集まりました。
中村は1塁側のダグアウトを見て確認しています。
内野陣が、それぞれのポジションに戻りました。
ご覧のように、2人のピッチャーが肩を作っています。
松岡、それから中澤。
2人のピッチャーです。
川藤さんからきょうは何度もタイガースのあと一押しという話が出ていますんでね。
まあだから、本来やったら、鳥谷で返して、また、この柴田が広げていくというのが理想なんだけど、ここまできたら柴田が打つだけ。
藪さん、山中にしたら一番苦しい局面を、きょうの中で、迎えているわけですからね。
当然そうなんですけれども、やっぱり点差がありますからね。
なるほど。
やっぱりそこらへんも考えながら、なんとか粘って、深い所、深い所でしょうね。
マートンの犠牲フライで1点が動きました。
6回の表に1点を入れて、その差が4点。
これから6回の裏のヤクルトの攻撃に入りますが、まず川藤さんからも、阪神が最低限の1点を動かすことができたという話がありました。
この回、ヤクルトスワローズは、8番キャッチャーの中村、そして次が先発ピッチャーの山中といったところで、もう藪さん、ここはヤクルトは代打ということになりますね。
そうなると思いますね。
痛烈な当たり。
サードライナー。
きょうは今成。
やはり先発ピッチャーの山中のところで、代打、武内を起用してきましたヤクルト、真中監督です。
これで先発の山中がマウンドを降りました。
山中は6回まで82球、タイガース打線に与えたヒットが5本。
1点を失いました。
ただ、藪さん、真中監督にしたら、これ、山中、よくやってくれたという評価でしょうね。
そうですね、期待以上のピッチングだったと思いますね。
やはりヤクルトのほうは、うしろ3まいが外国人、いいのがいますので、やっぱり、なんとしても6回までいってくれたら、7、8、9とね、外国人3人いますからね。
バーネット、オンドルセク、ロマンと、それから秋吉もいますからね。
そうですね。
高津ピッチングコーチも、できれば3人の外国人の誰かを休ませながら使っていきたいというような話をしていましたが、この展開のペース配分でいきますと、どういう起用でもできるわけですからね。
そうですね。
ただあとはタイガースが、歳内が、ヤクルト打線を0に抑えていって、味方の反撃を待ちたいという阪神です。
打席の武内は6月の28日に1軍に登録されまして、戻ってきました。
追い込んでいます。
川藤さん、振りの強い武内ですけれども、押し込んでますか、どうですか?
歳内のほうがここまで勝ってます。
勝ってますか?ストレートで1球ファウルのあと。
藪さん、今のはフォークでいったんですかね?
フォークボールですね。
藪さん、今2球134、133と、同じような球速でしたが。
2球目はフォークですか?
フォークボールの連投だと思いますね。
落ち加減なんかどうですか?
ちょっとボールが高いですよね。
ちょっと抜けたような感じになってるんですか?
そうですね。
きょうの最速145キロが出ました。
左中間への打球、柴田がもう、落下点に入っています。
これで2アウトです。
そして打順が1番の山田。
きょうは山田が強烈な今シーズンの第16号を放ちました。
小澤さん、インコースのストレートのそのボールにね、小さく回転して、うまく対応できましたという山田です。
川藤さん、小さく回転ということばがありましたけれども、どういうふうに取ればいいんですか?
やっぱりしっかり呼び込んでるんですよ。
それとやっぱり小さくというのは、もう最短に、コンパクトに、バットのヘッドをぶつけてますよね。
だから、泳いでもないし、ただ自分のポイントで、速いスイング、強いスイングで捉えたという、そういうふうな表現でいいと思うんですよ。
きのう、高宮から打ったホームランが、今シーズンで一番最高の手応えだったというふうに話していた山田。
きょうも2試合連続のホームランを放っていますが、歳内がその山田を抑えました。
3人でヤクルトの攻撃を切りました。
小澤さん、それではここで各地の情報をお伝えいたします。
まずは東京ドームです。
タイガースと1厘差、2位の巨人対5位の広島、現在3対2です。
まずは広島が初回に先制。
シアーホルツの第7号、2ランホームラン、しかし巨人はその後、たておかの犠牲フライでまず1点差。
しかし、すばらしいボールが返ってくる。
そして3回です。
坂本の犠牲フライ。
これで2対2の同点。
巨人が追いつきます。
しかし5回です。
広島、ピッチャー、福井の内野ゴロの間に、勝ち越しまして3対2。
試合は現在、7回の裏を終わって8回へと、ゲームが進んでいます。
3対2、広島が1点のリードです。
そして、札幌ドームです。
日本ハム対オリックスです。
こちらは大谷がきょうは先発です。
試合は3対1、日本ハムがリードしています。
オリックスが初回にTー岡田のタイムリーがありましたが、その後、日本ハムが押し出し、さらには田中のタイムリーで逆転しました。
日本ハムの大谷は、ここまで6回を現在、投げています。
打たれたヒットは2本。
7奪三振という内容です。
そのほかの情報はご覧のようになっています。
以上です。
神宮球場からヤクルトと阪神の一戦をお伝えしておりますけれども、改めまして、放送席は川藤幸三さん、そして藪恵壹さんです。
川藤さん、それにしましても、本当に今シーズンのペナントレース、セ・リーグは、阪神だけが貯金を持っているという、プロ野球史上、初めてというぐらいの大混戦ですからね。
そうですよね。
まあ貯金いうても1ですから。
1ですけどね。
これは貯金とは言わんでしょう。
藪さん、ですから何が起こるか分からないので、この試合も何が起こるか分からないということで戦っていかなければいけませんね。
そうですね。
当然、4点では本当にまだまだ試合は分かりませんから。
1点ずつ、1点ずついって、最後にこつんというのがね、起こりうる球場ですんで。
きょうはこの野球中継の中でも、1985年のあのシーン、名場面なんかをね、織り交ぜながらお伝えしておりますけれども、ぜひともそういうようなシーンが、ことしも再現されるかのような、このあとの戦い、逆転劇に期待したいと思いますが。
セ・リーグの順位表は、ご覧のように、阪神、巨人、ヤクルト、DeNA、広島、中日、きのうを終えた時点で、ご覧のような順位になっています。
まあ川藤さん、首位にいったり、最下位にいったり、各チームが忙しいシーズンですからね。
だから、本当に、こんな読めないペナントレースもないということは、どこでもチャンスがあるから、もう絶対、意気欠いた野球しなあかんわけ、諦めたらあかんちゅう、証拠ですからね。
そしてヤクルトスワローズは、2番手ピッチャー、松岡、右のピッチャー、33歳のベテラン。
山中からマウンドを受けて、…ということになりました。
そしてバッターボックス、阪神タイガースは上本が送られています。
川藤さん、上本がきのうは打つほうで、守るほうで、精彩を欠いたということで、きょうはスタメンから外れましたけれども、きょう試合前、この上本とお話しされてましたね。
まあ、とにかく、やっぱり体が見てのとおり、小さく、細いですからね、1年間働くというのは、非常に厳しい状況の中でやってますから、とにかくしっかり飯食えと。
まずは飯食えと。
もう、そんな技術的なことはいちいち、考えんでもええと。
しっかり飯食って、とにかく体力つけろと、そうすりゃかならず、選手の、上本自体は技術は持ってるんですから。
外。
スイングです。
まあ、この上本も、これからの反撃に、川藤さん、欠かせない存在ですからね。
何かきっかけつかんでね。
三振ぐらいで下向いて帰る必要ないですよ。
藪さん、それにしましても、今の1球よかったですね。
そうですね。
外に、ツーシームなんですけどね。
微妙に変化してますよね。
山中の後を受けて、2番手松岡がマウンドに上がっています。
そして代打、代打という流れ、新井良太です。
外のスライダー、フルスイングです。
マウンド上の松岡は、先発した山中の九州東海大学の3年先輩ということになります。
ですから、大学の先輩、後輩でのリレーということになりました。
3年先輩の松岡が2番手で、山中からマウンドを譲り受けています。
川藤さん、2球ともアウトローと見ていいですか?
変化球にうまいこと、外されてますわね。
まあだけど、良太は、これぐらい、振らんかったら、魅力はない。
もう、次の球も思い切って振ったらええ。
中村は外要求、まっすぐ。
藪さん、これだけ振ってくるバッターに対してバッテリー、どういうことを考えるんですか?
いや、それはやっぱりね、簡単にはストライクゾーンには入れませんよ。
入れませんか。
ですから、ストライクゾーンに近い所から、ボールになる球っていうのがね、勝負球になってくると思うんですけど。
そのあたり、良太は今度は頭に入れているか。
まっすぐだ。
川藤さん、変化球、変化球、最後はずどーんと来ましたね。
完璧に変化球予想しておったんでしょうね。
まあだけど、そういうふうなよりも、何来てもええから、少々のボール球でも振ったろというふうな、それがやっぱり、良太の姿ですんでね。
見逃したって、なんにも起こらない。
でもこういうこともありますよね、野球の中では。
バッターボックスは今成です。
これ、高津コーチも言っていましたが、やはり3人の外国人投手を休ませながらの勝ちパターン、勝ち継投をしていきたいと。
ここでこうやって、松岡が1枚入って、勝ちの流れをつなぐっていうのは、ヤクルトにとっては、非常に大きな流れになりますが。
だからこそ川藤さん、崩さなければいけませんね。
だから、こういうふうな、ひょっとしたら、好きとは言わないけど、そういうふうにして、完璧な勝ちパターンというふうなところにいきながら、4点差やから、勝ちパターンの投手を投げきってないんだからね。
本当なら、ここでやっぱりチャンスを、つかんでいかないとね、タイガース側が。
松岡は今シーズン、ここまで防御率が4.32、ですから、ここの場面で出てくるピッチャーの中では、一番比較的、打たれているという表現のピッチャーですからね。
だからそれだけに、やはりこの三振、三振っていうんでは、まあベンチは、いろいろとピンチヒッターを出してるんでね。
ただいいボールを投げてきます、松岡です。
今度は緩いボール。
115キロ、カーブできました。
藪さんこれ、流れ考えても、この松岡に三者連続三振というのは、いけませんね。
そうですね。
ですからまあ、追い込まれてから、今成は非常に粘ってますよね。
なんとかこの今成が、2アウトからでも出塁をという、阪神の流れを作ることができるでしょうか。
フルカウントになりました。
だから、2アウトから点を取れる、この7回であれば、大いに期待持てるんですよ。
だからこの今成は、もうどういうことがあっても、ヒットじゃなくてもいいから、1塁へ出るということがやっぱり、ここで、この一球なんですよ。
ボール!川藤さん、選びました。
これでいいんです。
2アウトからのフォアボールは、また川藤さん。
全然違ってきます。
そしたら、次のこの荒木が、今の粘った今成の姿を見ながら、今度、自分は3番にどうつないでいくか、そういうふうにして、一球一球の集中力を切らさない打席にしてほしいんですよね。
そうすりゃ、このイニングというのは、また1点、また1点というふうにして、なれば、こういう4点差なんていうのは、特別にどうってことない点差ですから。
それがやっぱり、逆転というところにいきますんでね。
だからこの荒木も絶対捨てたらだめですからね。
カーブを使うようになってきました。
きょうは1番今成、2番荒木、この並びで、ヤクルト3連戦の第3戦。
上位打線を組んできた和田監督です。
ファウルボールです。
これ藪さん、荒木がつないでいけば、ヤクルトのベンチ、ブルペンも慌ただしくなりますからね。
当然、4点差でランナーが2人出ますと、当然、セーブシチュエーションになりますから、つなぐと思いますね。
川藤さん、ですから、そういうような展開に持ち込まなきゃいけませんね。
そうですよ。
ヤクルトの思うつぼでは、全然、野球はおもしろくない。
荒木にかかる、そういった意味合いになってきます。
外いっぱい。
だから、きれいなヒットはいらないんですよ。
もう相手が嫌がる、ぐちゃっとした、それこそ執念のヒットが欲しいんですよ。
たたきつけて、セカンド、
神宮球場のヤクルト・阪神のこの一戦。
ゲームはもう7回、ラッキー7。
この回は、1人目のバッター、2人目のバッター、いずれも内野ゴロです。
マウンド上には、3番手の、ご覧のように、島本が上がりました。
きょうが15試合目の登板ということになります。
そして、代打で出ました上本、ポジションに入りまして、セカンド、そしてキャッチャーに梅野が入りました。
ピッチャーの島本は打順2番のところに入っていますさあ、バッターボックスは4番の畠山です。
藪さん、この3番手の島本に藪さんは、大いに期待を寄せていますね。
そうですね。
体は小さいんですけれども、非常にキレのあるボールを投げれますからね。
育成枠で入って、5年目のシーズンということになりました。
完全に抑えました。
ライトフライ。
川藤さん、懐かしい映像が出ましたけれども。
確かに懐かしいですけど、いつまでもこういうふうなね、画見て喜んでる場合じゃないですから。
ことしは大いに、これのもっと大きな喜びがまっとる年ですからね。
ぜひそれを見せてくださいね。
もうチャンスが十二分にあるわけですからね。
だからそういう意味ではね、先ほどの歳内といい、島本といい、きょうはいい若者のね、姿、見せてもらってます。
だからこの2人は大いに自信持って、こうして4番畠山だろうと、3番川端だろうと関係なく、若さの、勢いを見せてくれてますんでね。
大いにまだまだやってもらいたいですね。
そしてこの回はクリーンナップ、福留、ゴメス、マートン。
しかも藪さん、3番手の島本が6球、勢いよく、このヤクルト打線をととんと切りましたからね。
本当に、まっすぐの勢いで、本当に抑えましたよね。
あの畠山の打ち終わったあとの悔しそうな顔がね、本当に印象的でしたもんね。
まあ、コース甘かったんでしょうね。
バッターのほうは打てると思って、打ちにいってると思うんですけど。
さあ、その勢いを、タイガースのクリーンナップが、がっちりと持ち込むことができるでしょうか。
打席は、きのうは少し体調を考慮しまして、スタメンから外れました、福留ですが、この福留もきょうのゲームで9試合連続安打ということになりました。
川藤さん、この福留のバッティング練習、見ていましても、何か、この自然体で、力みが全くありませんよね。
自分のね、形というものをきちんと作ってます。
だから崩されるバッティングっていうのは、ほとんど少ないですよね。
ここはうまいボールを投げてきました。
左の中澤は、左の福留に対するワンポイントという起用になりました。
真中監督です。
これから4番手のピッチャーを
4番のゴメス、バッターボックス、その差は4点ビハインドでありますが、歳内、島本、若いピッチャーが作った勢いを、打線のほうがつないでいくことができるでしょうか。
マウンド上はヤクルトスワローズは、4番手の秋吉亮が上がっています。
山中、松岡、中澤とつないでの4番手ピッチャーです。
26歳、2年目、昨シーズンはルーキーイヤーながら61試合で防御率が2.28。
すばらしい活躍を見せました。
どうだ?高々と上がりました、バットの先か。
レフトのデニングが抑えました。
これで2アウトです。
藪さん、これはヤクルトの真中監督の継投が思惑どおりに進んでしまっていますんでね。
そうですね。
ブルペンの…非常によく見えているんですけど、やっぱりもう、作り始めるとね、誰のところでいくよというのが、はっきりしてると思うんですよ。
その選手に合わせて、ブルペンは用意してますよね。
ヤクルトはここは本拠地ですから、ですから、投げているピッチャーというのは、ブルペンの様子を見ながらマウンドに上がっているわけですもんね。
そうですね。
これが甲子園球場と一番大きな、このピッチャーの違いです。
これ、藪さん、投げている立場からいって、見えている球場、ブルペンが見えていない球場、マウンドにいるピッチャーというのは、違うんですか、心理状況というのは?
そうなんですけど、やっぱり出てくるシチュエーションっていうのは、やっぱりある程度、決まってますので。
なるほど。
たたきつけたバッティングは、サードゴロです。
川端から1塁へ。
ことしもこの歓喜の一瞬を味わうことができるんでしょうか。
歓喜のビールかけの映像をご覧いただきましたが、ご覧のように、きょうは神宮球場でのゲームをお伝えしております。
それではここで、ここまでのハイライト、得点シーンを振り返っていきたいと思います。
まずヤクルトが阪神先発、能見からデニング第3号のソロホームランで先手を取りました。
そして下位打線がつなぎます。
雄平、中村といったところがつないでの、先発ピッチャー、山中のタイムリーで2点目。
2回に2点を失った能見です。
そして4回。
これも下位打線。
8番、中村のレフトへのタイムリーヒットで、ヤクルトが3点目。
そして5回です。
今度はホームラン。
山田が16号のソロホームラン。
痛烈でした。
そして同じく5回は、川端、技あり、追い込まれていました、能見、追い込んでいましたが、5点目のタイムリーヒット。
タイガースは、このマートン、ランナー3塁2塁での犠牲フライ。
これで1点を返しての4点差。
きょうは先発が能見、そのあと歳内、そして島本。
島本は特に7回を6球でヤクルト打線を切りました。
その島本が、依然、マウンドに上がっている神宮球場です。
ですから川藤さん、若いピッチャーが躍動してますんでね、打線がなんとかといった終盤ですからね。
なかなかね。
やっぱり先発がこうしてはやばやと敗れたときには、なかなかやっぱり、それに、打線がなんともひっくり返すだけのね、馬力がありゃいいんだけど、それがどうしても犠飛の1点だけですからね。
バッターボックスは、きょう、ホームランを放っているデニング。
小澤さん、マウンド上の島本、開幕1軍勝ち取りましたけれども、5月の中旬から、1か月ほどファームにいましたよね。
その間、中西ピッチングコーチから、ファームで先発調整を指示されたんですよね。
それはビハインドゲーム、きょうのような展開で、少しでも長いイニングを投げられるようにということで、強い球、あるいは投げるスタミナをつけてきましたと話しています。
ゴメスが弾きまして、…、上本がバックアップしますが、記録はエラーということになりました。
今のは取って上げてほしいという、阪神ファンの願いはあったでしょうけれども、痛烈な打球ではありました。
この角度から、やっぱり打球、速いですね、川藤さんね。
速いいうたって、キャッチボールですもん。
確かに打球は変化をしてますけど、まあだけど、あれくらいは捕らんとね。
特に島本はリズムよくアウトを重ねていただけにという打球でもありました。
代走は比屋根が送られています。
打席は大引です。
この比屋根は今シーズンはここまで盗塁はありません。
バントの構えを見せています、大引。
ここは藪さん、確実にもう1点追加点をという、真中監督の意図なんでしょうかね。
そうですね。
初球で送ってきます。
島本、2塁は放りません。
1塁、上本によって、1アウト、ランナーが2塁となりました。
ただ、藪さん、阪神タイガースが交流戦を終えて、リーグ戦が再開して、先発ピッチャーがやっぱりしっかりした働きをしながら、白星積み重ねてきましたよね。
そういうことですよね。
ですから、私、いつも思うのは、先発投手はやっぱり6回以上を3点差に抑える、クオリティースタートですよね。
クオリティースタート。
その率を追っかけていけばですね、非常にゲームを作れますし、評価の対象にもなりますのでね。
それをやってほしいと思いますけどね。
ですからきょうの能見は、状態が悪かったとはいえ、3点目を失ったその次の5回、あそこを切り抜ければ、そのクオリティースタート、いわゆる6回3失点の範ちゅうの中で進めていくことができたわけですよね。
そういうことになりますよね。
バッターボックスは雄平です。
小澤さん、その先発の能見なんですが、なんとか粘り強く投げたかったんだけれども、それができませんでしたと、唇をかんでいましたね。
きょうは5回途中、10本のヒットを許して、5点を失いました。
1アウトでランナーが2塁です。
外野が前に来ていました、柴田のその頭上を越えていきました。
比屋根が3塁を蹴って、ホームへ向かいます。
打ったバッターは2塁を蹴って3塁へ。
外野前進守備の頭上を越えていきました。
6点目が入りました。
これで5点のリードとなったヤクルトスワローズです。
川藤さん、勢いよくストレートを持っていきましたが、コースが甘く入りましたね。
まあ、こればっかりはね。
だから、島本には、本当に酷なようやけど、やっぱりこういうふうなことも、味方のエラーも野球にはあるんですから。
この1軍の、力のあるバッターっちゅうのは、コース間違ったら、甘くなったらやられるという、証明でもありますしね。
1アウト、ランナーが3塁。
阪神の内野陣は前進守備です。
初球、ストレートからいきました。
いいんじゃないですか、打たれても、打たれても打たれてもね、あれぐらいを、気持ちよくね、どーんと投げこんどったらね、必ず、やっぱり道は開けてきます。
バッターボックスはきょう、タイムリーヒットを放っている中村です。
前進守備、今度はショート、鳥谷の頭上。
さらに1点追加。
7対1となりました。
藪さん、ゴメスのエラーがありましたけれども、ああいった内野手、あるいは外野手も含めて、野手のエラーがあると、よし、抑えなきゃいけない、抑えてやろうという気持ちって、すごい強くなると思うんですけどね。
そうですね。
まあ、それが空回りする場合もありますからね。
逆に出るっていう話もね、よく、たまに聞くことありますけど。
ただね、島本投手、まだ若いですから、もうね、力いっぱいでいいんですよ。
まだね、抜いたりね、負けたりということよりも、本当にもう、自分が今持っている力を力いっぱい投げる、まずそこからですよね。
そこまで、それをやらないと、次が見えてきませんから。
いい当たりだ。
痛烈!田中浩康、代打ホームラン、2ラン。
ヤクルト打線の勢いが止まらなくなりました。
田中浩康、今シーズンの第1号ホームラン。
これで9対1です。
思い切り腕を振って、ストレートを投じて、この一球。
しかし、田中が逃しませんでした。
かまへんのですよ。
これもね、打たれても次フォアボール出すようなことするよりも、こうなったら打ってみ、打ってみいうてね、やってきゃいい。
こういうもので、なんであの球が打たれるんや、そのときの自分の、やっぱり、心境ってどうやった、そういうことの反省になるんでね。
逃げて、フォアボール、フォアボール打たれてるより、そんな、そっちのほうがあかん。
バッターボックスは山田。
また、手ごわいバッターを迎えています。
かまへんねん、ここまできたらぶんぶん投げたらええねん。
ボールが先行しましたが、さあ、山田が何を狙ってくるか、何を投じるか、島本。
ストレートでいった!山田はバッターボックスから動きませんでした。
完璧な手応えのホームラン。
きょう2本目、17号!打った瞬間に、山田が、打球の行方を見送りました。
それだけ完璧な一撃でした。
10対1。
キャッチャーの梅野が、島本のもとに行きます。
ダグアウトは出ません。
中西ピッチングコーチ、和田監督は腰を上げる気配はありません。
内野陣が集まりました。
またストレートでいきました。
いや、いいと思いますよ、僕ね。
川藤さん、大きくうなずいています。
下向かんでいい。
だから次きたときには、今打たれた球を…空振り取ったろうという、そういうものを養ってさえくれば、絶対島本は大丈夫。
こういうふうな屈辱というものはね、大きく育つ、やっぱり一歩ですから。
これ、またストレートです。
川藤さん、これでフォアボール、フォアボールで逃げられると、恐らく見てる阪神ファン、われわれ伝えている放送席も重くなりますが、これだけ向かっていって、これだけ、すかっとやられるんだったら、よーし、いけ!と応援したくなりますね。
ばんばんやったら、ええの。
こんなもんね、これが、2対1や、3対2やという野球と違うんやから。
ましてその前のイニングなんちゅうのは、きちーっと、やっとるんやし。
なんの心配もいらん。
逆に、あした、もし、島本の顔見たら、おー、…に打たせたやん、これからもやれ、いう、そういう話はやっぱり、声をかけてやりたいなと思いますね。
ヒッティングカウント、打席は上田。
これ、川藤さん、よく中継、われわれが9点差、どっちかのワンサイドゲームになると、ゲームから離れて、よもやま話をしたりするんですけど、何かこのシーンは、島本の一球一球を見ていきたいなという雰囲気ありますね。
ここは島本、負けたらあかんぞというね。
セカンドゴロ!これは内野安打になった!
このイニングは、自分で、とにかく、なんぼ打たれてもええから、フォアボールだけは出すなと。
ただし、この日の、このイニングだけは忘れへんぞ、終生。
それぐらい、もう、頭にも腹にも、たたき込んでもらいたいね。
藪さんは今、どういう思いで、島本を見つめてるんですか?
ちょっとね、やっぱりマウンド場で今、ちょっと袖で拭いてましたけど、悔しさで涙が出てるように見えましたね。
そうですか。
ええじゃないか、これでええねん。
だからヤクルトも、もう容赦ないスイングしたらいいんです。
この島本も、くそっ、負けるかって、打ってみ!でやったらええんですよ。
今、汗か、島本の涙かは判別はつきませんでしたけれども、一筋、すっと、目の辺りから下に流れるものがありました。
こんなもんでないとったら、そんなもん、絶対あかん。
そうです。
これからもっともっと、きつい修羅場を経験していかなきゃいけないんですから。
ここから、8月、9月、優勝争いの佳境の中に、この島本の姿が再びあれば、もっともっときつい立場になるんですから。
川藤さん、その場に島本がいる、阪神タイガースの流れであり、島本がこれからの1か月、2か月を過ごしてほしいですね。
大いに、この勉強を生かしてもらいたい。
ダブルプレー!島本!打たれはしましたが、自分自身のいい経験をこの場で積んだというふうに見ていいでしょう。
それでは、ここで本日、オールスターの監督推薦選手が発表されました。
藤浪、オ・スンファン、阪神からはこの2人が選ばれましたので、藤浪の会見の様子をご覧いただきたいと思います。
オールスターなので、結果がどうこうっていうあれではないですけれども、まずファンの方に楽しんでもらえることを第一に考えて、その中で、プレーした中で、いいプレーを出せるように、頑張りたいと思います。
後輩の森友哉選手ですけど、どんな印象を持っていて、またどんな対決にしたいですか?
そうですね、高校のときからよく対戦もしてますし、ただ、打たれたイメージしか、自分はないので、なんとか頑張って、森さんを抑えれるように頑張りたいと思います。
オールスター出場、ご覧のように選出選手は、阪神からは、ファン投票、選手間投票で、鳥谷、藤浪が監督推薦、オ・スンファン、監督推薦、ヤクルトからは川端、雄平、バーネット、中村、山田といった名前が選ばれました。
川藤さん、やっぱりこのオールスターというのもね、お祭り、祭典、これもファンの方、楽しみにしてますんでね。
そうですね、まあ、ふだんのペナントと違って、大いに遊びの要素も、ショーの要素もありますからね。
そういう楽しみ方をしてもらいたいと思いますね。
藪さん、そんな中でも、この投手どうし、野手どうし、あるいは投手と野手が、いろんな勉強の場にもなるわけなんですよね。
当然、ベンチで会話もしますし、いろんな情報交換というか、そういうのもありますからね。
やっぱり、それを経験するのとしないのではね、大きく違ってくると思いますね。
小澤さん、このお・すんふぁんの韓国ではオールスター出場、常連だったので、韓国でも勝敗には関係なく楽しむというのがオールスターなんだと。
とは言いながらも、試合の終盤になると、このオ・スンファンの出番になるんですけど、そこまでいくと真剣な勝負になってしまうので、なかなか楽しめないというところもあるんだということを話していましたね。
オールスターブレークも、こういった実力のある選手、人気のある選手が、また、オールスターで一つ、このプロ野球界を盛り上げてくれます。
きょうは先発ピッチャーは、阪神は能見、そのあと、歳内、それから島本といった若いピッチャーが出てきました。
ヤクルトスワローズは、5番手、山本がマウンドに上がっています。
この回は、鳥谷、柴田、下位打線に打線がつながっていきます。
鳥谷は初球を打ちました。
レフトフライ、1アウトです。
小澤さん。
東京ドーム、試合が終わりました。
2位の巨人、敗れました。
3対2、広島が連勝。
2位の巨人は連敗となっています。
以上です。
巨人、そして阪神、1位、2位にいるところが苦しんでいるというゲーム展開。
これ、ヤクルトスワローズが阪神負けて、巨人が負けて、ヤクルトが勝つと、この時期、順位うんぬんは関係ありませんけれども、首位に躍り出るという展開になります。
ただ川藤さん、今シーズンは、本当にこの中継の冒頭でもお話しましたが、もう順位がめまぐるしく変わりますんでね、そのときそのときの順位、関係ないですね。
全然関係ありません。
これ3連敗したからって、なんも落ち込むこともないし、また、あしたから、勝つ方向に向けての野球をすればいいわけですから、どってことありません。
藪さん、この中で、阪神タイガースは順位うんぬんっていうのは、ファンの方はもちろん、興味があります、注目していますけれども、藪さん、ここから夏場の戦い、阪神タイガースのテーマ、どのあたりに持っていけばいいと思いますか?
本当に、小さいことをしっかりとできるチームが、上に上がってくると思いますね。
ですから、試合中に申しましたように、1塁への全力疾走ですとか、そういった小さいことができるチームが、上に来ると思います。
そういったこと、局面局面の積み重ね。
川藤さんは、この夏の阪神の戦い、どのあたりにテーマを持って見ていきますか?
やっぱりね、主力の故障は絶対あかん。
だからやっぱり、終盤まで優勝争いしようと思ったら、とにかく大きな故障をしないこと。
ただ、タイガースは今まで、本当に落ち着いた野球をやってません。
戦力そろってません。
だからそういうところで、きちっとこの夏場を、どう体調管理してやっていくか。
だから、勝負はあくまで終盤なんだという先を見据えた野球をやってもらいたいですね。
阪神タイガースも西岡、関本、あるいは伊藤といったところが、今、1軍に戻ろうと、ファームのほうで調整を続けています。
ヤクルトのほうも、バレンティン、ミレッジといった名前がありません。
こういったところがシーズンの終盤に向けて、どういった顔ぶれで、どういった順位、位置づけで戦っているのか、本当に今シーズンのペナントレース、目が離せません。
試合の途中ではありますが、放送時間のほうが少なくなってきました。
この結果は、今夜のNEWSZEROでお伝えいたします。
残り時間が少なくなりました。
阪神OBの川藤幸三さん、そして藪恵壹さんで、神宮球場からお伝えしてまいりました。
ヤクルトと阪神のゲーム。
このままいきますと、阪神タイガースの3連敗は濃厚ですが、このあと、どう、阪神タイガース、和田監督と立て直していくんでしょうか。
川藤さん、2015/07/02(木) 19:00〜20:54
読売テレビ1
プロ野球中継「東京ヤクルトVS阪神タイガース」[多][字]

次の瞬間、熱くなれ。THE BASEBALL2015「東京ヤクルトVS阪神タイガース」神宮球場

詳細情報
出演者
【解説】
川藤幸三
藪恵壹
【実況】
小澤昭博
番組内容
絶好調の猛虎打線が敵地に乗り込み大暴れ!
エース能見がツバメ打線をねじ伏せる
抑えは呉昇桓登場で首位キープだ!
おしらせ
※雨天時、試合中止の場合あり。

ジャンル :
スポーツ – 野球

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
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