和風総本家スペシャル「世界で見つけたMade in Japan」 2015.07.02


旬の小鉢が大好きな豆助
♪〜・豆助きょうは今が旬のアレを使った小鉢よ?
その小鉢とは?
それは…
海の恵み…
そう…しらすを使った小鉢
そのしらすを堪能できるのがおろし大根そしてまろやかな卵を合わせた…
「日本人でよかったぁ…」
心からそう思わせてくれるこれぞ旬の小鉢
あなた〜できたわよ〜
日本っていいなぁ
「和風総本家」のお時間です
芸術の国…
開拓の国…
魅惑の…
世界各国で大規模な聞き込み調査を敢行
果たして遠い異国の地にMadeinJapanはあるのでしょうか?
そこで見つけたのは異国の人々が知り得ない日本の職人さんの誇りと品質
♪〜
そして作り手と使い手をつなぐ国境を越えた絆がありました
そう言っていただいてるのは…
MadeinJapanを求めて最初に向かったのはチェコ共和国
1993年チェコスロバキア共和国がチェコとスロバキアに分離して成立した国です
広さは北海道とほぼ同じ面積
神聖ローマ帝国の首都でもあったプラハには600年前に作られた天文時計が
1時間ごとに顔を出すカラクリも当時のまま
多くの人々の目を楽しませています
街のシンボルはモルダウ川に架かる石造りの「カレル橋」
そして小高い丘にそびえる世界最大の城「プラハ城」
城の中でひときわ高い建物が…
内部は天井高34mの巨大空間
すべての窓に美しいステンドグラスが施されています
チェコの伝統芸能と言えばマリオネット
そう操り人形
周辺国に支配されるなど苦難の歴史を乗り越えてきたチェコの人々にとって人形劇は自分たちのよりどころ
マリオネットを販売する専門店も至る所に
最近のユニークな人形を見せてくれました
1体1体すべて手作りというマリオネット
その伝統を支えている工房にお邪魔しました
何かMadeinJapanの道具を使っているのでしょうか?
それは兵庫県の会社が作ったもの
マリオネットの材料は菩提樹
柔らかい木を切るのには目の細かい日本製が重宝するのだそう
マリオネットを支えるMadeinJapan
チェコの伝統料理のパンがあると聞きお店をのぞいてみると発酵して膨らんだパン生地をなんと焼かずに熱湯の中へ
15分程茹でるとモチモチしたやわらかさに「クネドリーキ」というこのチェコ伝統のパンは肉料理と相性抜群
ソースに絡めて肉と一緒にいただきます
ちなみにチェコは…
郊外にはホップと麦の畑が広がります
そこはボヘミア地方にある小さな町…
14世紀に温泉が発見されて以来ヨーロッパ屈指の温泉保養地として王侯貴族でにぎわいました
万病に効くという「飲泉」をお目当てに今もヨーロッパ中から人々が押し寄せます
ここボヘミア地方の伝統産業はボヘミアングラスで世界に名だたるガラス工芸
その工房を訪ねました
ボヘミアングラスといえば無色透明のガラスに施された繊細なカットが特徴
その技術は高く深いアールの溝を正確に彫り進めていきます
職人さんの手作業でしかなしえない深さ1cm以上ものダイナミックな溝と精巧なカットが織り成す輝きの結晶
そんなガラス工芸の本場にもMadeinJapanの道具を使う職人さんが
メイドインジャパンのものを何かお持ちだと聞いたんですけど
MadeinJapanのコンプレッサーで火種に空気を送り込んでいました
実はカレルさんこの地方だけで受け継がれてきたガラスパイプを使う吹きガラス細工の今やたった一人の職人さん
厚さ2mmしかないガラス管に穴が開かないように形を作っていく作業
集中力が欠かせません
MadeinJapanのコンプレッサーが貴重な職人さんを支えていました
チェコの田舎町を巡っていると「首都プラハに日本製の物を使っている人がいる」との情報が
その方にお会いすることに
コズデルカさんですか?はいよろしくお願いします何かメイドインジャパンの物を使ってるってお聞きしたんですが
わざわざその実物を持ってきてくれました
これは一体?
(スタッフ)どんなところで仕事をするんですか?
そのMadeinJapanを作っているのはプラハから東へ9,000kmの静岡県浜松市にある工場
一体何を作っているのでしょう?
(スタッフ)これ使ってるとこ見たことありますか?
(スタッフ)あっホントですか?
その作業を見せていただきました
まずは丸いアルミ板を機械にセットすると…
回転する板に何やら棒をあてがいました
そうそれは「ヘラ絞り」といわれる金属加工法
ゆっくりとヘラを動かし押し当てながらアルミ板の裏側にセットされた型に合わせていきます
薄いアルミ板が山のように盛り上がった形に加工されました
ここで日本人のあなたに質問
これから作るチェコのコズデルカさん愛用のMadeinJapanとはな〜に?
本日の「和風総本家」は「世界で見つけたMadeinJapan」ですおかげさまで第19弾に入りましたすごいね〜今回も新たな発見がチェコそれからフランスアメリカも出てまいりますが3か国吟さんなんでも今回またお孫さんから…あぁいやもうねクイズのことはねあのうじいじ期待しないから…ねあの…洋服のねイメージが…
(笑い声)確かにあるベージュ…じゃちょっと濃いめのやつ今日は…
(笑い声)そういうの家でやってくださいよそれ〜いっ君ってじいじじいじって呼んでるじゃないですか?いくつぐらいだと思います?
(萬田)そうよね〜そうよね普通いくつでしたっけ?今
(黒谷)わぁ〜!
(笑い声)いっ君お会いしたい!いっ君高校生です最初の問題ですチェココズデルカラディスラフさんもう一緒に何か国も旅をしているまあ相棒のようなものでその製品が薄さが大事なの?さらに絞ることによって素材が伸びるわけですからもっと薄くなるわけですまあ「薄さ」というのが製品の良し悪しに大きく関わってくるそうです
(前田)軽いほうがいいとか言ってたよね?このメンバーで使ったことありそうな人いる?いや〜可能性ありますよ黒谷さん私!?黒谷さん…?内藤さんはないでしょうかでも分かりませんよ?本当?ええ
(内藤)これチェコって辺りもヒントかないや〜もうもちろん
(内藤)あぁそう?はいでは答えをお出しください何て言うんだろうねこれでは前田吟さんからいきましょうふえあぁふえ!いいところ…笛のようなものだと思うんだけど…チェコってそういうのこういうなんだろう?ねえ?笛みたいなものが…うんうんはい世界まあまあ持ち歩いてるっていうかまあチェコと言えば笛?うーん…内藤さんいきましょうかうんマウスピースあのえー…トランペットとかに付く口んところにあるんですけどまずチェコでしょ?なんかクラシックの音楽音楽家のように見えるんですよ彼がなんかふだんああいう格好されてる方が多いような気がするんですよ…であとあの同心円で考えてくとあのマウスピースってのはあれをこうちょっとカタカタっと形がこうなるんだけど同心の形の製品だろうと
一体何が作られるのでしょう?
先ほど加工されたものを全身で体重を移動させながらさらに絞っていきます
2本のヘラを使っていくのですが左手に持っているほうが「裏ベラ」と呼ばれるもの
これでしっかり押さえることが薄いアルミ板を絞るうえで重要なのだそうです
こうしてさらに筒型に成形されました
こういうふうに
(スタッフ)こんなになっちゃうんですね
軽くて何かの先に付けるものとは一体?
すごいねこれ!何て言うの?これこれは難しい…
豆助もきっと見たことあるわよ
今度は先ほどよりもさらに薄い0.5mmのアルミ板をセット
少しでも力の入れ加減を間違えるとすぐに穴が開いてしまうといいます
この薄さを成形できる技術こそメイドインジャパンの証
2つのこのパーツが出来上がったらピタリと合わせてセット
その接合部にヘラを押し当て継ぎ合わせていきます
しっかりと固定されました
接合されると別の工場へ…
新たなパーツを本体の穴へ差し込み薄いスポンジ素材を接着すればこれで作業はすべて完了
その製品を売っている店があると聞き訪ねてみると…
とりわけトランペットを豊富に扱うお店
そこには海外製品が並ぶその先にあの日本製品がありました
ミュートと呼ばれるこちら
それは金管楽器に多用されるもの
トランペットに差し込むと…
音が弱まり音色も変わりました
さらに小さなミュートをつけると…
ほどんど音を消してくれます
…トランペットの製造メーカー
16年前からそのノウハウを生かし…
今では30種類を超える金管楽器のミュートを手がけています
その要となる筒の製造技術は雪山さんの手に託されます
浜松に戻り工場を立ち上げ手作業のヘラ絞りでしかできない製品をこなしてきました
百戦錬磨の雪山さんですがミュートは薄さが不可欠
幾度もの失敗を重ねその加工後の厚さは実に0.3mmという限界の薄さに
再びチェコのコズデルカさんと待ち合わせ
(スタッフ)こんにちは!あぁこんにちは
(スタッフ)よろしくお願いします
するとそこにはトランペットを持った方がたが…
チェコと言えばスメタナやドヴォルザークなど著名な音楽家を生んだ国
コズデルカさんは結成から120年の歴史を持つ…
14歳からトランペットを始め今ではCDを発売するほどの実力派
この日は年に一度の音楽祭に向けての合同練習
ここはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地でもある…
今回特別に許可をいただき練習の様子を取材させていただきました
譜面台に置かれているのが日本製のミュート
コズデルカさんが愛用するのは…
演奏の途中でそのミュートを装着しました
音量を抑え音色が変わるミュートを曲に応じて着脱を繰り返します
そう楽譜には「ミュートを付けて吹く」と指示があります
練習後特別に残っていただきなぜ日本製のミュートを使っているか尋ねてみると…
以前使っていたというミュートと比較してもらうと…
音は安定するもののこもりがち
対して日本製は?
音に伸びがあり響き渡るのがわかります
音を弱めつつも豊かな音色を残す
その形状と薄さを実現させているのが日本の正確なヘラ絞りの技術
200人を超える楽団員の中で実は2人同じ日本製のミュートを使っている演奏家がいました
そんな方がたと一緒に…
♪〜♪〜
さらにミュートがどう使われるか見たことがないという雪山さんにも…
一体何を思うのでしょうか?
豆助このあとすぐよ
さらにミュートがどう使われるか見たことがないという雪山さんにも…
♪〜
コズデルカさんから日本の職人さんにメッセージ
(コズデルカさん)Thankyouverymuch.
手作りのミュートが異国のプロたちによって愛され極上の音色となり聴衆を魅了する…
それは世代を超えて受け継がれる日本の大切な技術でもありました
なるほどすごいいいねぇ…
(笑い声)感動する2時間のほうがいいんじゃないのこれねいやぁいつも思うけどこの職人さんたちのこの生きがいって何かなと思うのはやっぱりオーダーがあって一生懸命作って喜んでもらえてっていうのが…でがんばれるわけじゃないですかどうやって使ってるかも知らないのに一生懸命作れるって何…やっぱりモノを作るっていうことが好きまずはそこなんですよねと思いますクイズの正解は「ミュート」ということで音を調整するという意味もこめて黒谷さんうそ!ホント?正解とさせていただきます
(拍手)えホントに?ラッキー!ありがとうございます!うれしいというチェコ・フィルハーモニーのみなさんなんですけれどもなんとこの秋にですね来日公演があるそうでぜひ足を運んでください
世界で見つけたMadeinJapanお次は「フランス」
首都・パリには長い歴史と伝統を今に伝える数々の名所が点在
世界中から大勢の観光客が訪れます
そんなパリの街を歩いているとさまざまな職人さんの工房を見かけます
フランス文化の伝統を絶やすことなく代々こだわりの技に磨きをかけている職人さんたち
パリは日本同様世界有数の職人の町でもあるのです
そんな…
(スタッフ)あなたの国の…
そんな日本の柄を扱うお店がパリにもありました
しかし…
(内藤)これいいねきれいだね!
日本の美がパリで復活よ豆助
日本の柄を扱うお店がパリにもありました
こちらは…
ステンシルとは型紙の図柄を切り抜いた部分に絵の具や染料を塗る版画や染織に使われる技法
このバッグの型紙はこれ
布地に型紙をあてその上から色を塗り仕上げたものです
そんなお店の一角にMadeinJapanを発見!
日本では着物などの生地に柄をつけるために使われている型紙でした
5年前パリの見本市で一目ぼれして購入した物だそう
日本の柄の魅力は?
デザインが独特なうえに細かいところまで丁寧なのが日本の柄が人気を集める最大の理由だそうです
パリではケーキのデコレーションに使われるなどさまざまな用途に広がっている日本の着物用の型紙
日本では需要が減っているなか海外で注目されていました
デコレーションといえばパリの町なかでよく目にするものが
それはパリジェンヌたちをとりこにするもの…
そう別腹を刺激する…
キレイなデコレーションが欠かせません
味はもちろんで同じくらい見た目も大切
フランスには美しく飾ってアピールする文化も根づいています
そんな見た目も大切にする装飾の文化はこんな物にも
それはフランスの歴史や伝統文化を伝えるのに欠かせなかったものお分かりですか?
そう…
でも本の装飾と言われてもピンときませんが…
すぐに傷んでしまいました
本を長持ちさせ後世に残すため製本専門の職人さんが本の装丁を行っていたのです
文化をつなぐ製本の職人さんたちはさまざまな装飾を施しその中からその時々の流行が生まれました
流行した装飾の…
これはもしや?
19世紀末フランスを中心にヨーロッパで起きた「ジャポニズム」は製本の世界にも
100年以上の時を超え一世を風靡したMadeinJapanと出会いました
すると現代の製本家がMadeinJapanを使っているとの情報をキャッチ!
パリから車で1時間半
その職人さんを訪ねました
広い敷地に建つこちらがその職人さんの作業場とご自宅
ボンジュールBonjourmonsieur
この方が製本家のシュン・エヴラールさん
シュンさんはフランスを拠点に展覧会を行いながら世界各国から招かれその技術を教えている方
手にしたのは小さな道具箱
中から取り出したのは…
豆助は何だと思う?
フランスの製本家シュンさんが愛用しているMadeinJapanとは?
あっスクリューポンチ…
どうやらこれは穴を開ける道具
およそ20年前に出会ったと言います
日本の両国の工場で作られているこの道具
それを製本家のシュンさんは…
装飾する材料に穴を開けるのに使っています
もちろん普通の目打ちと同じように…
さらに…
瞬く間にいろんな色の革が丸く切り抜かれます
この乱雑に切り抜かれた革を散りばめ貼り付ければユニークな装丁デザインの出来上がり
ヨーロッパに伝わる伝統の装丁文化
その現場でメイドインジャパンの道具が新たな可能性を切り開き新たな装飾を生み出していました
再びパリ市内へ戻ると北部のランドマーク「サクレ・クール寺院」がそびえるモンマルトルへ
かつてはピカソやゴッホなど多くの芸術家が集い精力的に活動していた街
そんな街に工房を構える方がメイドインジャパンを愛用しているといいます
その道では世界に名を馳せる人物です
(スタッフ)それはいつ出会ったんですか?
それはパリから東へ飛ぶことおよそ1万キロの彼方愛知県尾張旭市で作られていました
住宅街に佇むその工場は…
現在は3代目の岩本文男さんがその工場を受け継いでいます
材料のベニヤ板を機械に立て掛けるようにセットすると…
上から下に機械が動き…
ベニヤ板が細長くカットされました
これがこれから作る物の…
ここで日本人のあなたに質問
次の2つをヒントにお答えください
先ほど細長く切り出したベニヤ板
厚さ2ミリながらこんなに曲げても折れないのが特長です
こちらも細長いスポンジ
その厚さは1センチベニヤ板に比べると厚め
職人さんが作っている物とは一体なーに?
ボール紙の時には縫ってた縫い合わせてた?らしいです近年になって接着剤がいいのができたから…強度であったりとかそういう部分でベニヤ板のほうがいいであろうとこの職人さんは…どこに置いてあるんですか?どこに置いて…それはご自宅の外で使う?家で使う?いや中でも外でも
(前田)使う?使う…
(前田)「持ち歩く」って…言ってましたよね「持ち歩く」とおっしゃっていましたね皆さん見たことがありますしもしかしたらお持ちかもしれない誰がいちばん持ってそう?内藤さんとか持ってらっしゃる…イメージですよ内藤さん全部持ってるんだよオレが持ってる…?吟さんのお孫さんのいっ君が欲しい物の1つに挙げられても不思議ではないです
(内藤)いっ君が欲しがる…何だ?いっ君
(前田)カバンみたいなもんか?
(笑い声)
(前田)それともああいうのか?では答えをお出しくださいたいへん悩まれたようですが吟さんからいきましょうあ〜恥ずかしい答ええ〜!?
(笑い声)あぁそうか16歳でそろそろおじいちゃん座布団ちょうだいって内藤さんいきましょうう〜ん太鼓だと思ったんだよね丸く使う感じがあって芸術の街でしょう?スポンジはどうしましょうか?内側に張るんじゃないかって気がするなベニア板の内側にそうそう黒谷さんいきましょう勝負に出ましたねでも何でこれ書いたのかわかんなくなりました書いた記憶がない?書いた記憶がないイスは違うでしょうか?オレもねイスって考えたのチラッと考えた考えたんですか?じゃあ違うじゃないですか
(笑い声)だってイスと座布団ちょっと似てるもんね
(笑い声)似てますよねちょっとね
形が正確でピッタリなのが好まれるようですが…
設計図があるわけではありません
木の板に型紙を当ててペンで縁取ると…
糸ノコで切り出し木型を作ります
無造作にやっているようで実はミリ単位にこだわる作業
続いて細長く切り出したベニア板に接着剤を塗り2枚を重ね合わせたら…
隙間ができないように固定します
曲がりやすいベニヤ板とはいえ隙間なく合わせていくのは力のいる作業
すべてはピッタリ感のため
出来上がったこの形
皆さんもうおわかりですね?
その状態で1日置いて接着剤が乾きベニヤ板の形が固まったら…
同じ形の板で…
そうして箱型に密閉したあとから2つに切り分けることで…
現在は布製の製品も出回っていますがベニヤ板で作る利点は…
たとえ横向きに立てた上に人が座ったとしてもご覧のとおり
中の物をしっかりと守ってくれます
その先の作業は…
まずは箱のオモテ面に接着剤を付けたビニールレザーをかぶせ…
これはその見た目もさることながら製品を長持ちさせるためにも大切な作業
…より強力に接着
ビニールレザーが浮いてはがれやすい曲線部分には切れ目を入れしっかりと貼り合わせます
こうして一つ一つ手作業によって軽くて丈夫なベニヤ板の箱が美しい見た目に
そしていよいよ仕上げの工程
木型を作る際には合わせて16mmのこの厚さをふまえてやや大きめに作られていたのです
目指すのは物を入れた時にフワッと入るピッタリ感
ということで正解は軽くて丈夫な…
しかし…
海外による大量生産に押され…
それでもケース作りを続けてきたのは強い想いがあるから
そんな想いで作られたギターケースには使い手の事を第一に考えたメイドインジャパンの証職人のこだわりが詰まっていました
その想いははるか遠い国まで
パリで出会ったリベルトさんはこの道60年
現在リベルトさんの作るギターを求め10数年待ちの方もいるほど
そんなリベルトさんが自分が作った大切なギターを入れるケースに選んだのがメイドインジャパンだったのです
今ではすべてオーダーメードで発注しているそう
そこまで岩本ケースにほれ込んだワケは?
これは岩本ケースに出会う前に使っていた物
ケースの中でギターが動いてしまいます
リベルトさんの言うダンスしている状態
そのためケースとギターの隙間にタオルをはさみ込み調整することもありました
しかし岩本ケースはギターがフワッと入ってぴったりフィット
隙間ができず全く動きません
これこそがMadeinJapanの証
そして岩本ケースを使っているというプロのミュージシャンの方にも聞いてみました
…のお二人
ツアーの多いミュージシャンにとって最適なケースのようです
岩本ケースに大満足の3人に…
自分がほれ込み愛用するギターケース
日本人の手でどう作られているのか興味津々見届けます
その映像はおよそ10分
3人とも立ったまま食い入るように見つめていました
ああ…
その思いがフランスへ
BravoBravoGrazie
(拍手)
日本の職人さんたちに…
なかには今回初めて自分たちが作ったケースが海外で使われていることを知った職人さんも
岩本ケースが映し出されると…
そして…
ありがとうございました
使い手に喜んでもらえるケースを作りたい
たくさんの人に使ってほしい
そんな職人さんの願いがフランスで叶っていました
おお〜いいねぇすばらしい愛と情熱のこもったギターケースということで東さんお見事でした
(拍手)よく出たわこれ!岩本さんすばらしい顔もいいねぇ職人の顔って感じだったね
(内藤)職人さんのねそうですよね楽器の付属品っておっしゃってるじゃないですかじゃないですよね楽器の一部ですよねじゃないですか?だって楽器っていい音のためには強度考えてないですもんねなかったら成立しないってことは付属品じゃないよねそれを守るいい演奏をするためにねえ…ために両方あってこそ楽器だと思うからすばらしいです感動するからこれこれからもクイズを続けていきましょう
(笑い声)
MadeinJapanを求めて続いて向かったのはアメリカ合衆国
ここサクラメントは人口46万人の小さな町ながら…
そんなこの町の中心部はわれわれ日本人が見ても懐かしさを覚える古き建物が多く建ち並んでいます
というのも実はここは…
かのゴールドラッシュの最盛期人々が金を求めてわれさきにと西へ向かったその中心都市がサクラメントなのです
ではこの町にはどんなMadeinJapanがあるのでしょうか?
そんなミュージシャンが愛用しているのは日本製のアンプ
ちょっと安心しました
こちらは100年前の西部開拓時代の雰囲気を今に伝える酒場
バッファローですね牛が…
いかにもアメリカンな内装の店内には昔の衣装に身を包みお酒を楽しむ方々が
なんでも若いころ沖縄に住んでいたそうです
そんな酒場にとある…
(スタッフ)ボクらメイドインジャパンのものを探してやってきたんですけど…
そのMadeinJapanの製品はサクラメントから西へ8,500km
静岡県静岡市のこの工場で作られていました
一体どんなMadeinJapanなのでしょう?
そうですね
(スタッフ)それはどうですか?
なんでもその製品そもそもの…
それは金型作りから始まります
油で冷却しながら針状の刃で部品を削っているというのですが…
直径わずか0.6mmの細い刃
ここで日本人のあなたに質問
この金型から作られるMadeinJapanとは何でしょう?
ヒントは3つ
この工場で作られるMadeinJapanとは一体なーに?
非常にその…機能美それから見た目の良さも求められるものえぇ?これ仕事で使う物ってこと?これはね仕事でお使いになる方もいますしまあもちろん趣味という方もいます趣味?
(黒谷)大きさはどれぐらいですか?これぐらい…ですかねぇえそんなちっちゃいの?え〜ああ吟さんがニヤッと…いやまあ…全然わかんないんだよなぁ外で使う?中で使う?外です外限定?基本的には外です良い質問!?
(内藤)そこねああ!きたきたきた!
(黒谷)え何?さああと吟さんです固まっちゃった…まったくわからんな最近のいっくんのクリスマスプレゼントとかで……とかお書きになったらいいんじゃないですかたとえばですよ
(笑い声)
それは精巧な芸術品
豆助もびっくりすると思うわよ
金型を削ること2日
出来上がったのは丸みを帯びたものとくぼんだもの
これを小さなヤスリで丁寧に磨いていきます
最後の仕上げは職人さんの手作業
手の感覚を頼りに磨きをかけていきます
目に見えないほどの細かなバリ
ヤスリのすれる感触を頼りに仕上げます
出来上がった金型はこちらの機械の中にセット
さらにそこには…
この樹脂を熱で溶かしながら押し出すと機械の中にセットした2つの金型の間にくまなく充填されます
すると出てきたのは…
金型通りに2つが対になって仕上がった樹脂は精巧なプラモデルのよう
続いてこのパーツはお隣焼津市の工場へ
樹脂のパーツのへこみに入れられるのはあの細かな金属
鉛を入れたら対になるもうひとつのパーツを一体化
断面が溶けた樹脂で2つを接合して乾燥
継ぎ目のバリを丁寧に取っていくと…
流線形の丸みをおびた形に
こうして一体化された樹脂はあの網でお湯の中へ
気泡が出るということは中に水が入ってしまっているということで製品の機能は果たせないと判断されます
それを絶対に見落とさないのも日本の職人さんの技
気泡が出るのは200個に1個程度とはいえ厳しく見定めていきます
こうして検品されたものは最終工程へ
塗装専門に11年こちらの女性職人さんの仕上げ作業
透明な樹脂がうっすらと白く塗られました
これはあくまでも初期段階
ここをいかに薄く仕上げるかが製品の出来を左右するといいます
続いて細かな格子状の道具を固定すると先ほどパール色に塗られた物を格子を通してさらに塗装
するときれいな縞模様に
さらに黒い塗料を吹きかけます
すると…
4回目の塗装は鮮やかなブルー
乾燥させたところで5回目の塗装
また何かを通して吹きつけているようですが…
そう今度は網を通して金色を吹きつけるとそれはまさに鱗模様!
本物以上の出来栄えよ豆助
5回目の塗装で鱗模様ができ小魚のように
塗装はまだまだ終わりません
上塗りしていく色は透明感を損なわないようあくまでも薄く
そして8回目の塗装で片側を大胆に濃くすると一気に小魚の風合いに!
へこみに黒いパーツを接着しつやを出すコーティングを施せば下地に塗ったパール色が映えなんとも美しい虹色に輝くたなごに
ここに針を取り付ければ皆さんもうお分かりですね
正解は…
手作業による繊細な塗装の繰り返しによって生きた魚と見まごう質感に
プロペラが付いているのは光や音で魚の興味を惹くためのアイデア
ここ焼津市のDUOは創業から19年のルアー専門メーカー
魚が釣れるルアーの開発を繰り返してきました
ルアーの開発は湖に誤ってスプーンを落としてしまった際その光に魚が近寄ってきたことがきっかけとされています
現在DUOでは…
季節や天気などのさまざまな条件を考慮した数々のルアーを世界に送り出しています
アメリカサクラメントにある釣り具店を尋ねてみました
そこはバスフィッシングの本場だけにルアーの数も種類も豊富
しかも優勝賞金実に3600万円もの大会が開かれるというので道具選びも真剣
中でも今日本製のルアーが注目を集めています
日本製のルアーを使ってバスフィッシングをするという方にお会いしました
(スタッフ)Nicetomeetyou.
ジェイソンさんは地元…
ルアーは全部が日本製で勝負するというこだわりよう
優勝商品の500万円のボートでポイントへ
日本製のルアーはさまざまな気象条件にあった多彩なものがありその動きは魚と見間違えるほど
動きに興味を示した魚が近寄ってくるのです
釣れたのは大きなブラックバス
リアルな塗装に興味を示したのでしょうか?
サクラメントのバスフィッシング愛好家の皆さんに…
その工程を見て何を思うのでしょう?
豆助このあとよ
サクラメントのバスフィッシング愛好家の皆さんに…
貝の殻を粉砕して中に入れてるものです♪〜
日本の職人さんにもルアーが使われる様子を見ていただきました
自分たちが作ったルアーが使われる様子に職人さんたちは?
ところで豆助こんな日本の地名知ってる?
山梨県にあるこの町
その昔ある植物が多く自生していたことからこの地名が生まれたと言います
「都に留める」と書いて…
もしよかったら覚えておいてください
日本の職人さんにもルアーが使われる様子を見て頂きました
♪〜♪〜お〜!使っていただいてこのように褒めて…
(土屋さん)手作り感が伝わったのかなと思って
こまやかな技術が国境を越え敬意を抱かれ愛される…
MadeinJapanがこんなところにもありました
私たちが忘れかけていた日本を見つけてくれた異国の地の人々
使い手のことを思いやりよりよいものを作りたい
そんな世界に誇れる日本の職人さんの魅力を海外の人たちがまた気付かせてくれました
MadeinJapanっていいなぁ
うーんすごいすばらしい
(拍手)女性の職人さんを中心にお作りになってましたがルアーということで内藤さんと東さんお二方を正解とさせていただきます
(拍手)2015/07/02(木) 19:58〜21:48
テレビ大阪1
和風総本家スペシャル「世界で見つけたMade in Japan」[字]

世界が絶賛!“職人の技”▽チェコ…音楽大国で発見!町工場製(秘)道具▽全米席巻(秘)釣り具…究極彩色▽フランス…楽器名工が絶賛!最高峰ケース…海を越えた職人の絆

詳細情報
番組内容
チェコ共和国・プラハで発見した日本製品は浜松にある小さな町工場の職人さんが手掛ける品。世界の音楽家が絶賛する精巧な技に密着。海外で愛用される様子を見た職人さんの反応は?
フランス・パリでは世界的に有名な名工が認めた“ある製品”を発見。「ベニヤ板」「スポンジ」を使って作られるそれは、世界的名工が生み出す物には欠かせない名脇役として活躍していた!
出演者
萬田久子
東貴博
前田吟
内藤剛志
黒谷友香

【進行】
増田和也(テレビ東京アナウンサー)
音楽
【音楽】「和風総本家」テーマ曲 縁の詩(えにしのうた)、一心(いっしん)
【作曲・演奏】上妻 宏光、KOBUDO—古武道—feat.上妻宏光
ホームページ
http://www.tv-osaka.co.jp

ジャンル :
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – クイズ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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