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メイドイン大田区マシン試乗中。
デイリーポータルZの連絡グループ宛に、WEBマスター林さんから「大田区の町工場に見学行けますけど、だれか行きたい人いますか?」という書き込みがあった。
僕もたまに工作系の記事をやってることもあり、なにかものを作ってるところを見るのは大好きだ。しかも本場・大田区(区内に4,000以上の工場がある)の町工場である。 どんな感じなのか、興味本位で見せてもらおう。 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k 工場アパートってあるのか今回見学させてもらう事になっているのは、大田区本羽田にある工場アパート『テクノWING』に入居している金属パーツメーカー『ナイトペィジャー』さん。
5階建ての工場施設、テクノWING。羽田だけにWING。
最初に「町工場見学」とだけ聞いていたので、現地に着いて驚いた。建物がやけにでかい。
あわててその場でスマホから「テクノWING」を検索すると、どうやら大田区が運営している、中小の町工場が入居できる工場のアパートらしい。 参加者の林さん、ライターべつやくさん、馬場さん、以前巨大ガチャでお世話になったバッタネイションチーム。
一階受付にある入居企業の一覧には、なるほど、「○○製作所」や「○○技研」など、いかにも工場的な社名ばかりである。
案内図で消火器やAEDの位置もはっきり掲示。さすが安全対策はバッチリだ。
フロア案内図に表示されてる、この一部屋ずつが工場なのだ。
1フロアにだいたい10前後の工場が稼働しているらしいが、思ったより騒音もない。たぶん壁とか床とかすごい分厚いんだと思う。 さらにテクノWINGのサイトによると、中には合計で9t積める貨物用エレベーターもあるとのこと。どうも建物の構造自体が異常にゴツいっぽいな。 いよいよ町工場に潜入受付で「なんかスゴい建物だな」「ゴツいな」「でも本当にここに工場あるのか」とざわついていると、今回工場を見せていただくナイトペイジャー社の横田さんが向かえに来てくださった。
ナイトペイジャーの横田さん。ピンクポロシャツのナイスガイだ。
「この建物のなかに現在45社の工場が詰まってまして、うちのような金属加工だけでなくプラスチック屋さんやゴム屋さんもあります」
「作ったものを同じ建物の中の検査屋さんに持ち込んだりできるので、いろいろと便利ですよ」 「いちおう入居期限があって、15年くらいで出なきゃ行けないんですけどね」 そういう話を伺いながら、貨物用じゃない人間用のエレベーターで5階にあるナイトペイジャー社まで移動した。 学校っぽい雰囲気の廊下。
コンクリ壁の雰囲気とか、どこか学校っぽい。
この青い扉の中の一部屋ごとが全部工場のはずだが、それっぽさはあまりない。 もしここが学校だとしたら、全部の教室が図工室みたいなものか。 さすがに扉もゴツくて重かった。
ここまで来てなお工場っぽさが無い。このドア開けて本当に図工室だったらどうしよう。
良かった、やっぱり町工場だった。
もちろん思い過ごしで、中に入るとやっぱり町工場だった。
ナイトペイジャーさんは金属を削り出し、自動車の改造パーツなどを作るメーカーだ。 ごつい旋盤やマシニングセンター(金属を削ったり穴を開ける機械)があちこちにギチギチとひしめき合っていて、とにかくかっこいい。 いかつい旋盤。大量のハンドルとレバーだけで気分がアガる。
こんなかっこいいレバー、もう重機の操縦席か工場の機械にしかないぞ。
NC旋盤(コンピューター制御の旋盤)の刃の部分。シールドマシンみたいな重厚さでうっとりする。
ハンドルがいっぱいついたフライス盤の説明をする横田さん。
こんな感じで金属を削り出す。かっこいい。
実はいま、自宅で工作をする用に小型サイズのホビー旋盤を買ってしまおうか悩んでいたのだが、今回の見学のせいで気持ちが盛り上がりすぎてまずい事になってしまった。
今後、僕がうっかりボールペンの軸とか削り出しで作り始めたら、この見学のせいだと思って欲しい。
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