小保方晴子氏:2本の論文掲載料約60万円を理研に返還

毎日新聞 2015年07月07日 10時43分(最終更新 07月07日 11時12分)

小保方晴子氏
小保方晴子氏

 STAP細胞論文の不正問題で、理化学研究所は7日、小保方(おぼかた)晴子元研究員に返還を求めていた論文掲載料約60万円について、小保方氏から全額が返還されたと発表した。6日に指定口座に振り込まれたのを確認した。

 理研は昨年12月までに小保方氏の研究不正を認定。小保方氏らが英科学誌ネイチャーに投稿し、その後取り下げられた論文2本の掲載料計60万297円を返還するよう、今年3月に求めていた。

 小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は「理研の調査結果には納得していないが、負担の大きさを考え、これ以上の係争を避ける判断をした」と説明。請求から3カ月以上かかったことについては「支払うことについてさまざまな意見があり、それらを検討していた」と話した。【斎藤広子、吉田卓矢】

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