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高校時代は演劇部、大学時代はショートムービーを10本ほど自主制作。いつかはテレビドラマを作りたいと、情報番組のADを務めながら、自分で月2本とノルマを課し、企画書を提出し続けました。10本、20本とやる気満々で書いていても、さすがに40~50本落ち続けると、投げ出したくなります。そんなギリギリな気分の時、アックスオンの上司から言われた「企画書はラブレターだ」という言葉がひっかかりました。いつの間にか読んでくれる人を想っていない、自暴自棄な企画書になっていたんでしょうね。思い直し、身近な人を想定し書いた企画が「お父さんは二度死ぬ」でした。同時期に番組制作会社への就職を祝ってくれなかった父が、本当は応援してくれていると母から聞き、それも家族のストーリーになる伏線になりました。

企画書が採用となり「お父さんは二度死ぬ」のドラマ化が決まり喜んだのもつかの間、そこからOAまでの半年間は怒涛の日々でした。企画を書いた人が作るという社の方針はあっても、未経験の私のようなペーペーがプロデュースなんてありえないことです。右も左もわからない中、監督さんや脚本家さんと台本を考え、キャストを決めるなど、毎日が走馬灯のように過ぎていきました。振り返ってもよくやれたなと思います。ただプロデューサーとは私のこうしたいをみなさんにお預けするのが仕事です。経験のない私にできることは少ないと、最初から素直に周りに頼ったのは間違っていなかったと思います。企画にこだわりはあっても、現場に入るとフレキシブルにみんなで作ることに面白味があるドラマづくりを存分に楽しみ、勉強させてもらいました。何といっても憧れの脚本家・秦建日子さんと意見を交わし、憧れの俳優さんに演じてもらえたのです。少し前までは夢のまた夢だった、天国のようなひとときでした。俳優さんが初顔合わせでセリフを読んでくれた時に思わず熱いものがこみあげたのは、その真っ只中にあったからです。

自宅でOAを見た時も嬉しかったですね。家族全員、もちろん父も喜んでくれました。さらにその作品が評価され、「ヤング映像クリエーターを励ます賞」の最高賞「経済産業大臣賞」に選ばれたのは思いもよらぬご褒美になりました。入社3年目の25歳で大賞をもらえるなんて、アックスオンだからこそ、アックスオン以外ではありえない経験だったと思います。

でもここからですよ、プロデューサーとしての私の本番は。まずはこの4、5年で一人前のプロデューサーになることが目標です。そしてこれからもドラマというフィクションだからこその真実を伝えられるフィクションを作っていきたいですね。ドラマを作ることは私の生涯の仕事です。そう迷いなく言えることが私の誇りであり、強味だと思います。

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