YAPCはこれがないと成り立たない!同時通訳とWi-Fi
YAPC::Asia Tokyo 2015の開催まであと1ヶ月半。すでにチケットを購入して当日を楽しみにしている方も、トークに磨きをかけている真っ最中の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
YAPC::Asia Tokyo2015では、昨年大好評だった同時通訳を今年も実施し、また独自のWi-Fiを導入します。導入にあたり、どんな背景や思いが元になっているのか、実行委員長の牧さんに伺いました。
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▶なぜYAPCに同時通訳を入れることになったのでしょうか?
もともと、目玉でもある外国からのゲストのために、同時通訳を入れたかったんです。ただ、経費がネックでしたし、スライドを見ていればある程度内容は理解できるかなという思いがあったのも事実です。それでも3年くらい前から入れてもいいかなという感じになっていたんですが、2013年までは結局入れられず、昨年になって、スポンサードしてくれる企業さんがいてくださったので、はじめて同時通訳を入れました。外国からのゲストもたくさん呼べましたし、参加者からの反響もとても大きかったんです。それを受けて、今年も同時通訳をお願いすることにしました。今年は、招待ゲスト10人のうち、9人が海外の方です。
▶スポンサーになってくださっているのはどんな企業ですか?
今年はGitHub様を筆頭に、GREE様とメルカリ様がスポンサーになってくださいました。言葉で苦労することなく、YAPCに集まってくれる人をつなげて、新たな交流が生まれることを願ってお引き受けいただいたんです。仕様は英語だけど、話したり聞いたりするのには抵抗があるエンジニアも多いですから、こうやってインフラネットのスポンサーになってくださる企業さんは、会場に来るエンジニアのことをよく理解してくださっていると感謝しています。
▶同時通訳を活かして、どんなふうにYAPCを楽しんでほしいですか?
普段ならなかなか話を聞けないLarry Wall氏やRicardo Signes氏、Jonathan Worthington氏も来てくれますから、ぜひ聞きに来てほしいですね。CoreOSやDockerについてのトークもありますから、同時通訳があるというメリットを最大に活かしてもらえたらと思います。
▶会場に専用Wi-Fi環境を設置するようになったのはいつからですか?
2012年までは会場に備え付けのものを使っていたんですが、「使えなくはないけど使いづらい」という状況でした。そのときの入場者数が1,100人程度で、もっと大きくなる予定だったので、インフラの弱点は解消しておきたかったんです。エンジニアは1人数台の機械をネットワークにつなぐことも当たり前ですし、会場でリモート作業をしたい方も含め様々な方法でネットワークを利用しています。Wi-Fiは日常生活で言う水道みたいなものですよね。
そんなおり、他のカンファレンスでJANOGで活躍されていた田島さんを紹介してもらい、「ビジネスじゃなく、おもしろいことをやろう」というところから話がすすみ、大規模カンファレンスのネットワークの環境整備を伊達と酔狂で請け負うCONBUができたんです。
「伊達と酔狂で」というのは僕の勝手な想像ですが、CONBUの方たちはとにかくネットワークに対する愛がありますし、ネットワーク設計・運用の中で新しいことにも挑戦していて自分たちで機材をつくってきたりもするんですよ。YAPCに来られる方達とCONBUの方たちとの間に交流が生まれればなお良いですね。
なお今年はWi-Fiについてははてな様がスポンサーになってくれています。ありがとうございます!
▶Wi-Fiはどんなふうに活用してほしいですか?
どんどんお好きなように使っていただきたいですね。パンクすることもなく、ヒヤヒヤすることもなく、何も起きないのは、ひとえにCONBUの設計のよさが理由です。今年はもしかしたら、どの部屋が混んでいるのかをネットワーク上で判断し、それによってどのトークに参加するかを決められるようになるかもしれません。がんばって回線を使ってほしいですね。
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YAPCにとって、同時通訳とWi-Fiは、縁の下の力持ちのような役割です。せっかくの機会ですから、同時通訳とWi-Fiの恩恵をいっぱいに受けて、思う存分YAPCを楽しんでください!