よみがえるキンキン名調子　「パック・イン・ミュージック」イベントで秘蔵音源公開

　キンキンの名調子がよみがえる。４月１５日に８０歳で亡くなった人気タレント、司会者の愛川欽也さんがパーソナリティーを務めていたＴＢＳラジオの伝説の深夜番組「パック・イン・ミュージック」のリスナーイベントが１７、１８日に東京・赤坂の草月ホールで行われることになり、２日目に愛川さんの秘蔵音源が公開される。

　昨年、１９８２年７月に番組が終了後初めて開かれたファンイベントが大好評だったことから、今年も企画された。２日とも番組パーソナリティーだった小島一慶と白石冬美が司会を務める。１７日は、「あの素晴らしい音楽をもう一度」と題して、きたやまおさむ、ジローズ（杉田二郎、森下悦伸）、山崎ハコらが放送当時のフォークソングを歌う。

　１８日は、「あの素晴らしいトークをもう一度」と題して、やはり番組パーソナリティーだった、ばんばひろふみ、ピーコ、桝井論平や初代ディレクター熊沢敦さんのほか有名投稿者だった愛の伝道師・マルチンデターさん、樽屋三吉さんがとっておきのエピソードや思い出を語り合う。

　また、愛川さんと２０１０年１０月３０日に７２歳で亡くなった人気パーソナリティー野沢那智さんをしのぶコーナーももうけられる。キンキンについては、番組スタッフが録音して所蔵していたテープの中から、いかにもキンキンらしい絶妙トークを厳選して、放送後初めて“再放送”される。

　数ある人気コーナーの中でも、フランスの女優カトリーヌ・ドヌーブが俳優のマルチェロ・マストロヤンニとの間に娘をもうけたことにショックを受けた愛川さんが、自分がマルチェロになりきり、カトリーヌになりきった女性リスナーから寄せられるラブレターを読む「カトリーヌ」がとりわけ人気を集めた。当日は、最も有名だったリスナーの若紫のカトリーヌさんがゲスト出演して、キンキンパックについて語るほか、親友のような間柄だった白石が、今だから話せる秘話を明かす予定だ。

　放送された「パック・イン・ミュージック」の中から、有名投稿者による傑作を編集した４枚組ＣＤ「金曜ナチチャコ・パック　今、よみがえる伝説のスター投稿者・傑作選」が２１日に発売される。先行予約には、パックが終了した８２年の番組表下敷きが先着５００人にプレゼントされる。問い合わせは、ＴＢＳラジオイベントダイヤル＝（電）０３（５５７０）５１５１。