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【プロ野球】マエケン「身が引き締まる」 8・6ピースナイター2015年7月7日 紙面から
広島は6日、原爆投下から70年となる8月6日の阪神戦(マツダ)で着用する特別ユニホームを披露した。慰霊の意を表す「ピースナイター」として、セ・リーグ球団では初めて監督、コーチ、全選手が背番号「86」を背負う。会見に登場したエースの前田健太投手(27)は「気持ちを一つにして戦っていきたいです」と話し、恒久平和への願いをグラウンドで体現すると誓った。 平和の象徴とされる白いハトが、帽子の右側頭部に描かれた。胸に「PEACE」、背に「HIROSHIMA」と赤く記された86番のユニホーム。広島は復興と共に歩んできた。 8年目のイベントとなった「ピースナイター」。原爆で壊滅した街の復興を旗印に、産声を上げた市民球団。「8月6日」に対する思いや記憶、歴史を継承して、次世代に引き継ぐきっかけになるよう願う。 「身の引き締まる思いです。みんなで気持ちを一つにして戦っていきたい。8月6日は特別な日。記憶から薄れていくのはすごく悲しいこと。カープの選手として、野球を通じて忘れてはいけない思いを全国に伝えたい」。前田は、神妙な表情で意義を訴えた。5年前に広島市が、市内の小中学生に原爆投下日時を訪ねる調査を実施。正答率は小学生が33%、中学生で55・7%まで低下していた。復興の象徴して歩んできた球団。その使命として、記憶と歴史を伝えていく。 大阪出身の前田も入団後は毎年、8月前後に平和記念公園を訪れ、慰霊碑に手を合わせているという。「カープは地域の皆さまと歩んできた球団。この日に野球ができる喜びを感じながらプレーしたいです」。マツダスタジアムで8月6日に、試合が開催されるのは3度目となる。前田も前回13年に登板し、7イニング無失点に抑えた。 袖には15年度までに慰霊碑に奉納された、原爆死没者数が記される。「カープという球団と広島の歴史を、全国の人に知ってもらえるように頑張りたい」と前田。真夏を目前にチームはAクラスに浮上した。節目の年に24年ぶりの栄冠を。恒久平和の願いとともに、特別な1年を戦う。 (田中政行) PR情報
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