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ギリシャ 円建て国債の償還期限迫る
7月7日 5時39分

ギリシャ 円建て国債の償還期限迫る
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ギリシャ政府がIMF=国際通貨基金の債務を期限までに返済できないなど資金繰りがひっ迫するなかで、ギリシャ政府が20年前に日本で発行した円建ての国債の償還期限が1週間後の今月14日に迫っており、ギリシャ側の対応が注目されています。
ギリシャ政府は20年前の平成7年に、資金を日本で調達するため円建てでギリシャ国債を発行し、その元本を返す償還期限が今月14日に迫っています。
円建てで外国政府などが発行する債券は、通称「サムライ債」と呼ばれますが、ギリシャ政府は14日にこのサムライ債、およそ117億円を返済しなければなりません。仮に、この日の返済が遅れても一定の猶予期間はありますが、最終的に返済できなかった場合、債務不履行となり、サムライ債を保有する投資家が損失を抱えるおそれがあります。
ギリシャは、これとは別に国有鉄道が発行したものも含めて来年12月までに元本にして合わせて464億円余りのサムライ債を償還する必要があります。
大和証券の藤岡宏明シニアクレジットアナリストは、「ギリシャ政府としては、信用を維持するため、民間への債務は償還したいと考えていると思うが、支払いの元手となる資金がどれだけあるかにかかっている」と話しています。
ギリシャでは、国民投票で財政緊縮策への反対が賛成を大きく上回ったことで債務問題の先行きに不透明感が増していますが、サムライ債も含め、今後、次々と返済期限を迎える債務をギリシャが返済できるかどうか対応が注目されています。

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