雨の日と晴れの日が交互にやってきます。
すると、なぜだか草木の放つにおいがいつもより強くなったように感じました。
割れたアスファルトのあたりを行ったり来たり、コロコロ丸まったりするダンゴムシを眺めながら短歌を詠みました。
短歌の目第5回7月のお題と投稿一覧です - はてな題詠「短歌の目」
ここが気に入った!ここはなぜだか気になる…そんなところに引用スターを頂けると、ダンゴムシのように丸まりながら、大変喜びます。
では、眺めて頂けると嬉しいですー。
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1.手帳
パラパラと 手帳をめくり 息を吐く 埋まらない文字 埋まらない距離
2.花火
宵闇に 湖面の花火たゆたりて 儚く散った あの日のわたし
3.虫
真夏の日 まとわりついた草いきれ 構うことなく 虫を追いかけ
4.白
よういどん 熱気を帯びたアスファルト 蹴って駆けだす 白いスニーカー
5.アイス
微笑んだキミに見惚れて動けずに アイスが溶けてココロも溶けた
6.プール
路地裏に プールへ集う子らの声 響きて知った 夏のおとずれ
7.すず
チリチリン 小さなすずが 弾む音 君は笑顔で ただいまと言う
8.アンタレス
校庭で 走るキミは アンタレス 眩しすぎて 直視できない
9. 雷
避雷針(ひらいしん) 見つめた息子 不思議顔 「ねえ、お母さん これは誰なの?」
※当時、漢字が読めなかったのです・・
10.【枕詞】
ぬばたまの夜更けに鳴いた首螽蟖(クビキリギス)騒々しさで 瞼が開いた
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私のココロもとろければ良いのに。。