最近、はてなブログ界隈では、『ミニマリスト気持ち悪い』みたいな風潮が蔓延しつつある。確かにはてなブログには似非ミニマリストが多いので、そう言われても仕方がない。彼らの言い分もおおむねは正しい。
ただ僕が彼らの言い分の中で気になったのは『ミニマリストと節約は違うだろう!』という意見だ。確かに、ミニマリスト=節約ではない。だが、ミニマリストと節約は密接な関係にあるってことを今日は説明する。
ミニマリスト=貧困ではない!
さっきも言ったが、『ミニマリスト=貧困ではない』ってのは正しい。ミニマリストは、物質的な快適さを捨てることではない。しかし、貧乏だからミニマリストになれないってのは違うし、そもそもミニマリストにお金のあるなしは関係ない。ミニマリストは幸せになるための単なるツールだ。
本当に重要な『もの』だけに集中するために、余分な『もの』を排除する考え方を持つ人。
ミニマリストに節約は必要か?
このブログの名前は『とあるミニマリストの節約ブログ』である。まさにミニマリストと節約をネタにしたブログだ。なぜ、こんな名前のブログ名かと言うと、僕がミニマリストとして生きて行くためには節約が必要であり、質素こそが幸せの近道と考えたからだ。
というよりミニマリストは質素という豊さを実感する感性がなければミニマリストとは言えない。『ミニマリスト=貧乏ではない』が『ミニマリスト=質素』ってのは正しい。日本人に馴染みのある言葉で言うと『わびさび』ってことだ。
『本当に重要なモノだけに集中するため』に節約が必要なんだ!わかるか!?
つまらない付加価値にお金をかけるべきではない。本当に重要なモノにお金を使うために、本当に重要なもの以外にお金を使うべきじゃない。つまりこう言うことだ。
僕は音楽が大好きで、年間50から60枚くらいアルバムを聴く。しかし、CDはほとんど買わない。音楽そのものに興味があるのでCDをレンタルすれば事足りるからだ。
だけど、マーガリンとバターのどちらを買うか?と言われれば値段が高くてもバターを買う。なぜなら、マーガリンは体に悪いから、自分でも食べたくないし子供にも食べさせたくない。
それに僕には欲しいモノもいくつかある。マイホーム(建築中)に、寝心地の良いマットレス、シンプルな食器などなど.....
そして僕には夢がある。生きている間に、世界中を旅して色々な歴史的建造物を見て回ることだ。
だけど僕はお金持ちじゃない。すべてのモノを一流のモノでそろえることなんてできない(そんな気もない)し、たぶんほとんどの人が僕と似たような状況だと思う。
ミニマリズムは絵空事やチープな言葉遊びなんかじゃない。実践そのものだ。だから普通の人がミニマリズムを実践するためには節約が切っても切り離せない。つまり、あまりこだわりがないモノにお金をかける必要なんてない。
自分にとって価値のあるモノを見極める!
by ドミニック・ローホー
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ミニマリストに金は関係ない!
ミニマリスト(シンプリスト)のパイオニアであるドミニック・ローホー氏は著書の中でこう言っている。
お金は自分に見合った洗練された使い方をすればいい。
つまり『金持ちだろうと貧乏だろうと、分不相応の金の使い方をして、その範囲で洗練された贅沢な時間を過ごせばハッピーだよ』ってことだ。もし皆さんが僕のような平凡なサラリーマンなら、本当に大切なモノや本当に大好きなことだけにお金を使えばいい。それ以外はやっぱり節約するのがミニマリズムを実現する近道だ。
※ ローホー氏が自分をミニマリストだとかシンプリストだとか言ったことはないと思うが、ミニマリストやシンプリストのほとんどが彼女の著書をバイブルとしている。
ミニマリストって貧乏臭いよね?ってちゃんちゃらおかしいぜ!
最近のはてな民の中の一部には『ミニマリストって貧乏臭いよね』って言っている人たちがいるけど、ミニマリストが貧乏に見えるのは当然と言えば当然だ。だってミニマリズムには『質素=美』という素晴らしい価値観があるからだ。
質素こそ幸せに気づくための合言葉である。そもそも、モノの良し悪しもわからない連中がブランド名に惑わせれて『一流のアイテム身につけて、こだわってるぜ』ってのが一番下品で感性が乏しい。つまりそれは似非ミニマリストだ。その姿は、金の茶室をつくってしまった、あの豊臣秀吉のようで実に滑稽だ。
贅沢を貧乏の反対と考えている人がいます。でもそれは違います。贅沢とは下品さの反対なのです。
by ココ・シャネル
さいごに
ミニマリストの皆さん!どんどん節約しましょう。そして余分なモノや分不相応なモノを排除して、本当に重要なモノのみにお金と時間を使うのです。その果てに満足で幸福な人生と、質素という美しい暮らしが待っています。
先ほども言いましたが、ミニマリストは幸せを実現するためのツールです。はてなブログで似非ミニマリストが散ろうとも、ミニマリストという言葉そのものが廃れようとも、そのライフスタイルは普遍です。
人々が幸せを求める限り、言葉や名前を変えてミニマリズムは永遠に続いていくのです。何もない茶室に独りたたずんでいるところを想像してみてください。それこそがミニマリズムなのです。
質素であることは最も素敵なことだ。
by レオナルド・ダ・ヴィンチ
それではミニマリストの皆さん!また次回お会いしましょう。