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 メディアを威圧する発言が出席者から相次いだことで批判を招いた自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」。本来は、文化人や芸術家を自陣営に引き込むための会だったという。文化・芸術と政治の関係のあり方について、音楽や文学に造詣(ぞうけい)が深い片山杜秀慶応大学教授(政治思想史)に聞いた。

 今回の懇話会の設立趣意にある「政策芸術」という言葉をみると、「政権のやろうということを国民にかみくだいて説明して、理屈で全部わかるように努力しましょう」という趣旨には読めない。むしろ、よく分からない人を都合の良い方向に誘導し、反対している人を言いくるめるためのイメージ戦略のためのトーク術、「宣伝」を学ぼうという趣旨に見えます。