ロシア海軍太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとカムチャツカの小型ロケット艦部隊の『決闘』が行なわれる

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『タス通信』より
2015年7月6日11時22分配信
【太平洋艦隊の艦は演習でミサイル「決闘」を行なう】
モスクワ、7月6日/タス通信

カムチャツカ連合部隊及び沿海地方小艦隊の艦船グループは太平洋「決闘」を行なう-ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる支隊は、小型ロケット艦の攻撃演習を撃退する。
7月6日、東方軍管区広報サービス代表ローマン・マルトフ1等海佐は発表した。

「対空防衛演習中、小型ロケット艦モローズ、イメイ、スメルチは対艦ミサイル"マラヒート"発射を実施します。
それは親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ率いる沿海地方小艦隊艦船支隊の為の低高度の高速小型目標をシミュレートしており、全ての対空防衛手段を用いて仮想敵の空中攻撃を撃退します」
マルトフ
は説明した。


カムチャツカ方面(北東軍集団)ペトロパブロフスク・カムチャツキー港には、太平洋艦隊所属のプロジェクト12341小型ロケット艦4隻(「スメルチ」、「イネイ」、「ラズリーフ」、「モローズ」)が駐留していますが、今回の演習には、この内の3隻が参加します。
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そして、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる沿海地方小艦隊部隊との「決闘」-小型ロケット艦から発射される対艦ミサイル「マラヒート」を全ての対空兵器を使って撃墜する-が太平洋上で行なわれます。
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対艦ミサイル「マラヒート」は2008年8月の南オセチア紛争において実戦使用されており、グルジア警備艇1隻(ゲオルギー・トレリ)を撃沈しています。
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]
[アブハジア沖海戦「詳細」]
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ロシア海軍の最優先事項は戦略原潜の建造にある

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『タス通信』より
2015年7月6日6時15分配信
【ロシア連邦海軍総司令官:原子力潜水艦隊は造船プログラムの最優先事項である】
モスクワ、7月6日/タス通信

原子力潜水艦隊は、ロシア海軍の造船プログラムの最優先事項である。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。

彼は、7月5日に終了したサンクトペテルブルク国際海軍サロン『IMDS-2015』で提示されたロシアの新たな水上艦及び潜水艦開発プロジェクトに関し、その結果を総括した。

これは、ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報供給部代表イーゴリ・ディガロ1等海佐が記者団へ伝えた事である。

「海軍の為に建造される第5世代原子力潜水艦は、既に設計が進められています」
チルコフ
は通知した。

「戦略原子力潜水艦プロジェクト"ボレイ"シリーズについてですが、このシリーズの建造で使われた全ての最高の技術的解決策は、(次の)新たな世代の原子力潜水艦において更なる発展を遂げる事でしょう」
提督は話した。

更に彼は伝えた。
「2020年以降、海軍は、大きな揚陸部隊収容能力と複数のヘリコプターを搭載できる新たな大型揚陸艦の建造と装備化を計画しております」

「次なる段階はヘリコプター空母の建造となるでしょう。
我々は予備設計について検討しております」
チルコフ
は強調した。

水上艦の近代化について海軍総司令官は想起した。
「2018年には重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化が完了します。
全ての能力において、それは事実上の新造艦となり、あらゆる遠海ゾーングループの基礎を構成する事になります。
同艦が復帰した後、重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化が実施されます」


海軍総司令官が表明したように「国際海軍サロンには、外国海軍の同僚が高い関心を示しました」



国際海洋兵器展示会IMDS-2015は、2015年7月1日から7月5日までサンクトペテルブルクにおいて開催されました。
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】
【IMDS-2015日程表】

【写真:IMDS-2015パビリオン】
【写真:IMDS-2015の水上展示艦艇】

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督「原子力潜水艦隊(の建設)はロシアの造船プログラムの最優先事項」と言っていますが、この「原子力潜水艦隊」は、発言の中身を見る限り、戦略原子力潜水艦を指しているようです。

現在、ロシア海軍向けに第4世代戦略原潜「ボレイ」級の建造が進められており、2020年までに8隻の調達が計画されていますが、2021年以降も「ボレイ」級の改良型の建造は続けられます。
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される]

「ボレイ」級の次の第5世代戦略原潜の設計作業も既に始まっています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

チルコフ提督の言う「大きな揚陸部隊収容能力と複数のヘリコプターを搭載できる新たな大型揚陸艦」は、早ければ2016年から建造が始まる汎用揚陸艦「プリボイ」級の事でしょう。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

「プリボイ」級の次には「ヘリコプター空母」(汎用揚陸ヘリコプター搭載艦)の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

チルコフ提督が言及しているように、現在、セヴェロドヴィンスク造船所で大規模な近代化改装工事を行なっている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、2018年に復帰する予定となっております。
[ロシア海軍は近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年に受領する]
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「アドミラル・ナヒーモフ」復帰後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は計画通り行なわれる]

ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386

ロシア海軍の為の新世代コルベット・プロジェクト20386

現在、ロシア海軍向けに建造されているプロジェクト20380/20385コルベット(ステレグーシチー型)シリーズの発展型となります。
設計を担当したのは、プロジェクト20380/20385と同じ中央海洋設計局「アルマーズ」です。

プロジェクト20386は、モジュール方式兵装が導入され、更には無人機(無人ヘリコプター)が搭載されるとの事であり、20380/20385とはかなり違う艦になります。
プロジェクト20386「常備の基本兵装」「取り外し可能な戦闘モジュール」を装備するとの事です。
現在の所、1番艦の起工は2015年末~2016年初頭に予定されています。
[ロシア海軍の新型コルベット・プロジェクト20386の1番艦は2015年末-2016年初頭に起工される]
[ロシア海軍の新型コルベット・プロジェクト20386の1番艦は2015年に起工される]

そして、2015年7月1日からサンクトペテルブルクで開催されている国際海洋兵器展示会IMDS-2015において、、プロジェクト20386の概要が明らかにされました。
【IMDS(International Maritime Defence Show)公式サイト】

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上部構造物は、ベースとなったプロジェクト20380とは全く違います。
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プロジェクト20380/20385には有った後部ヘリコプター格納庫は廃止され、ヘリコプターは甲板下へ収納されます。
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艦の横から高速艇を出す事も出来ます。
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艦尾からは曳航ソナーを出すことが出来るようです。
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兵装は、艦首にA-190-01 100mm単装砲1基、高射ミサイル複合体「リドゥート」垂直発射機16セル、AK-630M 30mm機関砲2基が確認できます。
この他、対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」も搭載されているでしょう。
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そして、上部構造物の中に対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒2基が収められています。
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ただ、プロジェクト20386モジュール方式が導入されるので、これらの兵装は変更できるようです。
おそらくは、砲兵装「常備の基本兵装」ミサイル兵装「取り外し可能な戦闘モジュール」でしょう。

ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている

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『タス通信』より
2015年7月4日11時28分配信
【ネフスキー計画設計局はロシア海軍の為の複数の揚陸艦プロジェクトを提示する】
サンクトペテルブルク、7月4日/タス通信

「ネフスキー計画設計局」の専門家の主導により、ロシア海軍の為の将来揚陸艦プロジェクトの複数のヴァージョンが作成された。
タス通信特派員のインタビューに対し、同社総取締役セルゲイ・ウラソフは伝えた。

「ネフスキー計画設計局の主導により、様々なヴァージョンの揚陸艦が開発されており、海軍の技術的課題の下で、これらの内の何れかのプロジェクトへ着手する用意があります」
彼は話した。

艦の排水量は、目的と任務に応じ、6000トンから25000~30000トンとなり得る。
1番目のケースは「イワン・グレン」と同様の艦となり、第2は-汎用揚陸艦である。

「それは様々な呼ばれ方になるでしょう、ヘリコプター空母、そして浮揚ドック。
原則の1つは、機器、フネ、ヘリコプターといったものです。
最も大きな艦は、15-20機のヘリコプターを駐留させる事が出来ます。
その割合は、より多くのヘリコプター搭載、より少ない揚陸機器、そして逆の場合もあります」
ウラソフ
は説明した。

建造期間は、艦の排水量に依る。
海軍からの課題を受け、艦への海軍旗の掲揚までは、5-6年から7-8年になるかもしれない。
計画設計局総取締役は説明した。

「我々は既に艦の概念設計を有しておりますが、私共が、それを出展する事は有りません。
何故なら、この為に、輸出用の外観の仕様書について解決する必要があるからです。
様々な用途の為の複数の異なるヴァージョンは、海軍からの課題が出たときのみ、すぐにでも設計へ着手する事になるでしょう。
ウラソフ
は強調した。


[ロシア将来大型揚陸艦]
2013年9月初頭、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、現在建造中のプロジェクト11711大型揚陸艦に続く新たな大型揚陸艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

新世代大型揚陸艦の設計作業は「ネフスキー計画設計局」により進められています。
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
[ロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)の設計は最終段階に在る]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

2015年6月中旬には、「ネフスキー計画設計局」が設計した新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の概要が明らかにされました。
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プロジェクト「プリボイ」は2016年から建造開始予定となっております。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

この他、クリロフ国立研究センターによる汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」(概念設計案)の存在も明らかにされました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]


今回、「ネフスキー計画設計局」総取締役セルゲイ・ウラソフ氏は、ロシア海軍の為の将来揚陸艦として複数の設計案を作成している事を明らかにしました。
最も小さいのは6000トン級揚陸艦であり、これは「イワン・グレン」型の改良型になるようです。

最大は25000-30000トン級揚陸艦(ヘリコプター揚陸ドック艦)であり、これは、上記の概念設計案「ラヴィーナ」をベースにしたものでしょう。

今回の記事では触れられていませんが、この中間として14000トン級揚陸艦も有り、それが来年から建造開始予定の「プリボイ」級になります。

ロシア海軍の為の新世代AIP搭載潜水艦は2018年から建造を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月3日12時01分配信
【チルコフ:嫌気性装置を有する潜水艦の生産は2018年に始まる】
サンクトペテルブルク、7月3日-ロシア通信社ノーボスチ

(ロシア)海軍の為の非大気依存動力装置を有する潜水艦の建造は2018年に開始される。
金曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は発表した。

「我々は、2018年に嫌気性動力装置を有する潜水艦の建造開始を計画しております」
潜水艦「スタールイ・オスコル」
海軍への引き渡し式典において総司令官は表明した。

「非大気依存発電装置を有する潜水艦の建造についてですが、この問題は、現在、最終段階に在ります」
産業貿易相デニス・マントゥロフ
は確認した。


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今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督ロシア産業貿易相デニス・マントゥロフ氏は、「非大気依存発電装置を有する潜水艦」としか述べていませんが、これはおそらく第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の事でしょう。

「カリーナ」級の予備設計作業は2014年12月に完了しています。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]

ロシアの海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(Air-Independent Propulsion、AIP)及びリチウムイオンバッテリーの開発を進めています。
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]

非大気依存発電装置は、今後建造されるロシア海軍第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の標準装備となります。

外国への輸出が想定されているロシア製の各種艦艇(潜水艦を含む)については様々な情報が公開されていますが、ロシア海軍専用で輸出の予定が無い潜水艦「カリーナ」級に関する情報は最重要機密となっており、「非大気依存発電装置を有する」事以外は全く公表されていません。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日15時18分配信
【統合造船業営団は最新プロジェクト潜水艦「カリーナ」について話す事を拒否した】