聞き手・守真弓
2015年7月6日20時46分
メディアを威圧する発言が出席者から相次いだことで批判を招いた自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」。本来は、文化人や芸術家を自陣営に引き込むための会だったという。文化・芸術と政治の関係のあり方について、音楽や文学に造詣(ぞうけい)が深い片山杜秀慶応大学教授(政治思想史)に聞いた。
今回の懇話会の設立趣意にある「政策芸術」という言葉をみると、「政権のやろうということを国民にかみくだいて説明して、理屈で全部わかるように努力しましょう」という趣旨には読めない。むしろ、反対している人を言いくるめるためのイメージ戦略のためのトーク術、「宣伝」を学ぼうという趣旨に見えます。
文化・芸術の効果を政治に利用した宣伝を、一番上手にやったのは、やはりナチス・ドイツでした。まずは、国民に一番受ける政治、政策的主張を徹底的にマーケティングし尽くして採用し、言葉の選択や演説方法、旗や制服のデザインに反映した。そこから「ユダヤ人けしからん」といった話が出てきたわけです。
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