[オリジナル記事 公開日時]2014/5/5 以前の記事内容はこちら
※FXCMの取引条件が以前に比べて大幅改善につき、記事内容を一新
NZドルや豪ドルよりもさらに高スワップで世界的にはマイナー通貨ながら日本国内では大人気のトルコリラ円(TRY/JPY)
最近ではクリック365でも取り扱いが開始され、取り扱い業者でのスワップ競争も激化している様子で、投資を行う我々顧客側からすればコレは良い傾向です。
そして、以前はOANDA JAPANに取引条件で完敗だったFXCMジャパンですが、どのタイミング〜かは不明(楽天による買収決定以降から?)ながらスプレッド&スワップを含めた取引条件が全体的に大幅に改善されています。
そこで今回は改めてFXCM vs Oanda Japan トルコ・リラ円 MT4トラリピ 検証結果について
せま割設定で リラ円(TRY/JPY)を両デモ口座でテスト運用
2015/5/18〜両社 MT4デモ口座でリラ円(TRY/JPY)を以下 m2jでいうところの「せま割」設定でテスト運用を行いました
注文設定内容
- 証拠金 500,000 円
- 取引数量 1000通貨単位
- 仕掛け範囲 50円〜40円
- トラップ幅 20銭(20Pips)
- 利確幅 20銭(20Pips)
約1ヶ月経過時点での両口座の残高状況(含み損益&利益確定回数etc)
OANDA JAPAN
FXCMジャパン
利益確定額と回数&含み損益の違い
OANDA JAPAN
利益確定額 4,219円で利益確定回数は21回(決済約定)
保有ポジション数 11で含み損益は-8,391円
→ 約定履歴データ
FXCMジャパン
利益確定額 5,834円で利益確定回数は29回(決済約定)
保有ポジション数 12で含み損益は-8,767円
→ 約定履歴データ
たった約1ヶ月間の期間で利益確定回数に8回もの差が発生した理由は[スプレッドの違い]
FXCMジャパンはインターバンク直結のNDD方式を採用している為、取引手数料が発生するもののリラ円の通常スプレッドが1Pips前後と他社口座と比べて圧倒的な狭さ。また取引手数料はスプレッドに加算されることなく、新規約定時に口座残高から差し引かれるシステム(経費計上OK)となっています。
FXCMジャパン MT4 取引手数料とスプレッドの違い
通貨ペア
片道1万通貨単位(税込)
標準手数料片道1万通貨単位(税込)
優遇手数料ドル/円 ¥20 ¥15 ユーロ/円 ユーロ/ドル
ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円¥30 ¥20 その他通貨ペア ¥50 ¥50 (引用元 FXCM MT4 取引概要)
FXCMジャパンでは↑取引手数料が発生します。
トルコ・リラ円は一番下段の50円(片道1万通貨単位)となり、今回のテスト運用では1,000通貨単位なので手数料はこの1/10 「往復10円」で、新規約定毎に残高から差し引かれます(約定履歴データ 参照)
スプレッド換算すると10円 = 1Pips(1,000通貨取引時)なので、この手数料分を考慮しても他口座と比較して条件はかなり有利といえます。ちなみにOANDA JAPANのリラ円基本スプレッドは約8銭(8Pips)程度
スワップの違い
スワップはOANDA JAPANの勝ちでした。
このスワップに関してですがFXCM<過去のスワップ>上ではほとんど80円以上(1万通貨あたり)の数値が記載されているのに対し、テスト運用結果では7円=70円(/1万通貨)となっています。
電話で確認したところ「デモ口座とリアル口座でスワップにも違いは無い」との回答だったので、HP上の数値はあくまで参考値であり、実際はそれよりもやや少なめと認識した方が良いのかもしれません。
必要証拠金の違い
OANDA JAPANはトルコ・リラ円はマイナー通貨扱いの為、証拠金レバレッジは20倍
FXCMジャパンではTRY/JPYのレート約45円で1,000通貨あたり2,400円 = 約18.5倍
とその差は僅ながらOANDA JAPANの勝利
OANDA JAPAN vs FXCM JAPAN 検証 まとめ
スワップ&必要証拠金の観点からはOANDA JAPANがやや有利なものの、取引手数料を考慮してもそれを補うスプレッド差が存在する為、利確幅20銭のテスト運用では約1ヶ月という短期間で約600円もFXCMがOANDA JAPANよりも高収益でした。
2014年5月時点ではOANDA JAPANが圧勝だったのに、1年でこれほど改善されるとは驚きです。
但し、利確幅50銭以下の設定であれば、今回と同じくFXCMの方が高収益となるでしょうが、もっと広めの利確幅(例えば2円など)ではスワップの違いによりOANDA JAPANの方が高収益となる可能性ありです。
さいごに <本家トラリピ M2Jとも比較>
実はM2jのデモ口座でも同条件でテスト運用を行っており↑がその結果です。
時価残高順に並べると FXCM 497,666円 > OANDA 497,083円(-約600円) > M2j 493,677円(-約4,000円)と驚くほどの大差にビックリ!
またM2jのスワップに関してもFXCMと同様HP上の数値よりも少ないです。(デモ口座なのが原因??)
高スワップが魅力的なトルコ・リラですが、ハイリスク通貨である点にくれぐれも注意し、メイン通貨ではなく分散投資先の1つとして取り組みましょう!特に現在の政治的要因が落ち着くまでは様子見、または急落時のみ少量を打診買いする程度にとどめておくのが◯かもしれません。
> FXCM口座開設で高額自動売買EA 無料でGETする手順&注意点について
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ