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【神奈川】

安保法案反対 小説家の佐江さんら「本当の平和」考えて

「本当の平和とは何かを考えてほしい」と説く佐江衆一さん(中)=藤沢市で

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 国会で審議されている安全保障関連法案をめぐり、藤沢市民有志と市議らが四日、藤沢駅南口の街頭で、法案反対を訴えた。同市在住の小説家、佐江衆一さん(81)は「子どもたちのために、本当の平和とは何か、深く考えてほしい」と説いた。

 市民団体が呼びかけ、約百人が参加。「戦争立法絶対反対」「若者を戦場に送るな」というプラカードを手に、代わる代わるマイクを握った。

 佐江さんは「戦争をやりたい連中が戦争法案を通そうとしている。反対するしかない」と語った。「安倍政権は平和という言葉を繰り返し使うが、大東亜戦争も東洋の平和のためにと言って始まった」と話した。

 佐江さんの脳裏には戦災孤児になった友だちの姿が刻まれている。「今、元気に走り回っている子どもたちを見ると、当時を思い出す。腹立たしくて、寂しくて、悲しくて。戦争の恐ろしさを知っている最後の世代として、法案に反対するのは義務だと思う」

 法案に反対する署名に友達と連れ立って名前を書いた高校二年の男子生徒は、戦争体験者の話を聞いたことがあるという。「問題があれば、戦争ではなく話し合いで解決できるのではないか。憲法九条は守った方がいい」と話した。 (吉岡潤)

 

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