クロスロード【久保宗一/狭小住宅の巨匠 建築家】 2015.07.04


いつかは一戸建のマイホーム。
しかも便利な都心なら最高。
けれど予算が土地が…。
そう思っている方…。
諦めるのはまだ早い。
都会のマイホームを叶える魔法。
それが小さな土地に建てる狭小住宅。
例えば品川にある10坪のお宅。
夫婦と息子さんの家族3人が暮らすその家は…。
(スタッフ)入った瞬間に…。
ドアを開けていきなり土間とガレージ。
その横には夫婦の寝室で1階は終了。
どうしてこうなったのかその答えは2階にありました。
すごいですね何の仕切りもない感じで…。
ゆったりくつろげるリビングが絶対欲しい。
その家族の希望を叶えるために隣が公園という建物が周囲にない立地条件を生かし大きな天窓であたたかな日ざしと開放感を小さな空間に生み出しました。
しかしそれだけじゃありません。
これ全部収納になってるんですね。
開放感はもちろん生活のしやすさも絶対条件。
ベンチをすべて収納にすることでかぎりあるスペースを有効利用。
吹き抜けの3階の子ども部屋はいつでも子どもに目が届くようにという親心をくんだ結果です。
ここでちょうどご主人がご帰館。
夫婦揃ってお話を伺おうとすると…。
なぜか横にもう1人。
ちなみにこの方番組のプロデューサーではありません。
さあお二人改めてお話を。
何かと絡んでくるこの方こそこの家を設計した今回の主役です。
これまで建てた小さな家は80軒以上。
家作りは祭りと言い切る久保さんの事務所はマンションの一室にあります。
よろしくお願いします。
どうぞどうぞ。
失礼します。
はいどうぞ。
こちらが事務所ですね。
そうですねここ事務所です。
中にはこれまで手がけてきた小さな家の模型が所狭しと並んでいます。
事務所は久保さん含めて4人。
この人数でなんと12軒の物件が進行中。
手がけてきた物件は2,000万円前後。
設計料が久保さんの事務所に入る金額です。
6坪の家って皆さん想像できますか?その大きさはなんと都内を走っているバスより小さいつくりというから驚き。
その超・狭小地があるのは駅から徒歩10分。
住宅街を進んでいくと…。
すでに道路で神主さんがスタンバイ。
実は今日はとはいえさすが超・狭小。
祭壇だけでかなりの場所を取るほどの狭さです。
かつて古いアパートがあった10.8坪の敷地。
そのうち60%が建物を建ててよい面積のため建築面積はたった6.3坪。
そう住宅街を入った袋小路にある今回の敷地。
そして何より大事なのが施主の夢を叶えること。
独身の海津さん。
希望は男のロマンを追求した隠れ家的な家。
更に越えなければいけないハードルが。
通常の物件より500万円以上低い予算。
このなかでどう施主の夢を実現するか。
その難題に対する答えが見え始めたのは工事開始21日目。
基礎を作るためコンクリートを流し込む作業。
しかし狭い家にもかかわらず真ん中の一か所をわざと削ったようなデザイン。
実はこれが久保マジックの始まりだったのです。
久保さんのもとには毎日多くの施主がやってきます。
この日も設計の打ち合わせ。
確かにそうなんですけど…。
どんなに狭くともできるだけ施主の夢を詰めこみたい。
それを実現してきたのが久保さんの数々の狭小テクニックでした。
こちらがですね少々個性的な形のこちらのお宅。
いったいなぜ?駐車場といえば縦に作るのが一般的。
しかし運転が苦手な奥さんのために三角にすることで狭い道路からでも楽々駐車できる。
このアイデア施主も最初はびっくり。
しかしこの尖った部分いったい中はどうなっているのでしょうか?三角の角の部分はご主人の夢だった書斎が詰め込まれていました。
更にこんなところにも…。
ストッパーがついてるんでストッパーを外して…。
階段下のデッドスペースも久保さん決して見逃しません。
こうした空間の有効利用の末に生まれたのが広々としたリビングキッチン。
ここにも久保流狭小テクニックが。
やっぱりこの…こちらガラスになっててすごく視線が抜けるっていうところで実際の広さ以上の広さを感じるようなそういうような設計になっていますね。
一方こちらの狭小住宅。
家族の希望はなるべくコストを抑えること。
そこで久保さんこんな提案をしていました。
吹き抜けも。
そりゃ強くなりますよね。
強くなります。
コストを削減しつつ一緒に作る楽しみが味わえる。
これも狭小だからこそできること。
家作りは家族の祭り。
それを支える久保さんにひと息つく余裕はありません。
そうあの男の隠れ家を目指す6坪の狭小住宅。
この日運ばれてきたのは大量の木材。
よく見るとすでに加工がされています。
これはプレカットとよばれあらかじめ工場で設計図どおりに木をカットする技術。
そのため現場では組み立てるのみ。
しかしここは住宅街の袋小路。
その木材を運ぶのがひと苦労。
あっああ…そういうことですね。
そもそも入り組んだ土地に多い狭小住宅。
そんな物件を久保さんとともに手がけてきた大工さんたち。
その作業は慣れたもの。
とはいえ運び込みはすべて人力の組み立て作業。
たった6坪の骨組みにかかった時間はなんと7時間。
大工さんが驚いたのはその狭さだけではありません。
内装は断熱材の上にこのOSBと呼ばれる合板を張るだけ。
確かに機密性には優れているものの…。
通常行われるクロス張りや塗装代をカットしつつ男の隠れ家らしいラフな仕上げが久保さんの狙い。
天井も板を張らずにコストダウン。
逆に高さを出して狭さを払拭します。
そんな作り手の苦労を知ってか知らずか施主のテンションは高まるばかり。
四季を楽しめるお風呂が今回の最大の目玉。
男の隠れ家という希望を叶えるべく始まった6坪の新築物件。
工事が内装部分にさしかかっても家のど真ん中には土がむき出しになった場所が残されたまま。
そう実はこれこそが施主の夢を叶える久保さんの秘策だったのです。
なるほど!はい。
その意図というか…。
そういうような意図があります。
上の部分には天井すらない箇所があります。
そこを覗くと中には緑が。
つまり…。
日当たりの悪い家に真上からの光とともに庭という自然を取り込もうと考えたのです。
狭い家にも自然を感じさせる。
これが久保流狭小住宅の原点。
高校卒業後幼い頃から建築家になりたかったのかと思いきや意外にも…。
(笑い声)選んだ理由は入れそうだったから。
しかしそこではいはい有名な。
35歳のときに建てた狭小住宅。
4つの部屋をつなぐ部分は天井がなくまるで外にいるよう。
それまでの住宅の概念を変えました。
狭小住宅に魅せられた青年は必死に経験を重ねます。
独立したのはバブル崩壊後。
これまでの豪華主義から機能的でシンプルな家を求める時代となり次々と久保さんに依頼がくるようになりました。
狭小住宅に憧れ狭小住宅と共に歩んできた30年。
時代は変われど昔も今も久保さんには建築家としての変わらぬ信念があります。
(スタッフ)はいはいはいありますね。
今テレビで引っ張りだこのジオラマ作家荒木さんも久保さんの『笑点』で笑った一人。
彼のお題は作品を飾る場所を作ること。
ところが作業部屋に完成したジオラマを飾るスペースはありません。
このお題に久保さんが出した答え。
それはリビングにあえてジオラマスペースを作ることでした。
つまりリビングを美術館にすることで家族で作品を眺める楽しみを提案したのです。
さて今回の物件施主に笑顔になってもらえるのでしょうか?完成を今か今かと待っていた施主の海津さんはひと目見るなり…。
ジャーン。
お〜っ。
いったい中はどうなっている?着工から半年。
男の隠れ家を目指した家がついに出来上がりました。
外観は黒で統一された実にシャープな仕上がり。
ジャーン。
お〜っ。
この感触が…。
漂う木の香りが一気に都会の喧騒を忘れさせてくれます。
何より海津さんがいちばん楽しみにしていたのは…。
あっお風呂場も!そうっすよ。
これこれこれ!これでね…こうやってハァーって浸かって。
ハァーとかって言いながらこう…。
そうですね。
ホントにそれが狙いなんで。
もみじが彩る坪庭は明るい光とともに春夏秋冬雨や風。
さまざまな自然の風景を届けてくれるのです。
隠れ家感を演出するコンクリートの床。
その先には寝室になる予定の部屋が。
やわらかな間接照明のもと仕事着をクローゼットにザッとかければオフモードにスイッチオン。
ハァーとかっつって。
本人は大興奮。
一方一緒に見に来たお母さんは唖然。
坪庭を囲む窓から視線が抜け2階のリビングも明るく広々。
その奥にはキッチンダイニング。
ここで飲むコーヒーの味を想像するだけでワクワクします。
独身の番組スタッフもこの家にすっかり惚れ込んだようで。
小さい中に男のロマンと住まう人の笑顔。
それを支えるさまざまなアイディアが詰まった家。
そしてまた建築家久保宗一は新たな現場へ。
施主の小さくて大きな夢を叶えるために。
空間見てよ。
空間。
撮ってるばっかりじゃなくて。
どう?これって。
あなたの輝く笑顔を応援します!2015/07/04(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード【久保宗一/狭小住宅の巨匠 建築家】[字]

都会に残されたわずかな敷地に理想の家を設計する、狭小住宅のスペシャリスト、建築家の久保宗一。空間を有効活用する狭小テクニックと建築家としての哲学に迫る。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
都会に残されたわずかな敷地に理想の家を設計する狭小住宅のスペシャリスト、建築家の久保宗一。土地がどれだけ狭くても、どんな形をしていようとも、施主にとって必ず居心地の良い空間を生み出す、狭小住宅の巨匠と言われている。そんな百戦錬磨の久保に新たな依頼が!建坪が6坪しかとれない超狭小地に、夢のマイホームはどのように生み出されるのか?狭小住宅にこだわる久保の建築家としての哲学を追った。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「サンライズジャーニー」GLIM SPANKY
(ユニバーサル ミュージック)

ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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