今週は何かいいことありましたか?私ね思うんですよ。
地平線まで一直線!今日は爽快な北海道にやって来ましたよ。
草原では牛がのどかに草をはみ…。
キタキツネくんもこんにちは!北の大地は今最高のシーズンを迎えています。
今日の舞台はそんな雄大なスケールの北海道の中でも地球が丸くみえる丘で知られる中標津町。
ぐるっと360度どうですかこの眺め!地球を独り占めした気分ですね。
このどこかに今日の主人公がいるはずなんですが…。
さすがにちょっと見えないので移動しましょうか。
地球が丸くみえる丘から車で30分程。
静かな公園にあーいらっしゃいましたね。
ご紹介しましょうね。
優子さん今何を取ってらっしゃるのかな?クレソン!でも公園でしょここ。
取っていいんですか?大丈夫なんです!なぜかといえばここは「ほかり公園」という公園なんですが…。
えっ?公園が自分の庭!?はい。
ここは優子さんが姉弟と一緒に管理している私設の公園なんです。
私設といっても広さはなんと9万坪!9万坪!!東京ドーム6個分です。
わお!いやさすが北海道ですね。
スケールが違います!この広大な公園の草刈りをしているのがもう一人の主人公です。
作業中失礼します。
夫の…。
ここ広いから草刈りも時間かかるでしょ!はははっそうですよねえ。
ご苦労様です。
じゃあ桃ちゃんこの公園にどんなお楽しみがあるのかちょっとご紹介ください。
はーい!自然の地形や木々を生かした公園内には滝や池があって散策するのにぴったり。
野球やサッカーができるグラウンドもあります。
そして誰もが自由に利用できるんです。
わあーいいですね。
広い庭を公園として開放している根岸さんご家族。
だからこんなお楽しみも…。
あっ!カヌーだ。
はいカヌーで遊ぶのが長男恭弘さんご夫婦と子供たちのお楽しみです。
はっはっはっいやー驚きました。
庭の池でカヌーに乗れるんだ!最高じゃないですか!うらやましい!池の水は湧き水で清らか。
だからクレソンも育つんです。
あーなるほど。
ほかり公園を造ったのは今は亡き優子さんの父保苅巖さんです。
優子さんご夫婦は父が残してくれた公園をたくさんの人に楽しんでもらおうと公園内に喫茶店とご自宅を構えました。
右がご自宅なんですね。
で奥に見える建物が喫茶店です。
お店の名前は「軽食喫茶ほかりこうえん」。
公園に遊びに来るお客さんがほっと一息つける喫茶店です。
とても明るくて広々とした店内。
中でもこれからの季節おすすめなのがこちらのデッキスペースです。
いやいや気持ちいいんでないかい。
ねえー特等席だこれ。
西田さん。
はーい。
このデッキでお食事はいかがですか?いいねえもうお腹空いてきたとこでした。
おすすめは軽食喫茶ほかりこうえんの看板メニューベーコンとたらこのチーズガレットです。
卵とチーズがとろーりとけてます。
丸ごと北海道だ!こりゃうまいんでないかい桃ちゃん!えー。
はい!これを食べようと通ってくるお客さんも多いんですよ。
これが好きなのでいつもこればっかり食べてます。
トマトべースの鶏肉ガレットもありますよ。
ガレットいろんな味があってすごくおいしいです。
他にも人気のメニューがあります。
こちらはうどんナポリタン。
うどんナポリタン?はい讃岐うどんを使っています。
わーこれ本当食べてみたいですね。
海鮮かまめしもありますよ。
えっ!かまめしもあるんですか?まあバラエティー豊かというかなんでもありじゃん!はいお客様のリクエストに応えていたらいろいろと増えてしまったんだそうです。
なるほどねえ優子さんは優しいんだ。
たくさんのお客さんが来てくれてほかり公園を造ったお父さんの巖さん喜んでるでしょうね。
中標津町出身で地元の病院で看護師をしていた優子さん。
20歳の時農機具販売の営業マンをしていた弘雄さんと結婚。
4人の子供が生まれました。
当時は父巖さんも一緒に暮らす7人家族。
巖さんが公園造り始めたのは今から45年前巖さん48歳の時でした。
1人でコツコツ始めた公園造り。
余分な木を伐採し池を掘り森は徐々に姿を変えていきました。
敷地内に自分で小屋を建て友人の力を借りてグラウンドまで造成した巖さん。
自然と地元の人たちが訪れるようになりやがてこの場所は「保苅公園」と呼ばれるようになりました。
小学生やら町の皆さん方が花見に利用していただいてそれをうちの父は見ててすごい嬉しそうにしてたのを覚えているんです。
生涯公園を守り続けてきた巖さんでしたが23年前70歳でこの世を去ります。
親父がねせっかくこれまでやったのが荒れ地にしておく訳にもいかないと。
巖さんが亡くなると訪れる人も少なくなったほかり公園。
これではいけないと優子さんご夫婦は草刈りから池の掃除そして花を植えほかり公園に再び命を吹き込みました。
そして2年前優子さんは61歳で看護師を辞め軽食喫茶ほかりこうえんをオープンしました。
というわけで本日は北海道の大地で父の残したほかり公園を守るご夫婦のお話です。
「ほっかり」心も温まりますよ〜。
今日の舞台北海道中標津町。
「シベツ」とはアイヌ語で大きな川を意味する言葉です。
そんな大きな川の中流域に位置することからこの地は中標津と呼ばれるようになりました。
人口はおよそ2万4千人。
緑豊かな丘陵地を利用した酪農が盛んな場所です。
あー朝の牧場気持ちいいですねえ。
そしてほかり公園もさわやかな朝を迎えています。
今日の主人公は父が人生かけて造りあげた公園を蘇らせたご夫婦根岸優子さん弘雄さんです。
2年前優子さんは公園内に喫茶店を開きました。
今朝は…これは?ヨモギですかね。
優子さんこれ何に使うんですか?ガレットに使ってます。
はあガレットにヨモギですか?朝7時喫茶店の厨房で仕込み開始です。
まずはガレットの生地作り。
ゆでたジャガイモを潰していきます。
え?ジャガイモなんだ。
普通ガレットってソバなんですけども…。
あーなるほど。
実は現在お店のある場所には父巖さんが自分で建てた小屋がありました。
優子さんが遊びに行くといつも巖さんがイモ団子を焼いて食べさせてくれたんです。
そうか巖さんとの思い出の味がジャガイモだったんですね。
西田さんジャガイモを潰したらここでヨモギの登場です。
出ましたヨモギ!ねー。
これをあっ!ジャガイモに混ぜるんだ。
そうなんです!ヨモギとジャガイモを混ぜ合わせ生地を作ります。
なるほどなるほど。
おーきれいな色じゃないですか。
片栗粉を加えて丸く握ったら優子さんが同級生の板金屋さんに特注した秘密兵器の登場です。
秘密兵器?なんですかこれ?
(優子さん)昔おせんべい焼くのがありましたよね。
こうペタンとしてこう…それの風にできたらいいかなと思いながら。
いやー考えましたね。
これうまくいきますかね?大丈夫ですか?ぎゅっと。
おーまん丸ペッタンコ。
いやいやいや優子さんのアイデアさすがじゃないですか!そして同級生の板金屋さんにも感謝ですね!ヨモギの他にはトウモロコシを混ぜた生地も定番です。
普通はソバ粉で作るガレットですが北海道ならではのジャガイモをベースにしたオリジナルの生地が評判なんです。
さあ午前11時軽食喫茶ほかりこうえん開店です。
早速お客様ですね。
注文を受けてから生地をフライパンで焼きます。
さて具は何が入るんでしょうかね?あっこれはもしや…。
はい羊のお肉です。
ねえ北海道と言えばジンギスカンですもんね!いやーこれは間違いなくうまいでしょう!ねー。
はい完成しました。
緑が多いイメージを…。
なるほど草原の羊ねえ。
ジンギスカンを食べ慣れた地元北海道のお客さんにも大人気なんですよ。
いやーでしょうでしょう。
あーおいしい。
うんおいしい。
モチモチ?すごいお肉軟らかいね。
うんおいしい。
羊とヨモギのこの組み合わせどうですか?結構合ってる。
ジンギスカンと合ってておいしい。
うんおいしいね。
西田さん。
はいはい。
こちらのお客様が注文したガレットにも注目ですよ。
はい。
えっ?牛乳豆腐?はいこちらは牛乳豆腐の味噌カツガレットです。
牛乳豆腐の味噌カツ?あのちょっとわかんないんですよどういうことだか!そうですよね。
ご説明しましょう。
はいお願いしましょう。
沸騰した牛乳はお酢を混ぜると乳脂肪分が固まってきます。
それを搾って固めたのが牛乳豆腐。
カッテージチーズとも呼ばれます。
そのままでもおいしいのですが優子さんは衣を付けて油で揚げ特製味噌ソースで味付け。
味噌カツ風に仕上げたんです。
いやいやなるほどなるほどわかりました!これまたうまそうだ本当に。
(優子さん)どうですか味は?おいしいです。
ありがとうございます。
いつもながらにおいしいです。
いつもながらおいしいんだ!ありがとうございます!さて優子さんがお店を切り盛りしてる間弘雄さんは作業小屋の前で何やらこれ準備中ですね。
よしオーケー。
よしオーケー!ねー気合が入りました。
実は弘雄さん長男恭弘と一緒に仕事をしてるんです。
今日はこれから現場に向かいます。
5年前に結婚して近所で暮らしている長男の恭弘さん。
去年農機具修理の会社を立ち上げました。
おー。
(恭弘さん)おはようございます。
(徳橋さん)おはようございます。
弘雄さんも農機具販売の会社で定年まで営業と修理の仕事をしていました。
その経験を生かして会社を始めたばっかりの恭弘さんをバックアップしてるんですね。
とりたいな。
大ベテランですからね。
恭弘さんにとってはもう心強い助っ人ってわけですね。
(恭弘さん)ゴミ飛ばしたいね。
ゴミ。
さて今日はどんな仕事なんでしょうか?あのー整備です。
点検整備ですね。
さすがに北海道ですね農機具もでっかい!今日は牧草を刈る機械のメンテナンスを頼まれたそうです。
カッターの研磨そしてオイル交換をします。
ねえ弘雄さん息子恭弘さんの仕事ぶりどうご覧になってますか?どうなんだろうな。
まだまだまだまだでねえかな。
まだまだ?仕方なく仕方なくっていうか…。
フフフ。
でもなんかうれしそうですね。
オイル交換やるのか?これ今?オイル交換やるのか?うんオイル交換やるよ。
夜7時。
軽食喫茶ほかりこうえんに明かりがともりました。
夜も営業して欲しいというお客様の声に応え10時まで営業をしています。
カウンターは常連さんの指定席。
皆さん優子さんの父巖さんが公園を造っていた時代からほかり公園に通っていた地元の仲間です。
いやーそうかほかり公園とは長いお付き合いなんですねー。
ねえどんなこと覚えてますか?僕はね思い出あるんですよここの場所は。
もう35年くらい前かここで…そこにグラウンドがあるんですよ。
そこで僕ら朝野球の練習をさせてもらって…。
はあー公園で朝野球。
当時学校以外では町内唯一のグラウンドがほかり公園だったそうです。
なるほど。
まさかここにねこういう店ができるとはもう本当に思ってもみなかった。
びっくりですね。
ほかり公園を受け継いで守っている優子さん一家をみんなが応援してくれてます。
地元の仲間はほかり公園と同じく父巖さんが残してくれた財産なんですね。
軽食喫茶ほかりこうえん。
定休日のこの日家族総出で公園の整備です。
公園の整備。
今日は何をするんでしょうか?あっ!池の掃除ですかね?はあー。
雨のたびに周囲から土砂が流れ込むので時々こうして取り除かないといけないんです。
あーなるほど。
優子さんの姉京子さんと夫の友吉さんも来てくれました。
そして孫の尚吾くんと愛菜ちゃんもお手伝いですね。
偉いねー。
こちらは二十歳になったお孫さんの裕輝さん。
中標津が大好きで東京から戻ってきました。
へえーそうなんだ。
掘った砂は袋に入れて池の補強に使います。
運搬はバギーですもんね。
なんか楽しそうだなあこれ。
優子さん。
みんな笑顔ですね!よかったです。
もう楽しいですよ。
いやほんとよかった。
コイもうれしそう。
晴れ晴れとしたいい1日になりました。
軽食喫茶ほかりこうえんをオープンして2年。
そのお祝いをしようと家族みんなが集まりました。
根岸家の夏の定番ガーデンバーベキューです!厚岸産のカキもありますよ。
ハッハッハッ北海道ですね!さすがです。
厚岸産!焼きガキ!ねープリップリ。
おいしいですよこれ本当に!今日はどうもお疲れさまです。
(優子さん)お疲れ。
お店も2周年ということでこれからも繁盛するように頑張ってください。
(優子さん)ありがとう。
では乾杯!
(一同)乾杯。
自分んちの公園でバーベキューですからね。
それもこれも森を開拓し公園を造った優子さんの父巖さんのおかげです。
(弘雄さん)うまいなあ。
ねえ恭弘さん巖おじいちゃんに感謝だね。
あーもう最高ですね。
自然もいっぱいですし…。
恭弘さんはおじいちゃん子でした。
いつも巖さんの後をついて遊んでもらっていました。
だからほかり公園も大好きなんです。
この景色だとかそういうのをみんないろんな人に見てもらいたいです。
いやー本当そうですねー。
じゃあ優子さんに改めて伺います。
ほかり公園の未来予想図どんなこと思い描いてらっしゃいますか?こうやってみんな家族が協力してくれてもうひとつまとまってみんなで共同の生活ができるようなそういう場になって欲しいなっていうのはあるんですよね。
いやーみんなが楽しめる公園を家族みんなで守っていく。
できますとも!優子さんの父巖さんが造り上げたほかり公園。
その片隅には今も古いブランコがあります。
あっ!大丈夫だ。
しっかりしてる。
優子さん弘雄さんご夫婦はこれを修理してたくさんの子供たちに遊んでもらおうと思っています。
ほかり公園でかくれんぼして泥んこになって日が暮れるまで遊んだ遠い記憶。
当時の子供たちが今優子さん弘雄さんご夫婦を応援してくれてます。
ほかり公園はただの公園じゃありません。
みんなの庭なんです。
優子さん弘雄さんいつまでもいつまでもみんなのほかり公園を守っていってください。
応援してまーす!早いもんでモウー楽園通信です。
モゥモちゃん!よろしくお願いします。
モゥー西田さんたら!モウしわけない。
軽食喫茶ほかりこうえんは優子さんが作るガレットが人気。
ベーコンとタラコのチーズガレットなどどれも800円。
ジャガイモを使った生地がモチモチです。
ジンギスカンはヨモギを練りこんだ生地が評判。
ホタテが入った炊き立てかまめしもおすすめです。
いやーオープンデッキで最高です。
次回は千葉県大多喜町が舞台。
自然に囲まれて自給生活を楽しむご家族のお話です。
動物たちと仲良く暮らしていまーす。
西田さーん。
はーい。
いよいよ夏ですね。
いやどこに行こうかなと思って。
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(草野)
昔ながらの田園風景が広がる初夏の2015/07/04(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
【父の想い継ぐ公園カフェ】 亡き父が一人で造り上げ、人々の憩いの場所となっていた私設の公園を蘇らせようと頑張る夫婦を紹介。公園内では人気のカフェも営んでいる。
詳細情報
◇番組内容
舞台は北海道らしい雄大な風景が広がる道東の中標津町。主人公の父は広大な土地を手入れし、池を作り、果樹を植え、人々が集まる私設の公園を作り上げたが、死後は荒れてしまっていた。そこで主人公夫婦は、10年程前から公園の整備を進め、さらに妻は2年前、看護師の仕事を辞めて公園の中に喫茶店をオープンした。店の看板メニューはガレット。通常は生地にそば粉を使うが、北海道産のジャガイモ使い、モチモチとした食感が人気。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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