今回のテーマは…さあ尾木ママ今日は子どものお手伝いについてね…。
うわあうれしいわ。
こういうテーマ取り上げてもらえると。
うれしい。
ええ。
というのはね子どもがお手伝いやってるかやってないかっていうのを学校の先生から見てると例えば40人いたら全員当てる事できるよ。
それぐらい全身に現れてくる人間性というかな。
心優しい子でふっと安心感のある子どもになりますね。
番組でアンケートを取ったんですけど実に97%の皆さんが子どものお手伝いは必要だとお答えになっているんですが今日来て頂いたホゴシャ〜ズの皆さんもお手伝いが必要と思われる方はい手を挙げて下さい。
うわ100%。
100%。
あ僕もよ。
そうですね。
皆さん全会一致でございますけれども。
ふだんお子さんがどんな手伝いをしているのか。
家庭で。
ちょっと教えて頂きたいんですが。
うちはですね小学校2年の娘がいるんですけどうちの娘はようやく手伝いをしだして手がすいてる時に「お手伝い何かない?」って言ってくるんですよ。
進んでやってくれるのでやってもらうんですけどただ結果がねあんまりよくなくて。
例えば風呂洗いでしたら水遊びの延長になってて全然掃除がされてなかったりとか。
その中で一番ひどい失敗があって弟に着替えをさせてくれと言ったんですね。
着替えをさせて出てきたらドレスを着ていた。
弟が。
弟でしょう?男の子?男なんですけどなんかファッションショーと勘違いしてるみたいで。
これ?
(うめ)これです。
かわいい。
うちは決まってるお仕事としてはお風呂掃除。
私がいなくてもやっときなさいと言うんだけどなかなか始めないですよね。
本当は6時に家に帰ったら「お母さんお風呂洗っといたよ」と言ってほしい。
理想。
でもなかなか気が乗らない。
そんな事はない。
わが家ではどうも自分が今やりたくないという気分の時は何か理由つけて「ちょっとトイレ行ってからやるよ」とか言ってトイレに逃げていくんです。
エスケープしちゃうんですね。
なんだかんだ理由つけて「今おなか痛いから少し休んでから」とか。
でもそのあとでご飯普通に食べてお代わりとかしてるからおなか痛いわけないでしょみたいな。
笑顔で怒っていらっしゃいますね。
そうですか。
先ほどのお手伝いが必要だと番組のアンケートでお答え下さった皆さん97%と言いましたがそのうちの約半数47%の皆さんがお手伝いはさせているもののうまくいってませんという悩みを抱えていらっしゃる方が多いんですね。
ですから皆さんも今ね「何やってます?」って聞いただけで悩みもセットで返ってきましたけど現実なんでしょうね。
シクラメンさんも結構大変ですか。
そうですね。
やらせなきゃいけないというのはもちろん分かっているんですけどやらないしまあやらせてない。
勉強との兼ね合いとかもあるし。
じゃあ勉強も相当やるんだ。
やらないです。
やらないんだ。
じゃあ兼ね合いじゃないじゃないの。
兼ね合いのもっと前の段階でしょ。
シクラメンさんのお宅に実はカメラが入りました。
どんなふうにお手伝いをしているのか。
お子さんがね。
ご覧頂きたいと思います。
こちらはシクラメンさんの一人息子りょうたくん。
勉強はもちろんテニス部でも頑張っている元気な中学3年生だ。
でもお手伝いに関してはシクラメンさんを悩ませているという。
一体どんな悩み?完全に。
この日も学校から帰るとテレビの前から動かないりょうたくん。
シクラメンさん少しでもお手伝いをしてほしいと控えめに声をかける。
でも…。
全く動こうとしないりょうたくん。
お母さんの声聞こえてないの?声をかけてから30分後ようやくベランダへ。
洗濯物を取り込んでくれるのかと思いきや!?なんと洗濯バサミを積み上げて遊び始めた!早くしないと日が暮れちゃうよ!やっと始めたと思ったらこんな調子。
随分乱暴だね。
お手伝いは嫌いなのかな?洗濯はもちろん家事はほとんどお母さん任せのりょうたくん。
でも実はこの王子様…休みの日。
りょうたくんある場所にやって来た。
あっりょうちゃんこんにちは〜久しぶり。
一年に数回訪れるおばあちゃんの家だ。
しばらくしてりょうたくんが向かったのは台所。
あれ?お手伝いは嫌いだったんじゃなかったの?実はりょうたくんおばあちゃんの家に来ると大体いつも進んでお手伝いをしている。
料理はもちろん庭仕事や洗濯など何でもござれ。
ゴボウの皮むきもお手の物。
すごい!ちゃんと包丁の背を使ってるね。
りょうたくんが料理に興味を持ったのは3歳の頃。
今ではだいぶ上手になったという。
おばあちゃんの家では進んでお手伝いをしているりょうたくん。
どうして自宅ではやらないの?りょうたくん本当はお手伝いをやりたい気持ちもあったみたい。
皆さんどう考えますか?
(ビオラ)よく分かるこれ。
うちの子も料理のお手伝いはやっぱりやりたがるんですよ。
ただどうしてもその時間帯ってこっちも忙しいからゆっくり教えてる状況でもないし。
はっきり言って手間が増えるだけなんですよね。
狭い空間に何人も入ってこられるとぶつかるし。
はっきり言いましたね。
ほんと子どもには悪いんだけど手伝ってほしいっていう気持ちはありがたいけど私がやる事が倍に増えちゃうみたいな。
結局自分のペースでやれなくなっちゃうんですよね。
私も料理をやりたがるというか。
学校で調理実習ありますよね。
それで「今日サラダ作ったから僕が作ってあげるよ」なんて言ってくれて。
あっ5年生でちょっとやってくれるの?なんて思ってわくわくして待ってたらにんじんが5センチぐらいにバスッバスッと切るわけね。
大胆。
これはって思ってえっ?って。
「一口大だ」って言うんですよね。
こんなのぼりぼり食べたらどうなるの。
だんだん私もいらっとしてきてしまって。
いやいや待て待てと思って様子を見てたらにんじんとほうれんそう同時にお湯にポッと入れて「いやそれはない。
ダメダメ」ってなって「代われ」と言って私もう全部やって「できた見ろ」と言ってしまって。
「見ろ」と言っちゃったの?「できたこうだよ」って言って息子がぱくっと食べてるわけですね。
それで冷静になってあっやっちゃったなと思って。
これは彼がやりたいって始めたのにやっぱりこうなっちゃったなと思って。
たまにね私の料理してるところに来てこうやって見てる時があるんで。
なるほど。
やりたいんだ。
そうそう。
やる気と向き合った時にそのやる気を育てたいという気持ちはあるんだけれどもどうしても自分本位に考えてしまって…基本的にね子どもって男の子も女の子も料理したがるの。
後片付けもしたがるんですよ。
どうしてか分かります?違うのよ。
絵本のね「ぐりとぐら」にしても「しろくまちゃんのほっとけーき」にしても全部お料理関係の絵本がいっぱいあるでしょ。
それを読み聞かせ大好きじゃない?大好き。
そうすると料理を作って最後はお片付けしてというところがあるでしょ。
だからみんな本当はやりたがってるの。
せっかく絵本で学んだ事を発展させるのをいきなりパーフェクトを求めちゃうからダメなのよ。
もったいない。
でもりょうたくんどうですか?おばあちゃんの家ではあんなに生き生きとお手伝いして。
笑顔がよかった。
ほんとですね。
目を見て会話も弾むっていうちょっと真逆…。
ほんとにちょっとショックですけどね。
でもおばあちゃん上手だったよ。
(シクラメン)ほめ方?ほめ方っていうかねいい調子で2人で協調して。
「お母さんより上手」とかいうフレーズを入れたりとかしてね。
なかなかそうですよね。
できないんです。
こういう話したあとはね多分1回2回はおおらかな気持ちになって。
それ続けられるかっていうと自信ない。
3回目プチッが来るんで。
「いい私がやる!」みたいな。
それはやっぱり家事の位置づけっていうかな。
何のためにやらせるのかと言ったら自分が助けられるためっていうよりも…ある意味で営みの1つなんだよと思ったら…そのハイハイが楽しくてしょうがないじゃない?できるようにちょこちょこっと意欲をほめてそしてできるスキルもちょこっと教えていくと。
初期の段階では必要だと思うの。
初めからそんな上手にできたらお母さんの出番なくなっちゃう。
かわいそうよ。
本当にかわいそう。
間に合いますか?全然全然。
旦那もやってなかったら間に合うわよまだ。
いいいい。
だって旦那さんがやってるところの子どもはやるんですよ。
データも出てますけどね。
だからイクメンのところでは子どもはみんなやるのよ。
イコールとは言わないけどね。
私みたいなのがやればもちろんさっきの料理ですけど見てればもしかしたら娘もそれを見てまねてやってくれるかもしれない。
そう。
つまりお父さんがそうやってして協力してやってるっていうその雰囲気っていうの?家庭っていうのはこうあるべきでみんながお手伝いしてね…手伝うって言っちゃうといかにも子分みたいじゃない。
お母さんの。
そうじゃなくてみんなで共同して家庭は楽しくやるものだっていうそういうイメージができるからやるようになるんです。
この中で唯一まだ発言をされてないのがあんずさんなんですが。
そうなんです。
実はあんずさんのお宅ではお子さんたちが楽しみながらお手伝いをしているんですって。
じゃあこの下々の話は…。
そんな事ないです。
は〜い。
あんずさん一家。
中1から小2まで3人の娘がいるにぎやか家族だ。
この家では子どもたちみんなが進んでお手伝いをしているという。
一体どんな極意?夕方5時過ぎ。
この家には「晩ご飯をみんなで一緒に食べる」という目標がある。
その目標のために子どもたちみんなが遊びを中断して家事に協力する。
三女のゆみちゃんは揚げ物で暑くなる台所に扇風機を運ぶお手伝い。
ここ?
(あんず)えっとね下向けて。
長女のかおりちゃんは料理担当。
この日はきんぴらとポテトサラダを作っている。
次女のまさえちゃんはお風呂掃除が得意。
家族の誰よりもお風呂をピカピカにできるという。
助かったよ〜。
家族そろって食事の時間。
かおりちゃんが作った料理の味はどうかな?食事のあともお手伝いは続く。
ゆみちゃんは進んで食器洗い。
あれ?洗剤の量ちょっと多くない?でも大丈夫!実はこの洗剤あらかじめ水で薄めてあるのだ。
まだ小さいゆみちゃんはついつい洗剤をたくさん使ってしまいがち。
いっぺんに洗剤をボトル半分ほど使ってしまった事もあったという。
驚いたあんずさん。
でも叱ってもお手伝いを嫌いになるだけと考えた。
そこで洗剤をあらかじめ水で薄めておくという秘策を思いついたのだ。
そのおかげでお手伝いを楽しむようになったゆみちゃん。
食器洗いもみるみる上手になっていった。
更に極意がもう一つ!まさえちゃんがカレンダーに書き込んでいるのはお手伝いの記録。
この家ではお手伝いをしたら1回10円がもらえるのだ。
子どもたちは家でのお手伝いをどう思っているんだろう?お手伝いをやる気にさせるあんず流極意。
皆さんはどう思いますか?すばらしいですね。
いえいえいえ。
(シクラメン)驚いて驚いて。
まずお母さんのこのおおらかさと。
子どもがあんなにねえお手伝いがあんなに上手にあんなちっちゃい頃からできるんだなって。
いや最初は全然。
今はあれぐらいできるようになりましたけど洗い物パッて終わって見たらガラスコップが真っ白で。
要するに油とか汚れが全く付いたままカラッカラに乾いてたりとか。
その時はそっと洗って置いとく?そうですね。
最初はね。
自分で洗い直して入れてっていうふうにはしてました。
いやあうちなんか食器洗い乾燥機を買おうかって今悩んじゃったとこですけどね。
手伝いができないから。
子ども自身が…だって普通はお手伝いって嫌がるじゃないですか。
面倒くさいって。
(たけのこ)いやあすごい。
子どもがやってるところを。
とにかく自分が目の前でやる事があるので自分は自分でお料理を作ってるっていう。
結果しか分からないっていうか。
(うめ)任せちゃってる。
(あんず)もう任せてるっていう。
過程を見てたら多分気になってたかもしれない。
ず〜っと見ちゃいますよね。
やってしまいがちですけどね。
補助が出ちゃいそう。
「何回言ったら覚えるの!」みたいな。
それはダメなんだね。
その方が子どもにとっても自分は任されてるんだっていうそういう仕事の達成感っていうか。
(うめ)あともう一つ思ったのがお金を与えるっていうのはやる気にもなるけども時期によって早すぎたりとかしないのかなと思ったんですけど。
うちはちょっとやる気がない時とかにお金は私もどうかなと思ってお金じゃなくてゲームを増やしていいよっていうふうに。
「ゲーム10分追加でいいよ」とか言うと動いてくれたりする。
こういうのどうなんですかね。
効果のところではどうなんでしょうね。
達成感がゲームがやれるぞっていう方に向いちゃう。
お母さん喜んでくれたしみんなの役に立ったという…そこはお母さんが分かってて時にはそういうのを使うのもそれはねありじゃない?人間だもん。
(うめ)そうやりながらも…やっぱり家事の…初期の失敗をもとにそれで修正ちょっとしてあげてあっまたほめてくれて達成感を持ちどんどん主体になっていけるっていうのかな。
だから段取り能力がついてくるでしょう?他の子をちょっと動かしていくというのは失礼な言い方だけどリードしてねみんなで分担して1つの事を成し遂げる。
そういう力もついてるの。
奥が深いな。
でも社会に出ると大概チームワークで働く事多いですから絶対リンクしますよね。
(うめ)そうですよね。
今の目の前のねぇ…そこが違う。
いやいやそこまで自分も考えてはやってなかったんですけど全然。
子どもたちがお母さんに喜んでもらえるんだったらっていう話をしてくれてたのを聞いて……という気持ちが育ってるんだなっていうのをすごく自分も今回の事で感じてすごいびっくりしました逆に。
でも今のその喜びっていうのは喜びのレベルではものすごく高いんですよ欲求のレベルでは。
社会的な貢献をしたっていう喜びがものすごくレベルが高くて。
一番低いのは例えば食べるとか寝るとかねそういう生理的な欲求なんですけど社会的に認められるっていうかな。
親からとか先生からとか。
そういうのは一番レベル高くて人間が持っている欲求レベルですね。
それが満たされていくわけですから雰囲気が違う子になるんですよ。
やっぱりこうお手伝い…勉強する人ではなくて「あなたも家庭の一員よ」と言って。
そうそうそう。
うんそう。
それで小さな事普通の事をほめればいいのよ。
ちょっとスリッパをそろえておいてくれたとか上手に脱げてたとかね。
「すごいね」とか「助かるよ」とかね普通の事をほめようと思ったらほめる事いっぱいあるの。
それをなんかちゃんとやってくれなきゃ。
そのやり方もパーフェクトでなきゃなんて思っちゃうからよ。
参加してくれるだけでありがたいと思えば。
そこが大事なんですね。
でもほんと今うち帰ってから…いきなりほめだしますからね。
いきなり全部ほめだしたらね。
ちょっと怖いですよね。
どうしちゃったのって。
「ウワサの保護者会」行くとお父さんそのつど変わってくるとか。
毎回変わってるんですよねほんとに。
皆さんの意見や体験談「ウワサの保護者会」番組ホームページまでお寄せ下さい!2015/07/04(土) 12:00〜12:25
NHKEテレ1大阪
ウワサの保護者会「どうする?子どものお手伝い」[字][再]
今回のテーマは「子どものお手伝い」。多くの保護者がお手伝いは必要だと感じている一方で、「かえって面倒」などの悩みも多いのが現実。お手伝いの意義について考える。
詳細情報
番組内容
多くの保護者が必要だと感じている「子どものお手伝い」。しかし実際には「言ってもやらない」「かえって手間が増える」「つい親が手を出してしまって子どものやる気をそいでしまう」などの悩みも多い。番組では、ごくふつうの家庭の悩みを出発点に、子どものやる気を引き出すちょっとしたコツや、お手伝いの意義について考えていく。「お手伝いをしている子は一目見ればわかる」という尾木ママのいうお手伝いの意義とは?
出演者
【出演】教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,【司会】高山哲哉
ジャンル :
趣味/教育 – 教育問題
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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