週刊 ニュース深読み「残業大国ニッポン “朝型勤務”で変わる?」 2015.07.04


4年前の感動を再び。
期待が高まっています。
準決勝の相手は強豪、イングランド。
しかし、その後、同点に。
後半は一転、押し込まれる展開になります。
なでしこ、粘り強く守り抜きます。
勝ち越したのは、アディショナルタイムでした。
ここで試合終了。
日本、決勝進出!
チームのムードも最高潮。
試合後にみんなで。
いい雰囲気ですね。
おはようございます。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
なでしこジャパンは、今大会、出場、あれですよね、登録をした選手全員が。
23人全員が出場していると。
準決勝までは、すべて違う選手がゴールをしていまして、いわば、日替わりヒロイン。
日替わりヒロインって。
が、誕生しました。
決勝の相手、アメリカなんですが、これまではですね、1勝23敗6引き分けと、圧倒されているんですが、決勝でも、勝利を呼び込むヒロインの誕生を、期待したいと思います。
さて、今週まずお伝えするのは、火曜日に起きた、衝撃的なこのニュースからです。
今週火曜日、午前11時の東京駅です。
ゆっくりと走りだすのぞみ225号。
いつもと変わらない出発の様子が、カメラに収められていました。
しかし、その30分後。
新横浜と小田原の間で緊急停止。
男が1号車の前方でガソリンをかぶって火をつけたというのです。
男のほか、巻き添えになった女性1人が亡くなり、28人が重軽傷を負いました。
殺人と放火の疑いが持たれているのは、林崎春生容疑者。
警察は、生活の苦しさが動機につながった疑いもあると見ています。
そうなんですね。
今回の新幹線放火事件なんですが、乗客の皆さんはですね、突如、火災の恐怖に直面したということになります。
新幹線の車内での火災というのは、開業以来初めてのことでした。
私たち今回ですね、事件のあった、こののぞみ225号に乗っていた、30人余りの方の証言を、改めて詳しく聞きなおしたんです。
そうすると、乗客の皆さんが、閉ざされた車内で火災の恐怖に直面していた様子というのが、浮かび上がってきました。
焼け焦げたスーツを持つ男性。
林崎容疑者と同じ1号車に乗っていました。
乗客は、一斉に後方の車両へと逃げ出し、通路は混乱を極めたといいます。
後ろの車両の乗客も異変に気付きます。
これは、事件が起きた列車についていたものと、同じ型の非常ブザーです。
JR東海によりますと、午前11時半ごろ、2号車の非常ブザーが押されたといいます。
そのおよそ2分後、運転士が手動でブレーキをかけ、のぞみ225号は緊急停止しました。
新幹線は緊急停止しますと、感電防止などのため、電気の供給が止められる仕組みになっています。
車内は空調が止まり、窓を開けることもできません。
煙は3号車まで達したという証言もあります。
乗客はドアを手動で開けて、空気を入れ替えるなどの対応を取ったといいます。
緊急停止からおよそ15分後の1号車の様子です。
開けられたドアから、灰色の煙が立ち上っているのが分かります。
巻き添えになった女性の死因は、煙や熱風を吸って、のどにやけどを負ったことで、呼吸ができなくなったことによる窒息死だったということです。
自分も、どうしたらいいのかなということで、調べて見たんですけれども、新幹線には消火器が車両ごとに備え付けられているんですが、スプリンクラーなど、火災を感知して消火する装置というのはありません。
今これ、後ろに出てきたんですけれども、火災を発見した場合というのは、まず火災が起きたことを乗務員に知らせる必要があります。
今回、緊急停止につながったブザーなんですが、どこに付いているかといいますと、JR東海では、この各車両の前後2か所に付いているということでした。
このブザーをですね、よく見てみますとこんなことが書いてあるんです。
車両火災の場合は、このボタンを使用しないで、乗務員にご連絡ください。
え?車両火災のときは使わない?
そう。
実はですね。
なぜですか?
このボタンが押されます。
そうすると乗務員は、緊急事態が発生したという知らせを受け取ることになります。
そうですね。
ただ、それが火災なのか、急病人が出たのか、具体的な内容までは分かりません。
もしもですね、それで電車を止めて、火災だった場合、トンネルの中で止まってしまったとすると、火災の被害がさらに拡大するおそれがあるというんです。
どういうことなのか、専門家に聞いてきました。
東京理科大学の辻本誠教授です。
辻本さんは4年前、北海道のJR石勝線で特急列車が脱線・炎上し、79人がけがをした事故の検証に当たりました。
トンネルの中で火災が起きると、どのようなことが起きるのでしょうか。
辻本さんは、今回も火災が起きたあと、トンネルの中で新幹線が止まっていたら、被害はさらに広がったと見ています。
トンネルの中で止まっても、またすぐ移動して、トンネルから出ればいいんじゃないんですか?
と思いますが、さっきもお伝えしたように、緊急停止すると、電源が落ちると、仕組みになっていますという話をしましたよね。
本当に一刻一秒を争う中で、また新幹線を動かすには時間がかかります。
その時間ももったいないということだと思うんですね。
JR東海に聞いてみましたら、このボタン、確かに非常時にはですね、こういう注意文を読む余裕はないと思いますし。
今回も、この非常用ボタン、押されたんですか?
はい、押されたということなんですね。
今回、ブザーを押したことが、その火災を知らせることにつながった可能性もあるということでした。
その上で、今回の車両には、こうした非常ブザーしか付いていなかったんだけれども、最新車両では、こういったもの、ボタンを押して、乗務員と、何が起きたのか通話ができる装置の導入を進めていると。
次です。
同じ火曜日のニュースなんですが、神奈川県箱根山の大涌谷で、ごく小規模な噴火が確認され、噴火警戒レベルがレベル2から3に引き上げられました。
こちらなんですが、現在の大涌谷の様子です。
ちょっと白くなっていて、詳しい状況というのは分からないんですが、白い噴気が噴き出している様子というのが、これまでも確認されています。
箱根山では、火山性地震が増加しています。
周辺では警戒が続いているんです。
噴火警戒レベルが引き上げられる前日の月曜日。
カメラは、ある変化を捉えていました。
画面の左上。
火山泥流という現象だと見られています。
水蒸気噴火に伴い、噴き出た蒸気が冷やされ、周りの土砂と混ざって流れ出たと見られています。
翌火曜日には、体に揺れを感じる地震が増加。
震度3の揺れも2回観測されました。
そして直径20メートルほどの噴気孔が新たに見つかり、周辺に火山灰などが積もっていることが確認されました。
気象庁は、ごく小規模な噴火が発生したと見られると発表。
噴火警戒レベルを、レベル2から3に引き上げました。
地元の箱根町は、これまでの立ち入りの規制を拡大。
大涌谷周辺の半径およそ1キロメートルの範囲に、避難指示を出しました。
区域内にある宿泊施設に勤務している従業員は。
さらにおととい、気象庁などが行った調査で、新たに3つの噴気孔が出来ているのが確認されました。
専門家は、今後も注意深く監視する必要があると指摘しています。
本当に静かになるまでは、なかなか目を離せないというのが、こういうタイプの活動だと思います。
今は表面ですけど、これがもっと深いマグマ活動につながらないという可能性がないわけではないですから、そういうことがあるかどうかを、きちんと監視していることが重要だと思います。
具体的な規制の範囲を、こちらで説明します。
これまではですね、大涌谷周辺の半径およそ300メートルの範囲。
以前もリポートでお伝えしましたが、ロープウエーの一部が止まっていました。
この範囲の立ち入りを規制していたんですが、今度レベル3に引き上げられますと、その範囲というのが、周辺およそ1キロに拡大しました。
この区域には、この県道が通っていまして、およそ4キロメートルの区間が通行止めになっています。
ロープウエーも止まっていますから、箱根湯本とか強羅方面から直接、芦ノ湖に行くことができなくて、行き先を変更したという観光客の姿もあったと。
影響はですね、このような直接的なものだけではないんです。
噴火警戒レベルが上がったことで、規制エリアの区域以外でも、不安の声が上がっています。
箱根を代表する観光地の一つ、強羅地区です。
避難指示が出ている区域からおよそ2キロ離れていますが、観光への影響を懸念する声が聞かれました。
夏の観光シーズンを前に、一層の客離れを心配する温泉旅館もあります。
旅館のおかみ、辻幹枝さんです。
噴火への警戒が始まった5月初めから、宿泊客が減少しているといいます。
夏休みへの準備を進めていたやさきに起きた警戒レベルの引き上げ。
宿には、予約のキャンセルが相次ぎました。
いつまで続くのか、不安が募っています。
改めてなんですけれども、この警戒が必要な区域というのは、箱根の中でも、ごく限られた区域なんですね。
ただ、影響は広い範囲に及ぼうとしているんです。
温泉旅館の方と話しますと、正しい情報をお客さんに伝えることで、理解してもらうしかないというふうにお話をされていました。
さあ、次は多額の債務を抱えるギリシャについてです。
ギリシャは今週、一つの節目を迎えました。
先月30日、IMF・国際通貨基金への債務、およそ2000億円の返済期限を迎え、EUからの金融支援も打ち切られる事態となりました。
これ、そもそもの問題を振り返りますと、6年前にさかのぼるんです。
ちょっと簡単に振り返ります。
ギリシャの歴代政権が、巨額の財政赤字を隠していたことが発覚して、財政危機に陥ったんですね。
そこでEUですとか、IMFなどが、日本円でおよそ33兆円を貸すんです。
ただこの支援には条件がありました。
国民の痛みを伴う緊縮策を実行しなさい。
でもこの緊縮策で、ギリシャの国民生活は疲弊します。
今のチプラス政権というのは、こうした国民の不満を背景に、ことし1月に発足しました。
EU側に今度は、こういうふうに言い出したんです。
緊縮策、見直してと。
ですが、EU側は譲りません。
協議は平行線をたどり続けていると。
そして迎えた今週の節目、と思ったんですが、また混迷を深めそうなんです。
返済期限の時を迎えたギリシャ。
結局、IMFに借金を返すことはできませんでした。
夜が明けた首都アテネでは。
こちら、けさのギリシャの新聞です。
まずこちらの新聞の見出しは時間切れ。
そして、こちらの新聞は、、希望はあるのかと書かれています。
銀行では、預金の引き出し制限がかかり、市民生活は混乱しています。
ただ、この事態をIMFは、債務の返済が滞った延滞と見なしました。
格付け会社も、債務の不履行・デフォルトとは区別するとしています。
そのギリシャで、次の焦点となっているのが、5日に行われる国民投票です。
金融支援の条件として、EUなどから求められている緊縮策の賛否を国民に問うというものです。
放漫な財政運営を続けてきたギリシャ。
例えば公務員。
多いときで、労働者の5人に1人を占めるまでに増員されました。
その上ですね、パソコンを操作できると手当てが付くなど、手厚い待遇が約束されてきました。
ですが、緊縮策で市民の生活は大きく変わりました。
この夫婦は、月52万円の年金を受け取っていましたが、緊縮策で半額以下に減らされました。
EU側は、現在の緊縮策に加え、年金の支給開始年齢の引き上げや、年金受給者の医療費負担の増額などを求めています。
チプラス首相は、国民投票で、緊縮策へ反対票を投じるよう、国民に呼びかけています。
今、国民の意見は真っ二つに分かれています。
議会前では、政権を支持し、緊縮策に反対するデモ。
でもその翌日には、緊縮策の受け入れを求めるデモが開かれました。
国民投票の結果はどうなるのか。
そしてギリシャはどこに向かうんでしょうか。
ここからは現地で取材に当たっている堀記者に聞きます。
ー堀さん、ギリシャの人たちは、今回の国民投票で、どんな選択をしそうなんでしょうか?
EUとの関わり方を問いかける今回の国民投票は、文字どおり、ギリシャ社会を二分しています。
3日に発表された世論調査では、賛成が44.8%、反対が43.4%でしたが、調査によっては、賛成と反対の割合が逆転しています。
いずれにしても、その差は1ポイント前後と、差はないに等しく、正直、結果は見通せません。
ただどの調査でも、態度を決めかねている人が10%前後いて、こうした人たちが、結果を左右するものと見られます。
投票の結果しだいでは、どんなふうになってしまうんでしょうか。
結果をギリシャの目線で見るのか、それともEUの目線で見るのかによって、好ましいシナリオは異なりますが、どんな結果が出ようとも、ギリシャ問題はまだまだ終わりが見えません。
まず賛成多数になれば、EUが示した改革案に基づき、支援に向けた協議が再開されると見られます。
ただ、この場合は、反対を主張したチプラス首相は、辞任する可能性があり、政治の空白が生まれるおそれもあります。
EUとの困難な交渉、それに巨額の債務の返済に向けた資金繰りを、誰が担っていくのか。
綱渡りの状況が続きそうです。
堀さん、逆に反対多数だったら、どうなるんですか?
ヨーロッパ各国とギリシャとの溝は一層深まり、事態はより深刻になると見られます。
チプラス首相は民意を後ろ盾にして、これまで以上に強硬な姿勢で、財政緊縮策の修正や、金融支援をEUに迫るものと見られます。
しかしEU側がギリシャに歩み寄る可能性は極めて低いといわざるをえません。
EU側からの支援なくしては、ギリシャ経済は早晩行き詰まり、債務不履行、そして前例のないユーロ圏からの離脱という、最悪のシナリオも、現実味を帯びる可能性があります。
堀記者に聞きました。
続いては、こちらのニュースです。
東京オリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムになる国立競技場。
下村文部科学大臣は月曜日、二転三転してきた改築費は、建設資材の高騰などを受けて、当初の予定より、およそ900億円高い、2520億円とする方針を示しました。
経費を削減し、大会に間に合わせるため、開閉式の屋根の設置を大会後に先延ばしするほか、フィールドに向けてせり出すおよそ1万5000席の可動席を、自動ではなく手動にします。
一方、キール・アーチと呼ばれる弓状の柱は残します。
続いて深読みのコーナー。
日本の働き方を変える突破口となるのでしょうか?
え〜時刻は7時を回りました。
おはようございます。
国が始めた朝型勤務。
朝から、仕事をして残業を減らせば、夕方にはいいことがあると。
いま、政府はこんなビデオを作ってアピール。
きょうも夕方が来ました。
葛西さんは仕事を早く終えて。
朝から頑張りましたからね。
夕方を非常にうまく使っていますね。
いわゆる、ゆう活ですね。
悠々と映画館へ。
映画に英会話…夕方を生かす働き方名づけて、ゆう活。
この夏仕事を早く始めて早く終える、ゆう活を始めよう。
これで残業は減る?サラリーマンのみなさんどうでしょう?
モーレツ社員に企業戦士そして社畜、などなど言葉は変われど、相変わらずのニッポン働きすぎの問題。
朝型勤務で残業は減るのか働き方は変わるのか。
深読みします。
きょうもメール、ツイートでのご参加、お待ちしています。
あのCM、ちょっと目を引きますよね。
そうですね。
よく出来すぎてますね。
そんな感じ。
確かに。
ただ分からないのは、朝型勤務をすると、満員電車から人が減るとは思うんですが、残業が減るっていう理屈が、いまひとつ、私、ぴんとこないものですから。
そうですね。
ちょっとそこをひもといていきたいと思います。
どうして国は、朝型勤務を勧めているのか。
中山アナウンサーです。
おはようございます。
その朝型勤務、国が勧めている訳は、ずばりこれでございます。
残業大国をなんとか変えたいと思っているから。
いやいや、だから、朝型に勤務をずらしたら、残業が減るっていう理屈が分からないんです。
そうですよね。
それをね、このあとひもといていきますよ。
そもそもね、この残業っていうのが、非常に悩ましいものと、国は考えていて、そもそも法律で原則、残業させてはだめですよって言っております。
そう、1日の労働時間って、8時間まで、だからこの黄色いラインでいうと、朝9時からだったらば、ずっといって、これ、休憩時間を除きますので、18時までとなるんです。
でここを超えた赤い部分、残業になるんだったらですよ、もう残業、しかたがないということになったら、会社は労働者側に、残業代っていうことで、通常の賃金よりも割り増しでお金払ってくださいね。
なるべく残業を取らないようにというような法律があるんです。
でも、でも、日本の現状はあちらのサラリーマンのように、これ、非常に疲れた表情。
で、これ、働いているとですね、もう残業、これ、当たり前の世の中になっているという現実がまずあるわけでございます。
こうなると、今、長時間労働ってありますけれども、日本、世界でワースト3位。
3位?
3位?
2位と1位が知りたいですね。
そっち気になる?
どうせだったら1位になりたいですよね。
1位になりたい?実は2位は韓国で、1位っていうのは、デーブさん、母国ですよ。
そうですか?
アメリカなんです。
どこの人だか忘れちゃった。
日本人?
働いてそうもないのにね。
いえいえ。
実はそうなんです。
でもこの日本の正社員に限って見てみるとですね、ここ10年、労働時間っていうのは減ってない。
むしろ増えちゃった。
サービス残業の問題もあります。
ですから、会社で今、問題になっております、過労死ですとか、これ、精神を病む方って増えていて、昨年度、うつ病などになった、労災認定された人っていうのは、実は過去最高を更新しているんです。
その上、これ、プライベート、時間も記録も喪失しているというのが、日本のサラリーマンの現状であるというふうにいわれている。
こうなってますから、結婚しないとか、子どもができないっていうのも、この残業のせいだっていう、専門家、指摘する人もいらっしゃる。
実は、その残業、この会社も悩ましいと思ってることなんですよ。
会社は会社で、通常よりも割増賃金ですから、残業代って、負担になります。
長くね、働くだけ働いて、作るだけ物を作って、それが売れてた時代はいいんですけど、残業しても物が今、売れなくなってきていると。
で、もう残業代そのまま負担となって、これが大きく今、まさになっている。
長く働いたところで、売り上げが伸びない、それを国は指摘していて、その現実として、こちらのデータがありまして、労働生産性、1人当たりの労働者が1時間働いて生み出す利益、先進7か国で日本は今、実は最下位でございます。
昼休み長く取るイタリアにも負けてる。
さらにあのシエスタで有名なスペインにも負けていると。
だから、なんとかしたいと、国が考えて、これだったんです。
なんだなんだ?
朝型勤務で、すべて解決。
日がまた昇るのである、と、言っているんですね。
これがどういうことかです。
ここからいきましょう。
まずはね、この働く時間です。
これを朝型にシフトします。
1時間、2時間ここ、上げちゃうと。
すると、こうすると、もう働き方が大きく変わるといわれているわけなんですね。
考えた。
何かというと、いきますよ。
朝日浴びた人は。
元気、朝から頭すっきり、そしてやる気が上がって、会社に行くわけでございます。
会社に行ったら、もう、やる気満々モードですから、集中力がアップしてる、集中力がアップしているから、効率、アップする。
効率がアップしてるんだから、もうここ、残業する必要がない。
だから退社時刻は、ここなんです。
4時?
4時。
4時っていうと、まだ日が出ている。
明るい時間でございます。
だからここから夕方は、プライベートタイム!もうなんでもできますよ。
資格の勉強をするもよし、ドライブもいいでしょう。
やりたかったあのギターを習うのもいいですし、茶道も、習えちゃいますよ。
ほかにもあります。
地域貢献、ボランティアするのもいいでしょう。
こうすると、生き生きとした生活が送ることができます。
生き生きとしていれば、また朝、起きて、元気はつらつ、そして会社に行ける、朝から元気に働けるわけでございます。
で、勉強もしてるし、資格もいろいろ取って、経験も重ねていれば、画期的なアイディア、新製品が生まれる。
そしてこの商品がヒットすれば、残業代を会社負担しないのに、さらに売り上げアップしちゃいます。
売り上げアップしちゃうと、もううはうはの会社ですよ。
こうなれば、これでございます。
給料だって上がっちゃいますよ。
それはどうかな?
こんないい話、この時間で終わるわけない。
そうですね。
やることなくなっちゃう。
これね、この朝型にすることで、まさにこの夕方を活用しよう、それを政府が、国がこう名付けたんですね。
ゆう活である。
これ、ゆう活です。
ゆう、まだ話は続きますよ。
ゆう、ゆうもです。
ゆうも、みんな、みんなでゆう活していけば、こんな世の中になるだろうとわれわれ考えました。
お金がいっぱい増えますから、自動車、あの憧れのエコカーを飼える。
ペットだって飼える。
そして、ボランティアでであったあの子と、ペットと散歩もいいでしょう。
ドライブデート。
デートを重ねれば、仲よくなる。
親密になって、くっつく、結婚しちゃうことだってできちゃいます。
そして疲れてないし、時間もあります。
子どももできちゃった。
そう。
少子化問題だって解決できちゃうだろうと。
つまり、日本も残業大国といわれていたのが、働き、そして生活も充実した。
子どもが。
これね、ワークライフバランスである!大国になるんじゃないかと。
納得はしますけどね、まだ問題点、聞いてないから。
納得ですか?
これを踏んでいる。
納得ですか?
でもアメリカ、特にそうですけれども、偉い人こそ、朝7時とか行ってますよね。
それでやっぱり、気が散らないし、9時過ぎだと、いろんな社員が来て、もううわさ話とか、給湯室にずっといたりして、向こうお茶飲まないから給湯室ないけど。
だけど、集中力がやっぱり自分のために早く行く人、言われてるからではなくね。
これでも、職種にもよりますよね。
そうですね。
この番組もある意味、朝型勤務ですよね。
そうですよね。
われわれ早起きですね。
ですけど、じゃあ、朝早く働き始めたら、本当に早く終わるのかいっていうことは。
そこですよね。
それ、日本は、問題は最後の時間、決めてないからですよ。
アメリカなどで9トゥ5、9時から5時、もう決まってるんですよ。
多少残業があるにしても。
頭の中、5時か6時と決まってるので、日本がもうエンドレスになってる。
で、どうせ夜遅くまでいるんだったら、昼間だらだらしちゃうんですよ。
ふとどき者がずっとどっか行っちゃったりしてね、つまり、効率よく働く必要ないんです。
ずっといると思うから、そうしたら先ほどのデータで、効率が悪いんですよ。
うわー、でも、確かに、もうちょっと働き方を効率よくしたらって言われたら、それはそれで合ってるかもしれないんですけど、でも、結構効率よく仕事したときって、わりと雑だったりして、結局、あとで時間がかかったりとか、それから、絶対量が本当にやる気だけで、朝頑張るぞっていう気分だけで、そんなにこなせるかっていうところに。
私だったらちょっと、夜、飲み過ぎちゃうかもしれないですね、時間があれば、あっただけっていうそういう気もしちゃうし、そういう人もいるんじゃないかなと思いますけどね。
だからまずね、やっぱり仕事の範囲とか、なんの仕事をやるかというのを、もう少し日本はきちっと決める必要があります。
日本のやっぱり働き方の特色の一つは、なんの仕事をするのか、そしてどこまでが自分の仕事の範囲なのかが、非常にあいまいになってる。
だから、これをはっきりさせないと、自分の仕事、終わったから早く帰ろう思っても、じゃあ隣の人の仕事がまだ終わってないから、じゃあ、こちらお願いしますねになるじゃないですか。
そうすると、早く、効率よく仕事をした人は、ずっとそのまんま仕事をするってことになりますから、それはやっぱりある程度、けじめをつけなきゃいけない。
でも、人が働いてないときに働くっていうか、例えばですよ、これ、もし保育園が朝7時から4時までしかやりませんってなることだってありうるじゃないですか。
そうすると、もうたちまち働いているお母さんたちは、もうその時間までしか、お父さんもお母さんも働けなくなってしまったりとか、いろいろ、逆に、今度、早く預けて大丈夫なのかな。
そうですね。
私これ困りますね。
息子、保育園に預けてますけど、大体9時半から6時半まで預かってもらってるのに、保育園が勝手に終わられてしまって、それで私とかも迎えに行けるのかっていったら。
でもそれは基本的には、みんなが選択できるようにするっていうことは基本ですから。
みんながみんな、全部朝型に時間を早めるとしたら、逆にそれは不便が出てくるので、基本的にはもう、そういった、保育所とか、そういうところは、その時間の、今までとおりのちゃんと時間で利用できるようにするっていうのは、それは基本ですよね。
そうですね。
だから、そこで選択できる人が、朝型にすると。
そうじゃない人は、ちゃんと保育所の時間に合わせて、今までどおりの時間帯で仕事をすると。
早く帰って洗濯もできますからね。
その洗濯ね。
でも家に帰りたくない人もいるはずですよね。
いろいろ都合があって。
そこですか、問題は。
だから、押しつけるのはちょっとかわいそうな。
あとちょっと気になるのは、これまで残業代で25%から50%割り増しになっている残業代がついてはじめて、生活ができているっていう人もいるかもしれない。
それを効率をアップしましょうって言われて、本人がものすごい頑張って、結局、手取り額が減るんだったら。
そうですよ、資格とか趣味にお金、回せないですよね、そんな自由に使えるお金が。
仕事が趣味の人、また困りますよね。
デーブさん。
年がら年中。
それはね、もう、先駆的に入れてる企業の中では、残業代が減っても、その分は例えばボーナスで、きちっと査定で上積みをするとか、そういういろんな、とにかく従業員への賃金総体は変わらないようにするという工夫は、もう行われているところ、ありますからね。
それは工夫しだいです。
でもごく一部ですよね。
だって、結構、皆さん、本当?って、この話、思っておられるのではないかと思われる数字です。
朝型勤務で残業は減ると思いますかというアンケートを取りましたところ、変わらない44%、減るという人は15%で、逆に増えるっていう人が20%もいます。
これ、ツイッターでもきてますね。
残業増えるだろうとか、残業時間延びるだけで終わりだ。
朝型勤務やってみたけど、結局夜、残業もやめられず、体調不良になってしまったっていう方もいらっしゃいますね。
そうなんだ。
それ会社側の指導が足りないじゃないですか。
やっぱり、朝に早く来ることが重要なのではなくて、きちんと夕方、早く帰るっていうことが重要なのかなと思いますね。
すごいご意見、来てますよ。
長時間労働をさせる企業には懲罰的罰金。
経営者には懲役刑を科せ。
それぐらいしないと、ただ働き、過労死はなくならない。
これがでも現場の声ですよね、たぶん。
そもそも論で、確かに朝型にすることによって、効率化する部分はあるんですよね。
例えば電話がかかってこないとか、頭がしゃっきりしてるですとか、そういったことがあるんですけれども、世の中が朝型仕様になるかどうか、まさに保育園の仕組みですとか、電車ですとか、そういった問題もありますし、朝に慣れてない体質の方もいると…、でも根本的な問題は、そもそも仕事の絶対量を減らせということと、仕事を明確に定義しろということが行われないかぎりは、減らないと。
だからこんなね、非常に夢のような話を聞いてね、引いた視聴者の方も多くて、ゆう活って、皆さん、ぜひホームページ見てください。
本当にユートピアが描かれていてですね、こんな、ユートピアにみんな、だまされちゃだめだと思ってるんですよ。
やっぱり非常にね、なんというのかな、気合いと根性だけでは世の中変えられないので、そもそも仕事を定義しろとか、仕事を絶対量を変えろとか、経営者がしっかりマネジメントしろみたいなことがないと、実現できないと思います。
だから視聴者の皆さん、こんなものにだまされちゃいけない。
ただ一方で。
まずはやはり、ゆう活といったところに対してのきちんとした流れみたいなもの、夢かもしれませんけれども、イメージを持つということはすごく大事だと思います。
かつての日本には、ゆう活という考え方そのものもなかったですので、まずはしっかりと、それをイメージしておくっていうことはすごく大事で、批判ばかりしていても、あまり働き方って変わらないので。
全くおっしゃるとおりで。
それを手に入れるために一体何をしていくのかということを、真剣に一人一人、考えるタイミングに今、きている。
確かに、帰りたいのは帰りたいんですよ、早く。
それは皆さん、そうですよね。
ここでいうと、帰りたいって前提も、ちょっと疑ったほうがいいと思いますよ。
どうしてですか?
後ほどのコーナーで出てくるのは、ポジティブ社畜という問題があって、仕事が大好きだと信じ込んでいる人という人たちがいるということが、あるということで、なかなか悩ましいんですよね。
そのポジティブ社畜って。
名前、初めて聞きました。
そもそも社畜って話を。
これ。
これがね、今、出てきた社畜、非常にショッキングなことばですけど、会社の家畜で、社畜っていう言い方。
これがね、このことばそのものは結構前からあるんですけど、最近特に、若い人たちの間で、こういうことが言われるようになっているんですね。
若い人たちが?
自虐ギャグみたいなことですか?
自虐的に。
俺って社畜、みたいな。
社畜ということばはもともと、1990年代に入ったころ、評論家のさたかまことさんが広げたことばなんですけれども、ただこれはね、25年間で歴史的変遷を遂げていて、最初の社畜は確かに今のおっしゃったように、会社に飼いならされて、思考停止してしまった人という意味はもともとあったんですが、そのときの飼いならすためには、あめ玉があったんです。
それは何かというと福利厚生。
それから社宅、そういったものがあって、私も銀行に勤務して年収1000万円以上もらってる人が3LDKに2万円で住んでいてですね、非常に引いたんですけど。
引くわ。
引きますよね。
引きますね。
本当に貧富の差があったんです。
あめ玉があったのに、今、見返りがないのに、会社の言いなりになっている。
ただそこ、2種類あって、本当に会社に飼いならされて、使い潰されている人と、仕事を頑張っている俺っていう、きょうも残業しちゃったかっこいい俺とかですね。
そこね、ちょっとね、具体的に、どういうマインドなのか、しゃちくのまいんどちょっとまず、整理するためにまず、説明しますね。
なんか、すごいことばですよね。
そうなんですよね。
やはり日本の組織っていうのは、非常にチーム意識、仲間意識が強いので、残業もみんなで一緒に残業する。
だから仕事が早く片づいたからといって、1人だけ早く帰るなんて許されないという、こういう声がやっぱりあるわけですね。
で、じゃあこれは、バブルのころにやっぱりこういうのが盛んにこういう声が出てきたんですけれども、当時はこういう曲まで出た。
あー、懐かしい。
24時間戦えますか。
どうしてこんな、みんな歌えるんですか?
歌うでしょう。
もう完全に同世代。
若いふりしてるけど、同世代。
で、そのバブルがじゃあ終わったら、残業減るのかというと、実はそうならない。
バブルがはじけて、景気低迷になると、やはり売り上げは確保しないといけないので、顧客第一主義で頑張ろうということになって、お客様のため休日も返上して頑張ろうということになっちゃうわけですね。
さらに、そうこうしているうちに、今度は会社は、成果主義を取り入れました。
そうすると、よりよい成果を上げるために残業は当たり前。
つまりこれね、成果主義というのは何かというと、働いた時間の長さではなくて、仕事の結果、成果に応じて、給料を払いましょうというのが成果主義なのに、その成果を上げるために、また残業の嵐になってしまうというのが、やっぱり、その人たちの声になっちゃうんですね。
ここまでが。
そういう人のことを社畜っていうんですか?
そう、ここまでがまず、バブルを経験した世代の、社畜の声ですね。
私たちも社畜ですか?
そうですよ、そうなんです。
じゃあ、その下の世代はどうなのかと。
違うのかというと、これがまたね、事情があるわけです。
というのは、つい数年前まで、日本のサラリーマンの年収って、ずっと下がってたんです。
景気がよくても、実は賃金は下がっていたということがあるんです。
そのために、若い人たちも、生活のために仕事があろうがなかろうが、やっぱりこの残業代で給料増やそう。
生活給として残業に頼らざるをえない、残業せざるをえないということが出てきてしまう。
で、だけど本当はですよ、本当はやっぱり、若い世代はもっとプライベートを重視したいのに、上司が残業やってると、どうしても自分たちも合わせてしまう。
なぜか。
できるだけ会社にしがみつきたい。
というのは、やはり、今、会社員の中での非正規の人の割合って、増えてきてるんですね。
今、ほぼ4割まできています。
ですから、せっかく手に入れた正社員の座は手放したくない。
そこで、嫌なんだけど、やはりこの残業、残業っていう流れの中では、じぶんたちもそれに合わせざるをえないと。
だから結局、この社畜のマインドというのは、この若い人たちがいう社畜のマインドというのは、結局、嫌なんだけど、会社の言いなりになって、多少不満があっても、それは飲み込んで、会社の残業の中で自分たちも頑張る。
こういうのを、社畜の考え方といっているわけで、ここのところ、ここのところをまさしく、どう改めていくのかというところを議論しないと、この残業をどう減らすかという議論は先に進まないんです。
それでさっきおっしゃってた、ポジティブなんとかというのはなんですか?
ポジティブ社畜、これは、実際、会社に飼いならされてるにもかかわらず、非常にポジティブで、頑張ってる自分に酔ってる人たちなんですね。
そこで2つ問題があって、一つは、やっぱり雇用が不安定だから、なんとか会社にしがみつきたいっていう側面、あるいは居場所が欲しいという側面もあるんですけれども、この15年間で変わったことというのがありまして、それは心理学が人材マネージメントにかなり応用されるようになったということなんですよ。
どうやったらモチベーションが上がるかという研究がされていて、例えばやたらと毎月、表彰式をやったりとか、あるいは、トイレに行ったりとか、職場の壁に労働ポエムというんですけど、ポエムみたいのが、俺たちは最強にして最高の集団を目指すというものが書かれてたりとか、朝、掛け声があったりとか。
あと創業者のことばが配られたりとか、社員の感動する語録集だとか、あるいは会社の感動ムービー、私たちの飲食店で、告白して結婚したカップルがいるみたいな。
私たちは食を通じた感動のために取り組むみたいなムービーを見てそんな手法があるということと、あと、ソーシャルメディアが出てきてですね、ソーシャルメディアで頑張ってる俺をアピールするという、意識高い系が現れてきたいうことなんです。
そういう人たちは残業自慢をするし、週末は職場の仲間とバーベキューをしてる俺っていうですね。
だんだん実は、ポジティブそうで、会社にしがみついてるという状況が起こっているんですね。
きのうはたまたま、新橋で2次会、行ったんですけど、サラリーマンばかりで、OLさんとか、盛り上がってて、その、今までのそういった文化を否定したくない面もあるんですよね。
だから金曜日だけは、…がいいと思うような気もするんですよ。
今までやってきた経済はもう、台なしになったら困るのでね。
ただこの背景に、こういうふうに楽しく話してるんですけど、やっぱり過酷な職場や、過労死というものがあったから、こういうふうに政府、行政が動きだしたと思うんですよね。
社畜ということばの背景も、ひょっとしてあるのかなと思うんですけど、大体、なんでこんな、社畜っていう、ひどい語感のことばを、自分を呼ぶために使ったりするんだろうと。
バブル世代だから思うのかもしれませんが、会社人間とか、ほかにいろいろあるじゃありませんか。
会社人間って言ってるだけじゃないですか。
会社人間とか企業戦士って、かっこいいことばだけど、よくよく見ると、社畜っていう人がいっぱいいるじゃないですか。
それはなんか言われてる感じするんです。
このままでいいの?って、若い人たちから、突きつけられているのかもしれないなと思うんですが。
だから、変な話ね、まだバブル世代の方、社畜っていって、自分をやゆしても、なんだかんだいって、福利厚生もあった、大企業の場合はという中でね。
結局、だから、今の若者たちって、自分を自虐的に呼ぶことで慰めてると。
これで例えば、仕事ない人は、今度、自宅警備隊っていうんですね。
自虐的にね。
へぇー。
じゃあ、若い人たちは、こういうショッキングなことばを使うことで、何か世の中に訴えてるんだとしましょうよ。
そうしたら、どういう会社だったり、どういう社会だったらいいって思ってるんですか?
ただ、そこは難しくて、やっぱり日本において、会社とは何かといったときに、企業と会社の違いっていうのは僕はあると思っていて、会社って、要は、言ってみれば、コミュニティー的要素が多いんですね。
なんかそこでやっぱり、居場所がほしいというマインドが、とってもあるような。
そして、これほど日本人が実は、よく終身雇用崩壊みたいなことをメディアでは騒がれるんだけれども、いろんな危機感のデータを見ても、これほどですね、ずっと同じ会社に勤めたいと言ってる人が多い時代はないと思うんですね。
ということがありますね。
居場所を求めている。
そうですね。
不安があるんですよ。
解雇、リストラ、早期退社、いろんなことがあって、終身雇用があるようで、内容で、今の時代は、非正規の方もいっぱい頑張ってるわけです、隣の席で。
だから不安だからこそ、しがみつくという心理はとても分かりやすいんですよね。
これを変えなければと、さっき、竹田解説委員は言ってましたよね。
つまりね、分かったうえで頑張るならいいんです。
分かったうえで、自分はそういうことをやらされているんだ、だけどこれはやらざるをえないっていってやってるんだったら、まだいい。
今の最大の問題は、そうじゃなくて、自己啓発ブームというか、もう、自分から積極的に、まさしくさっき、ポジティブ社畜っていうことばが出ましたけど、自分からどんどん頑張るように、頑張るように、無理して頑張るように、自分自身がそう思い始める。
思い込む、それで、実は倒れたのが常見さん。
そうなんですよ。
僕ね、会社員時代に何度か倒れてて、実際、うつ病になったことがあって、本当に、やっぱり笑いながら倒れたんですよね。
だからね、要は。
体調悪かっただけじゃない?
いやだから、聞いてください。
だから、ポジティブに頑張っていると思っていて、やっぱり長時間労働を続けていくと、だんだん疲労が蓄積されていくんですよね。
やっぱり心と体の違いみたいなことがあって、体がついていかなくなる。
だんだん朝起きるのがつらくなるとか。
気付いたらタクシーを止める回数が増えてたみたいなのがあって、病んでたと。
一回、僕、だからうつになったから、だからものすごい、月数千円の生命保険に入れなかったことあるし、しばらく住宅ローンを組み直せなかったということがあるわけですよ。
ということなんでね。
1回、倒れたから、だから僕はできるだけ、朝早くから仕事をして、夕方以降は必ず飲む、あるいは家庭のために尽くすというふうになったんですね。
今はうまくいっている会社が、テレビでも、この番組でもやったかもしれないですけど、7時、夜7時になると、もう電気止めて、強制的に帰らせるっていう、それだと、割り切ってできますよね。
いろんなアイディア来ているんですよ、確かに。
朝型勤務といわずに、夕方退社っていったらどう?こっちのことばを広めるべきだ。
そうですね、ことばはね。
でもやっぱりそこで、ちょっと気をつけないといけないのは、何度も言うように、7時退社だろうが6時退社だろうが4時退社だろうが、仕事の絶対量を減らさないといけないということと、あとブラック企業といわれる会社って、意外に残業にうるさい会社が多かったりするんですよね。
それで要は、残業はだめだぞと言ってて、結局、そこでお前らやるんだろということで、サービス残業をさせるという問題があるので、ちゃんと仕事の絶対量を、把握しろということと、気合いと根性で、朝だとか、何時だとかいわずに、ちゃんとそこは達成できる量をシナリオを考えろよということで。
若者たちの声で結構あれですね、正規の時間内で仕事が終わるような人事配置。
労働配分するべきであると。
上司がもっと残業をしている社員を頑張ってると考えているのがおかしいとか、結構、若者たち、意見くれてます。
これね、働き方の問題だけじゃなくて、経営、マネジメントも実は問題なんです。
つまりね、経営者のいろはのいは何かというと、つまり会社でやるべき業務、その業務がみんなが所定労働時間、1日8時間働くことできちっと片づくだけの、社員の数を雇わないといけない。
なのに、社員の数はできるだけ少なくしておいて。
コストカットですよね。
そうです。
で、業務量ばかりどんどん増やしていって、残業するなよと言っても、それ、結局、サービス残業を強いてることと同じことになっちゃう。
あと社畜と思われるのは、やっぱり自分の仕事にやりがいを持てない、生きがいを持てないとか、そういうこともありますよね。
会社の歯車として。
そういうので喜びを感じられるんだったらいいんですけど。
逆に言うと、今のポジティブ社畜問題は、やりがいを感じさせられ続けてるというかね。
そうなんですか。
それはなんか、催眠術でもかけられるような感じで。
だから山田さんのね、向こうに笑顔があるとかですね、なんかそんなことを言われて、やたら、感謝、感謝、患者でですね、俺たち仲間みたいな、EXILEの歌詞みたいな世界観でですね、鼓舞されているのが、今、日本の会社だと思うんですよね。
大塚さんは、そういう日本の企業を回って、働き方の改善ということを、ずっと教えていらっしゃる反面、900社に働き方を提案していらっしゃる、すごい方なんです。
私自身は、仕事に対して愛を持つことは、決して悪いことでもないと思いますし、会社に対して、役に立ちたいというふうな思いを持つこと、そのものは否定するべきではないのかなと思っています。
大事なのは、やはりきちんと、自分の生活が成り立っていて、役に立っている実感を正しく感じられるような働き方が、会社も個人もできているか、それをやっぱり作り上げていくのは、会社任せにするのではなくて、個人も、従業員も一緒になってやっていく必要があるのかなというふうには思います。
かつてであれば、人口ボーナス期といって、とにかく働く人口が多くって、高齢者が少ない割合の時期がありましたので、そして、市場も画一的なものを求めていましたから、早く、安く、大量にで勝てた時代があるんですね。
そういったときは、均一のマネジメント、長くやれよとか、会社にどれだけいられるかで昇進させてやるとかですね、そういったやり方でも、十分通用してたと思うんですけど、今はずいぶん、人口構造も減っていて、少子化が進み、高齢化が進みというところで、働ける人口の数、割合というのも減っていると。
そうすると、一人一人をやっぱり大事にしていかないと、会社、回らないんですね。
ただ変わる、どうやったら変われるのか、会社はどうやったら変わるのか。
仕事の絶対量が問題なのではありません。
仕事の配分が正しくできない上司が問題なんです、という声があったり、
そうですね。
残業なんて減りません。
ワーカーホリックがいたり、仕事の能力だったりするからという声も来ています。
組織の中で1人でも、残業大好きな方で、その方を褒めるマネージャーがいたりすると、残業は減らないんです。
よく、オフィスに残っていると、遅くまでご苦労さま、お疲れ様なんて、よくやってるねって声をかけたりする方、まだいらっしゃると思うんですけれども。
言ってますよ、普通に。
それはいけないことなんですね。
えっ?
NHKいっぱいいる。
言ってる、いっぱい。
これから、それこそゆう活っていうことになってくると、6時以降とか、7時以降にオフィスにいることそのものは、定時の時間の中で仕事終わらなかった方なのですから、仕事のやり方を見直そうねって。
どうしてきょう残業になってるのということを聞く役割、尋ねる役割が上司の役割のはずなんです。
ただ褒めるだけではなくて、なぜそうなったかをきちっと聞いていってあげる。
それが最初の改善のきっかけになると思うんですね。
といって、相手は聞きますか?企業の私たち世代が。
今実は、団塊ジュニア世代と呼ばれている40代半ばから、前後の方々ですね、この方々が、今後、後ろの時間、夕方以降の時間というところの使い方に、大きな変化が訪れる年代だといわれています。
これ、介護の問題が、日本にはやって来るからなんですね。
ちょっと見ていただきたいものがあるんですけれども。
これ、ある方の家計図を図にしたものなんです。
ベテランの方、48歳と、きょうは置いてみたんですけれども、今、この方って恐らく、長時間労働しても、何も問題がないわけですね。
ですから、後ろに制約の時間もない。
例えば私などは、5時半になったら、保育園の送り迎えで、必ず仕事に、お尻の時間があるわけですけど、そういったものがない方です。
でもこの方には、ご両親がいらっしゃるんですね。
76歳と72歳のご両親。
さらにお姉さまもいらっしゃって、地方で暮らしてらっしゃったり、お母様のお兄様、おじさまがいらっしゃって、この方は独身だったりするわけです。
また、奥様にも同じようにご両親がいらっしゃって、ご高齢になっている。
今、75歳以上になってくると、要介護の認定受ける方って、3人に1人以上になってますので、こう見るとですね、このお二方で、何人の方の介護を抱えなきゃいけないかということになるんですね。
すごい大変。
この介護といった問題に初めて目を向けた瞬間に、じゃあ、在宅なの?施設なの?とかですね、じゃあ、ヘルパーさんお願いしたら、何時までに帰らなきゃいけないのなんていうふうに、初めて自分の労働時間にお尻があるということに、この方は気付き始めると。
それは、あれですね、大塚さんが、ベテラン社員を説得するときの飛び道具が、家系図ということですね?
そうですね、わりとシンプルな飛び道具ですけど。
これを見たら、はっとしますね。
大事なのは、育児は妊娠期があるので、予定が立つんです。
だからそれまでに仕事の整理をしておこうとか、この仕事は誰に引き継ごうという準備ができるんですけれど、介護ってある日突然やってくるんですね。
大体この方ってもう役職就いてらっしゃったり、それなりに重要なポジションにいらっしゃるので、そういった方が突然、あしたから来れないとか、きょうから短時間勤務です、介護を理由になんていうふうな組織になっていく、この仕事、この方のやっていた仕事は、じゃあ誰がするの?というと、若手の方だとか、また同僚の方だとかといったところに突然、乗っかってくるということになりますので、できるだけ早い段階から仕事の整理をしておいたり、優先順位のつけ方といったところを学んでおく必要があるのかなと思います。
意識を変える必要があるのは、労働者じゃなくて経営者、と書いてありますね。
やっぱりそうで、だんだん、労働者って減ってくじゃないですか。
基本的には、ということを考えないといけない。
今のおっしゃったことってすごく説得力があると思っていて、ここ数年後に何が起こるのということを考えないといけない。
先ほどだから、ゆう活はユートピアだと言いましたけど、ただそこでイノベーションが起こる可能性はあって、やっぱり一生懸命働かないっていう前提で、じゃあ、何を優先するかということを考える、今まで、時間がかかってきたものを短時間で済ませるにはどうすればいいかとか、仕事の整理整頓、そこでやっぱり日本企業って、戦術があるんだけど、戦略がないんですよね。
だから戦略をね、経営者頑張れって言っても、経営者なかなか変われなくて、おじさんたち退場してくれないから、だからね、そこでいうとやっぱり、われわれの処世術が実はね、日本としては必要だなということですね。
なかなか社会とか、待っていませんから。
今のお話聞いてたら、少しでも、何か起きたときのために蓄えが欲しいわけじゃないですか。
それなのに、ゆう活とか爽やかなイメージで、こうやって、みんなの趣味のためになんてとてもいかないわけで、だから朝活をした人にも、残業と同じように、手当をくれるとかというふうだったらいいですよね。
すでにそうやってる企業はあるんです。
もうあるんですね?
ある会社は、これは朝型勤務ではなくて、朝残業、残業があるなら、朝やってくれと。
その代わりちゃんと残業代は朝のその時間につけますよと。
それだと残業するんじゃないですか?
残業はするんですけれども、夜、だらだらと残業するよりかは、始業時刻の9時までなんていうふうにお尻を決められますので、集中力高くて、夜4時間かかっていた仕事が1時間で終わる。
今まさに、これ、SCSKという会社が、こんな、いわゆる、残業しない手当的な、残業減らすと手当がつくみたいなボーナスで、労働時間、減らしたんですけど、きのうもある大手企業の人事部長と飲んでいたんですけど、この中にも、その会社もいくつか、ほかにも、要は、残業しない手当といったものは非常に。
残業手当じゃなくて、残業しない手当?なんだそりゃ。
対前年比で残業を何割か減らすと、ボーナスを出すぞとかいう流れが、今後、来ると思います。
ある一定の労働時間を超えてしまうと、もうそもそも業績評価の対象から外すっていう会社もありますね。
でも肝心な社長とか、責任者のトップが帰らないんですよ。
なぜかというと、どこか銀座かなんか、会食の時間まで潰してるんだもの。
飲みに行ったりして。
家に帰らないんですよ。
そうするほど今の経営者暇じゃないと思いますけどね。
いろいろなこと、不祥事を起こしたり責任を取らないといけないんで、彼らは彼らで大変なんですよ。
基本的な僕は資本家嫌いなんですけど。
ですからあとはやっぱりね、企業それぞれに努力してもらう。
まず、できることをやるというのがまず大前提ですけど、あとはやっぱりね、基本的な一番の問題は、日本には物理的な時間の限定がない、まず、いくらでも長時間労働、本当はサブロク協定、労使と結ぶとやられてしまう、時間制限がないというのが一番の問題で、そこはやっぱり、ヨーロッパなんかはちゃんと時間制限があるし、それから、インターバル規制というのがあるんですよ。
つまり一日の仕事が終わって、翌日の仕事を始めるまでに、例えばヨーロッパなら、11時間、ちゃんと空けましょうというのが、もう法律で決まってるんですよね。
ですからそういうこともやっぱり考えていく、完全にもう、現場に任せるというだけじゃなくて、そういうある程度の枠は設定する。
そうしないと、また現場の意識改革も進まないというのは、あると思いますけどね。
これは経営者側からも声が来てて、経営者よりも労働者が考えるべき。
残業前提がおかしいということを訴えるのは、労働者なんだからというのが来てます。
皆さんね、本当、上司に対して。
なんか変わりたいという気持ちはあるみたいなんです。
社畜ということばで自分を慰めてるなんて、そんなことばを使わなきゃだめな社会に飛び込まなきゃいけない将来が、不安でしかたがないとおっしゃっていて、これ、なんか変えなきゃいけない。
経営者側は、何をすべき、じゃあ、私たち労働者側は何から変わっていくべきだと思われますか。
経営者側からとか、労働者側からっていうふうに、まず、分けてしまうことそのものがナンセンスなんだろうなと思います。
これ、どちらも役割があって、両方一緒になって、進んでいかなきゃいけない。
私どもが入らせていただいた会社様でも、経営者のトップメッセージと、従業員の地道な努力、これを掛け算で、交わり合ったときに、残業が初めて減ったりですとか、労働時間は減ってるんだけれども、業績が上がるというふうな成果が出たりしてるんですね。
どちらも大事だとは思うんですけれども、特に私は経営側の、経営サイドによくコンサルティングに入らせていただくので、申し上げると、やはりこれから先の、何年か先の自分たちの会社の人口動態はどうなのか、それから価値すじといったりするんですけど、自分たちのビジネス環境がどう変化していくのか。
これは、短期的な視点ではなくて、長期的に見たときに、組織の中に多様な人材が生き生き働いていて、その人たちからアイデアが出る状態を作っておかないと、社会の変化のスピードって速いですので、対応できないんですね。
そのためには、育児をしている方、介護をしている方、男女、また外国人の方だったり、障害をお持ちの方だったり、いろいろな人たちが、それぞれの働きやすい環境を自分たちで作って、経営側とも一緒に作っていきながら、能力を伸ばしていくっていうことを、支援していかなきゃいけないのかなと思います。
これ、きれい事のように思われるかもしれないんですけれど、まず最初は、きょうのテーマでもありますが、しっかり夕方帰っていただいて、新しい情報に触れたり、要は、ずーっとここのオフィスにいたら得られないような刺激をまずは夕方以降に、ちゃんと受けていただいて、引き出しにインプットしていただくということから始めていかないと、何も始まらないんですよね。
社畜と思ってる方たちって、やっぱり自分に発言権がなかったりとか、そういうチャンスをもらえなかったりするわけですよね。
でもね、互いにやっぱり経営者も労働者も、ファクトベースで話すべきだと思いますね。
おっしゃるとおりですね。
そこの、サービス残業だなんだっていうので、だまされた労働時間じゃなくて、実際、どれぐらい、何にどれぐらいの…がそんなことを把握できないという話が必ずね、もの作り現場じゃないから、できるっていうんですけど、ある程度はできるわけなんですよ。
まず何にどれだけ時間かかっているのか、かつ儲かるという一つのキーワードを通じるとですね、経営者と労働者は分かり合えるんですよ。
それは本当に同感ですね。
まず労働時間を計りましょうということから言いたいですね。
私どもは、朝メールと夜メールというツールを必ず、コンサルティングの最初にするんですね。
これ何かというと、朝メールというのは、朝、出勤をしたら、一日定時の時間内に、何を何時に何時間かけてやるのかという計画を立てて、メールだとかでチームメンバーにシェアをするということをします。
で、朝メールどおりにできるだけいくように、仕事を効率的に頑張ったら、夜メールに振り返りを書くんですね。
例えば会議が15分延びちゃったとか、得意先で30分延びちゃったとか、いろいろな時間のずれって必ず起こるんですが、それを記録して、夕メールの最後、夜メールの最後には、何が原因で、ずれていったかといったことを振り返ります。
そういったときに、この人の仕事が遅いからで済ませちゃだめで。
その人がじゃあ、なぜ仕事遅い中ということを、…、研修が必要なのか、誰かつけるのかですね。
2015/07/04(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「残業大国ニッポン “朝型勤務”で変わる?」[字]

今月から2か月間、中央省庁が朝型勤務を導入。早いところで勤務開始を7時半、夕方4時15分の退勤を目指す。果たして残業大国ニッポンは変われるのか?深読みする。

詳細情報
番組内容
今月から2か月間、中央省庁が朝型勤務を導入。早いところで勤務開始を7時半、夕方4時15分の退勤を目指す。今や朝型勤務は地方自治体や企業にも広まってきている。実際に先駆けた大手商社では、残業や時間外手当が減少するなどの結果も。こうした朝型勤務を国が普及させようとするねらいには、長時間労働の抑制や労働生産性の向上があるというのだが…。果たして効果は?残業大国ニッポンは変われるのか?深読みする。
出演者
【ゲスト】デーブ・スペクター,山田まりや,【解説】千葉商科大学専任講師…常見陽平,ワーク・ライフバランスコンサルタント…大塚万紀子,NHK解説委員…竹田忠,【キャスター】小野文惠,高井正智ほか

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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