2015年7月6日13時44分
6日午前0時ごろ、大分県杵築市八坂の民家付近から出火、木造2階建て住宅約125平方メートルが全焼した。杵築日出(ひじ)署によると、約1時間40分後に鎮火したが、焼け跡から子どもとみられる4人の遺体が見つかった。県警は同日午後、この家に住む一家の父親で海上自衛官の末棟憲一郎容疑者(40)を現住建造物等放火の疑いで逮捕し、発表した。署は、容疑を認めていると説明している。
署は、4遺体は連絡が取れていない末棟容疑者の子ども4人の可能性があるとみて調べている。署によると、末棟容疑者は妻(42)、息子5人、娘3人の10人家族。行方が分からなくなっているのは、中学2年の長女悠佳梨さん(14)と小学4年の四男雅祐さん(9)、小学2年の次女真由美さん(7)、幼稚園に通う五男滋さん(5)。末棟容疑者と妻、三女(3)はやけどなどのけがで病院に運ばれたが、命に別条はないという。次男と三男は無事で、長男は親族宅に住んでいた。
現場はJR日豊線杵築駅から東へ約1キロの住宅街。近所の男性(46)は出火直後、「助けてください」という叫び声を聞いたという。「1階も2階も炎に包まれ、両親が子どもの名前を呼んでいた。火が回ってどうすることもできなかった」と振り返った。
近くの女性(50)は「バンバン、ボンボン」という大きな音で目覚めた。近所の男性(55)によると、末棟容疑者の妻はバケツの水をかぶって家の中に戻ろうとしたが、住民らに制止されたという。
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