(テーマ音楽)「大阪しぐれ」や「天城越え」などのヒット曲で知られる作詞家吉岡治さん。
女心を優しく時にはえぐるように激しく描き昭和歌謡の黄金時代を築きました。
吉岡治さんは昭和9年山口県で生まれます。
2歳の時母親を亡くし父に連れられ全国の炭鉱を渡り歩きました。
母のいない寂しい少年時代を過ごした吉岡さん。
16歳の時今度は父を亡くします。
詩人のサトウハチローに師事し放送作家をしながら詩を書きためていきました。
昭和40年31歳の時流行歌で初めてのヒット曲を生みます。
・「泣いちゃ泣いちゃ泣いちゃ泣いちゃいないわ」映画の主題歌「悦楽のブルース」です。
順調に売り上げを伸ばしていきましたが映画が成人指定だったため放送してもらえなくなります。
失意の吉岡さんに幸運が舞い込みます。
なんと美空ひばりの歌を有名作詞家の代役で頼まれたのです。
・「まっかに燃えた太陽だから」「真赤な太陽」は初めてのミリオンセラーとなりました。
・「街のどこかに」その後「真夜中のギター」そして「八月の濡れた砂」とポップスで名が売れましたが吉岡さんが目指していたのは演歌でした。
しかしなかなかヒットが出ません。
長いスランプを抜け出し昭和55年ようやく演歌でヒットが生まれます。
都はるみの「大阪しぐれ」です。
吉岡さんは当初自分の詩に納得していませんでした。
「大阪しぐれ」は2度目のミリオンセラーとなり日本作詩大賞を受賞します。
歌作りの奥義をつかんだ吉岡さんは次々とヒットを飛ばします。
・「命くれない」夫婦の深い絆を歌った「命くれない」。
さまざまな女心を巧みに書き分ける吉岡演歌。
その原点は父と漂泊した時代にあります。
吉岡少年の胸にはいつも記憶も定かでない母の姿があったのです。
昭和61年演歌の常識を破る歌に挑みます。
石川さゆりの「天城越え」です。
歌手石川さゆりのイメージを覆す激しさです。
「天城越え」は吉岡演歌の代表作となりました。
あふれる夫婦愛を歌い女の情念を見事に表現した吉岡治さん。
究極の演歌を求めた76年の生涯でした。
今は軽さの時代だと思うんですね。
男女の仲も軽いし政治も軽いしそういう…そういう意味で僕は…2015/07/04(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「吉岡治(作詞家)」[字]
「大阪しぐれ」(都はるみ)や「天城越え」(石川さゆり)などのヒット曲で知られる作詞家・吉岡治。日本人の心を震わせる究極の演歌を求めた人生が語られる。
詳細情報
番組内容
「大阪しぐれ」(都はるみ)や「天城越え」(石川さゆり)などのヒット曲で知られる作詞家・吉岡治。昭和9年山口県生まれ。2歳で母親を亡くし、父親に連れられ全国の炭鉱町を渡り歩く。上京してサトウハチローに師事、作詞の道へ入り、初めはポップスのヒット曲で名をなした。その後、ミリオンセラーになった「大阪しぐれ」をきっかけに演歌で次々に名曲を生み出す。日本人の心を震わせる究極の演歌を求めた人生が語られる。
出演者
【出演】作詞家…吉岡治,【語り】鈴木奈穂子
ジャンル :
音楽 – 歌謡曲・演歌
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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