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【芸能・社会】BEGIN 「うたの日」新たなチャレンジ 出演者総勢432人ライブ2015年6月28日 紙面から
石垣島出身の人気バンド、BEGINが主催する「うたの日コンサート」が27日、沖縄県嘉手納町兼久海浜公園で行われ、7組のアーティストのほか総勢432人という史上最多の出演者がステージを盛り上げ、約5000人が5時間近く炎天下のライブを満喫した。 15回目を迎えてボーカルの比嘉栄昇(46)ら3人が「新たなチャレンジ」と意気込んだ。初めてサブステージを設け、一度に大勢の出演者が出られるように工夫した。 プログラムにも知恵を絞った。「フラの部」ではダンスチーム「サンディズ・フラ・スタジオ」、琉球國祭り太鼓のメンバーがステージいっぱいに広がり、後ろでBEGINが「ウルマメロディー」を歌い上げた。これまで一緒のステージに上がることがほとんどなかったハワイと琉球の文化がBEGINを触媒にして溶け合った。 2日前に行った「結うた大会」の優秀者7人を招いたのも新たな試み。また、沖縄出身でブラジルに渡った祖父と日系ブラジル人の祖母を持ち、サンパウロから来日してデビューを目指している女子中学生メリッサさん(12)が、ずばぬけた歌唱力で「涙そうそう」を歌うと、あたたかい拍手が広がった。終盤には、沖縄ロックのレジェンド、かっちゃん(70)が初登場。圧倒的な存在感で夜空を彩った。 BEGINは、自分たちのコーナーでは、ブラジル音楽をフィーチャーした「マルシャ・ショーラ」で楽しませたほか、例年になく多くのコーナーに登場して、キッズダンサーや琉球ドラゴンプロレスのメンバーら多くの出演者とのコラボに心を砕いた。 第1回の観客1500人から始まり、この日まで20万人以上を動員、すっかり恒例イベントにこぎつけたことに「すごいこと」とギターの島袋優(46)。キーボードの上地等(47)は「うたの日がどうなっていくのか、僕たちが楽しみ」とあらためて手応えをつかんだ。 ハワイやブラジルに渡った沖縄の先人の歴史をたどりながら、現地の音楽を学び、進化を遂げてきたBEGIN。栄昇は、「これからもたくさんのまだ知らない音楽と出会って自分たちの音楽を作り出せたらいい」。そして、多くの人たちが「うたの日に出るために頑張る」ような一大イベントを目指す次のステップへ大きく踏み出した。 (本庄雅之) <うたの日> 戦時中に禁じられていた、沖縄の人たちにとって生活に密着した歌舞音曲が、終戦後、再び自由に歌ったり踊ったりできるようになった歴史を踏まえ、「うたをお祝いする日」としてBEGINが提唱。沖縄慰霊の日(6月23日)直後の週末にコンサートを開いている。 PR情報
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