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【ゴルフ】

丸ちゃん、8カ月ぶりツアー参戦 えっ?決勝RはTV解説オファー

2015年7月2日 紙面から

取材に応じる丸山茂樹=ザ・ノースカントリーGCで(松岡祐司撮影)

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 男子ゴルフの長嶋茂雄招待セガサミーカップは2日、北海道千歳市のザ・ノースカントリーGCで開幕する。左手親指付け根の故障で戦列を離れている丸山茂樹(45)=セガサミーホールディングス=が今季ツアー初出場。予選落ちを想定したような決勝ラウンドのテレビ解説のオファーが届いていることを明かし、意地を見せる決意を示した。

 故障を負っている左手親指付け根は深刻な状態のまま。「今の医療では治る見込みもない。厳しい戦いが続きそう」。そんな苦境で迎える、今季初陣。痛みも不安もあるが、丸山茂の闘争本能はなえるどころか燃え盛っている。

 「予選をクリアして、週末は放送席ではなくグリーンにいたい」

 昨季はわずか2試合出場で、予選を突破したのは2013年10月のブリヂストンオープンが最後。明快な解説が好評の丸山茂は、主催サイドから決勝ラウンドのテレビ解説を要請されている。まるで予選落ちを見越したかのようなオファーだが、つらく、厳しい時間を過ごしてきた男にとっては、燃える材料にほかならない。

 「今週は何としてでも週末までいて頑張りたい。(予選で)落ちてしまったら、放送席で大会を盛り上げたい。それが恩返しだと思う」

 顔で笑いながら、心はメラメラ。マイクではなく、使い慣れたクラブを握り、「北の大地」をプレーで沸かせる。

 「自分との戦いになる。優勝争いはおこがましいけど、(予選を通過して)4日間やりたい。左手以外は完璧で体もパワフルになった。いまは本当に体調が良い」

 ホストプロとして出場する今大会を見据え、過酷なバイクトレや体幹トレなどを地道に続け、体を鍛え上げてきた。昨年11月のダンロップ・フェニックス以来、約8カ月ぶりのツアー出場となるだけに、「試合勘がないので探り探りやっている」と苦笑いするが、「応援してくださる期待には何とか応えたい」とやる気十分だ。(松岡祐司)

 

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