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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【ゴルフ】片岡が首位に3打差の7位タイに浮上 あるぞ史上4番目の大まくりV2015年7月5日 紙面から
◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ<第3日>▽4日、北海道千歳市、ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7167ヤード、パー72)▽曇り、気温19・3度、南1・2メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽64選手▽観衆3165人 16位から出た片岡大育(26)=Kochi黒潮CC=が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダーで首位と3打差の7位に浮上した。初日88位タイの大不振から一気の猛チャージで大混戦の優勝争いに割って入り、史上4番目となる“大まくり”優勝を狙う。首位には12アンダーのJ・B・パクと金亨成の韓国勢2人が並んだ。 片岡自慢のショットがピンへ向かった。5、8番パー4でともに2打目をピンそば2メートルに寄せ、バーディーを奪った。圧巻は9番パー5だった。残り120ヤード、池越えの3打目。ピッチングウエッジを振ると、球はピンそば20センチにピタリと止まった。ギャラリーの拍手を浴び、片岡は照れ笑いを浮かべた。 5月の関西オープンで初優勝を飾った直後、トレーニング中に右手甲を負傷して長期離脱。絶好調なのに3週間もクラブを握れなかった。6月のツアー選手権とタイ・オープンは欠場を余儀なくされ、「歯がゆくて…。指をくわえてテレビを見ていた」と苦笑した。 1カ月ぶりに復帰した先週のISPSハンダグローバル杯では好調時の感覚を取り戻せぬまま、まさかの予選落ち。今大会も初日は1オーバー、88位というどん底だったが、単なる不調という言葉で片付けたくなかった。自らのスイングを好調時と比較、分析しながらラウンドすると、ちょっとした変化に気付いた。 「アドレスで肩が右を向いていて、うまくボールを捕まえられていなかった」。すぐに練習場へ向かい、ショットを打ち込んで改善を試みると、「肩をちょっと左に向けるだけで強い球を打てるようになった」。ツアー優勝という成功体験が、修正力という進歩に確実に結び付いていた。 初日88位から2日目16位、3日目は7位とジャンプアップ。この勢いのまま逆転優勝を飾れば、史上4番目の“大まくり”記録となる。「はまれば優勝するチャンスはある。ビッグスコアで回ればチャンスはあると思う」。短期間で味わった歓喜と悪夢を糧に、片岡が再び頂点へ駆け上がる。(松岡祐司) PR情報
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