奈良・小6女児監禁:逮捕の26歳男、容疑認める
毎日新聞 2015年07月05日 23時50分(最終更新 07月06日 01時13分)
◇車に押し込め、女児の両手首を結束バンドで縛る
奈良県香芝市の商業施設に家族で買い物に来ていた同市立小6年の女児(11)が4日午後に連れ去られる事件があり、県警は5日夜、同県橿原市南八木町1、無職、伊藤優(まさる)容疑者(26)を監禁容疑で現行犯逮捕し、女児を無事保護した。同県大和高田市内で女児をミニバンに乗せているところを発見した。女児に目立った外傷はないという。県警は伊藤容疑者が連れ去ったとの疑いを強めており、未成年者略取容疑でも調べる。
逮捕容疑は5日午後9時15分〜同35分ごろ、同県御所市の近鉄御所駅東側の路上から同県大和高田市築山まで女児を車に押し込めて走行し、その間、両手首を結束バンドで縛るなどして監禁したとしている。「間違いはありません」と容疑を認めているという。
県警によると、女児は4日午後1時半ごろ、父親(46)、母親(43)、姉(14)と4人で香芝市高のリサイクルショップ「開放倉庫香芝店」を訪れた。同1時50分ごろに母親と同店北館で別れ、道を挟んだ向かい側にある南館のトイレに1人で向かった。戻って来ないため家族が捜していたところ、母親が同2時半ごろ、女子トイレの個室で女児のサンダルの右片方のみを発見。姿はなく、父親が110番した。
県警は店の防犯カメラを分析し、同1時50分ごろに北館出入り口から外に出る女児が映っているのを確認。同2時前に店員が店の外から入る構造のトイレ付近で「キャー」という女性の悲鳴を聞いていた。県警は事件に巻き込まれたとみて5日午後に公開捜査に踏み切っていた。
県警によると、店員が現場から走り去る青いミニバンを目撃しており、周辺の防犯カメラなどから車種を特定。同日午後9時15分ごろに近鉄御所駅東側で同種の車を捜査員が発見して追跡し、赤信号で止まった際の職務質問で後部座席で女児を見つけた。【小坂剛志、伊澤拓也、皆木成実】