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 チュニジアのカイドセブシ大統領は4日、外国人観光客を狙ったテロが続発した事態に対処するため、国家非常事態を宣言した。身柄拘束や家宅捜索など、軍と警察の権限が強化される。集会の制限やメディアへの監視も強化されるもようだ。期間は30日間。

 また、首相府によると、先月26日に北東部スースで外国人観光客ら38人が殺害された事件を防げなかったとして、スースと、容疑者の出身地、居住地の各県知事、警察幹部らが解任された。容疑者は現場のビーチやホテルで約30分にわたり襲撃に及んでいた。シド首相は「警察の対応は遅すぎた」と認めている。

 首都チュニスでは3月に国立バルドー博物館が襲撃されて観光客ら22人が死亡している。(カイロ=翁長忠雄)