「時給」ってほんとよくないなぁ、と思います。


「時給」から脱しよう

「時給」というのは、わかりやすいからそうしているだけであって、ほとんどの場合、労働の対価としてはふさわしくありません。


たとえばこのブログでは、「15分で書いた記事が20万円を稼ぐ」ということが、割と普通に起こります。その逆に、3時間掛けて執筆した取材記事が、1,000人にしか読まれないこともあります。赤字といえば赤字です。

また、このブログには6,000本以上の記事が蓄積されており、検索流入だけで月間80万PV程度のアクセスを獲得しています。1PVが0.3円くらいになるので、25万円程度のストック収入です。

わかりにくいですが、要するにぼくが1年間まったく更新しなかったとしても、毎月25万円くらい振り込まれる可能性がある、ということです。これ、もう「時給」では考えにくいですよね。儲かる株を所有しているようなものです。

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まだまだあります。LINEのスタンプ販売で1億円以上稼いでいる方も出てきているとのことですが、これも時給では捉えられない仕事です。

50時間かけて作ったスタンプが、月500万円の収入を1年半にわたってもたらしたとして、このクリエイターは一体「時給いくら」なのでしょう?これ、計算は無理だと思います。


時給というのは、「投入した時間」と「成果」が、かなり明確に相関するときにのみ、本当の意味で合理性を持ちます。

で、「投入した時間と成果が、かなり明確に相関する仕事」なんてものは実はほとんどありません

コンビニバイトの労働ですらも、時間と成果は簡単に相関しません。優秀なアルバイトは、支払う時給以上の価値を簡単にもたらしてくれますし、そうでないアルバイトは、時給以下の価値しか提供できないこともあります。みなさんの知っている範囲でも、スーパーバイトいませんでしたか?

身近なところでは、うちのアシスタント・矢野大地さんも、労働時間に対して超いい仕事してくれてます。なので、もはやぼくは彼を時給では雇っていません。なんかもう生きているだけでいいんで、体を大切に活動してくれればそれでOKです。

もはや「時給」というコンセプトの方が、イレギュラーなものだと考えましょう。テクノロジーが浸透していけば、ますます「時給」はナンセンスなものになっていきます。


時給は甘い毒だ

で、怖いのは、「時給」という考え方はあまりに便利なので、働く側が依存して、思考停止しちゃうんですよね。

大多数の働く人々にとって、「時給」は安心感につながります。仕事のパフォーマンスが仮に低かったとしても、時給で働いているかぎり、出社すれば給料が支払われるからです。それこそ、風邪をひいてフラフラの頭でも出社しちゃうわけです。成果が出ようが出まいが、関係ありません。

ぼくも大企業時代は「時給」に依存していました。記憶が定かではありませんが、確か新卒時の時給は1,500円くらい…だった気がします。そうなると、「今日は8時間働いたから、1,500円×8時間で12,000円だ。ひゃっほう」みたいな感じで、思考停止に陥るんです。恐るべし時給の毒。

前述の通り、今ではブログの過去記事という、ある種の「不労所得」を得ていますし、稼ごうと思えば1日で30万円くらい収益を発生させることもできます。時給という考え方に縛られていた当時は、今のような稼ぎ方は、想像すらできていなかったんですよ。サラリーマンだったのが今から6〜7年前なので、割と最近のことです。


ぼくは今、割と金銭的に余裕があります。その気になればフリーランスで年間3,000万円くらいは稼げる自信もあります(疲れるからやらないけど)。この現状は、「時給」という考え方から卒業することができたからだと、自分を顧みて思うわけです。

なので、ぜひみなさんも「時給」を疑ってみてください。あなたはきっと、時給以上の価値を出し、お金を稼ぐことができますから。


というと、「時給なんて撤廃して成果に応じて支払えばいい!」というラディカルな成果主義者のように聞こえるので、多少の補足を別記事に書いておきました。こちらも合わせてぜひ。今日は珍しく前後編です。

続き:「理想の賃金のあり方」と「イケハヤ事務所 9ヶ条」



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