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肝移植手術問題 日本外科学会が検証要望7月6日 4時12分
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神戸市の病院で肝臓の移植手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、全国およそ4万人の外科医で作る日本外科学会は「わが国の外科医療に対する国民の信頼を失いかねない」などとして、これまで行われた9例の手術について第三者による検証を求める要望書を病院側に出しました。
この問題は、神戸市にある「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で生体肝移植の手術を受けた患者9人のうち5人が、手術後1か月以内に死亡したものです。病院は、患者4人の死亡が相次いだことを受け、ことし4月、手術をいったん中止しましたが、「安心して手術を受けてもらえる体制が整った」などとして先月3日、手術を再開し、再開後、1例目となった患者も手術直後に死亡しました。
これについて、全国およそ4万人の外科医で作る日本外科学会など3つの学会は、病院に共同で要望書を出しました。要望書では、診療体制の不備が指摘されたのにそれが生かされないまま手術が再開されたのは遺憾だとしたうえで、「このままではわが国の移植医療だけでなく、外科医療全般に対する国民の信頼を失いかねない」と指摘しています。
そして、病院に対し、これまで行った9例すべての移植手術について専門の医師で作る団体が推薦する複数の外部委員を含めた第三者による検証を行うこと、また十分な診療体制を整備することを求めています。これについて病院側は「適正に対処します」と話しています。
これについて、全国およそ4万人の外科医で作る日本外科学会など3つの学会は、病院に共同で要望書を出しました。要望書では、診療体制の不備が指摘されたのにそれが生かされないまま手術が再開されたのは遺憾だとしたうえで、「このままではわが国の移植医療だけでなく、外科医療全般に対する国民の信頼を失いかねない」と指摘しています。
そして、病院に対し、これまで行った9例すべての移植手術について専門の医師で作る団体が推薦する複数の外部委員を含めた第三者による検証を行うこと、また十分な診療体制を整備することを求めています。これについて病院側は「適正に対処します」と話しています。