(2015年7月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
中国には今、米国に次いで世界第2位の規模を誇る株式市場が存在する。だが、いまだに極端なボラティリティー(変動)が特徴的で、代表的な株価指数が数時間で10%も変動することがよくある。例えば、6月のある日には、中国株の時価総額が7000億ドル以上も吹き飛んだ。
■中国の株式市場の投資家の構成はどうなっている?
個人投資家が売買の80~90%を占めている。その多くは初めて投資する人たちだ。今年5月だけで、1200万件の取引口座が開設された。
このことは、株式を売買する何百万という人たちが2007~08年の株式市場のバブルと崩壊の直接的な記憶を、ほとんど、あるいは全く持たないことを意味している。
プロのファンドマネジャーでさえ、非常に短期の時間軸で行動することが多い。多くのファンドマネジャーは月間あるいは四半期のパフォーマンスで評価されるため、市場が動く時は、市場の値上がりを追いかけるよう圧力がかかる。
■国の政策は市場にどのような影響を与えたのか?
中国の市場は、よく政策主導型と言われる。それは金融政策の枠を超え、証券や銀行の規制にまで深く入り込む。国営メディアの言葉も一定の役割を果たしており、さまざまな政府機関紙の協力的なメッセージがこれを裏付けている。
だが、政府の発表は自由に解釈できることが多く、何百万人という投資家が真意を読み取ろうとして、急激な上昇や下落につながる。