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ギリシャ国民投票 財務相が勝利宣言
7月6日 5時14分

ギリシャ国民投票 財務相が勝利宣言
ギリシャで、財政緊縮策の受け入れを争点に行われた国民投票は、午前5時現在、開票率71%で緊縮策に反対が61%と賛成を大きく上回り、チプラス政権のバルファキス財務相は事実上、勝利を宣言しました。
5日に投票が行われたギリシャの国民投票は、EUなどが金融支援の条件としている財政緊縮策を受け入れるかどうかを問うもので、投票は日本時間の6日午前1時に締め切られ、現在、各地で開票作業が続いています。
ギリシャで選挙を管理する内務省の発表によりますと、日本時間の午前5時現在、開票率は71.86%で、財政緊縮策の受け入れに「反対」が61.53%、「賛成」が38.47%と、反対が賛成を大きく上回っています。
バルファキス財務相は日本時間の午前4時半すぎに記者会見し、「緊縮策へのノーは、民主的なヨーロッパに対する大きなイエスだ」と述べて、事実上、勝利を宣言しました。そのうえで、「ギリシャ国民の勇敢な”ノー”という意思を抱きながら、あす以降、EU側に対して合意点を探るよう求める」と述べて、EU側に対し金融支援を巡る協議再開を呼びかけました。
アテネの議会前の広場には、緊縮策に反対する大勢の市民らが集まりはじめています。
国民投票の結果を受けチプラス政権は、今後EU側に緊縮策の見直しと追加支援を迫るものとみられますが、EUが直ちに応じる可能性は低いとみられます。ギリシャはEUからの支援なしでは巨額の債務の返済はできず、経済が一層混乱し、ギリシャが独自の通貨を発行するような事態になれば、ユーロ圏からの離脱につながる可能性もあります。

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