「明治日本の産業革命遺産」 日本時間5日夜の審査で登録へ

07/05 18:11
日本が世界遺産に推薦する「明治日本の産業革命遺産」。審査は当初、日本時間の4日夜行われる予定で、地元では、登録を祝おうと、各地で準備が進められていたが、韓国との調整が難航し、4日の審査は延期となった。しかし、日韓の交渉が進み、日本時間の5日夜に行われる審査では、日本の遺産が登録される見通しであることがわかった。
ドイツで開かれている、ユネスコの世界遺産委員会。
日本が推薦する「明治日本の産業革命遺産」の審査は、日本時間4日夜から行われるはずだったが、韓国側が、委員会で意見を述べる際、「強制労働」などについてどのように言及するか、折り合いがつかなかった。
6月の日韓外相会談では、互いの遺産登録に向けて協力することで合意していたが、審査目前、まさかの展開を見せた。
議場の外では、日本と韓国が、他国に自分たちの主張を理解してもらおうと、説得を続けた。
韓国側と話をした直後のベトナム代表団に声をかける、日本の代表の姿もあった。
ユネスコ日本代表部・佐藤大使は「最善を尽くしています」と述べた。
結局、審査の当日になってもまとまらず、委員会は、審査を1日延期することを決めた。
佐藤大使は、「日本というか、全体として(延期が)良いということになった」と述べた。
トルコ政府の代表は、「将来の安定のためのビジョンを両国政府のリーダーに期待する」と語った。
そんな中、韓国が推薦した「百済の歴史地区」は、日本時間4日夜、日本など委員国の全会一致で登録が決まった。
一方、登録決定を待つ日本。
電話中継で現地にいる長崎市の田上市長は、「本当に申し訳ありません。またあした、お時間があれば、会場にお越しいただければと思います」とコメント。
福岡・北九州市では、延期が発表され、くす玉が割られないまま、残された。
佐賀市でも、パブリックビューイングに訪れた人から、「延ばしたりされたっていうのは、腹立ちますね。でも信じてます」との声が聞かれた。
石破地方創生担当相は、「最後まで、決して楽観することなく、悲観することなく、誠心誠意努力していく。今も、この作業が行われていると承知しています」と述べた。

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