2015年07月05日

医療用器具を再設計


2年くらい前に設計製作した医療器具を、最近になって再設計しました。


むかしの状況。

http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/353018212.html

なつかしい。


レバーの付け根がたまに折れる(フェイルセーフ設計なので折れても安全)のと、クラッチを外すときの操作が難しいのでそれを改善して製作しました。

IMG_5340.JPG

写真からは何も伝わってこないですが。。。レバーが折れるところは剛性のある部品に設計しなおして、クラッチ外すスライダを重心駆動にしました!


製作が大変なので、あんまり売れると困るヤツです。

posted by yoshiaki at 08:20 | 愛知 雨 | Comment(0) | TrackBack(0) | 製作事例

2015年07月04日

暑さ対策 ヒサシ取りつけ


南側窓の上のほうに念願のヒサシつけました。

IMG_6113.JPG



下から見上げてみる。

IMG_6118.JPG



社員さんが仕事をがんばってくれるおかげで工場まわりを整備するための時間がとれるようになり、実施できました。
ほんとうにありがたいです。



ヒサシの話に戻すと、むかしは南側にある窓そのものが要らないなぁと思っていたのですが。

http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/278949215.html

http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/157315335.html


南の下側窓にヒサシをつけたときに日射を防いで暑さが和らぎ、とても良い風が入って快適になることがわかったので、窓を潰すのではなく、こんどは上の窓にもヒサシをつけようと思っていました。

下の窓のヒサシをつけてくれた業者さんは上の窓のほうは足場を組むのが難しくてとても高額になるので当時は出来なかったのですが、今回はLIXILの市販品と高所作業車でやってもらうことにして解決。

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冷房入れてても上方の窓はあけておいて、天井付近の機械排熱を風で逃すと良いかなと思います。



夕方辺りになると上方の窓から入る西日がNCのコントローラのディスプレイに反射して見えなくなるので、その対策も兼ねていたのですが思ったより眩しさが解消されませんでした。

いちばん光を通さないヤツ選んだつもりだったのですが、テラス用のヒサシだから暗くはならないのか。。。

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まあでもエアコンの効きは良くなると思います。


posted by yoshiaki at 11:30 | 愛知 曇り | Comment(0) | TrackBack(0) | 工具

2015年06月27日

justice


世界を救うためには何が正義であるのかを把握しておく必要がありますので、すごく文系な勉強をしています。

ユーザには正義、原則に基づいた議論によって世界を変えていって欲しいので、システムがそれを促すように設計したいからです。


正義の講義で高名なマイケルサンデルのハーバード白熱教室@東京大学の動画をiTunes Uで見てます。

http://todai.tv/contents-list/events/ujv9zy/ujv9zy
(非iTunesユーザのために東大TVのリンクにしておきました)


沢山の人の命を救うためには1人の人を殺してでも、残りが生き延びても良いと考える功利主義者は、このケースだと冷酷非道だと非難されるのに、お金持ちに重課税して貧しいたくさんの人を助けるというケースだと拍手喝采を浴びます。
(功利主義とはなるべくたくさんの人をなるべく幸福にすることを原則にする主義)

同じ功利主義でもケースが違うとまったく違う評価になることを学生と議論しながら浮かび上がらせるという面白い講義のしかたをします。

顔がプーチンさんに似ててちょっと恐いんですけど。

他に普遍的な道徳を基準にものごとを考えるカント主義、生まれや習慣によって正義は変わるでしょうと考えるアリストテレス的な主義と、先ほどの功利主義の3つの視点から正義とは何かを学生と共に議論します。


結論らしきものは出ませんが、たいへんに面白い講義でした。


iTunes Universityはすごいです。

英語の講義ばかりなので完全に内容把握するのは困難ですが、Stanford Univ.のテック関連の講義もたくさんあって楽しいです。

iTunes Uだけでapple支持派になる理由が出来ますね。

posted by yoshiaki at 22:26 | 愛知 曇り | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年06月25日

工場まんなかあたりの3S 工具棚



弊社の工場は、工具やホルダー類を工場の真ん中に集めてあります。

どこの機械からもアクセスが良く、工具が集中管理できるという思想から、そうしてます。

いろんなところに工具があると、在庫があるのに追加発注してしまったり、工具をホルダーに組むためにウロウロあるかないといけないので、真ん中に来れば何でもある、ここに無いものは会社自体に無い、という状態にしています。

ただこの思想には弊害も有りまして、工場の真ん中あたりにあらゆるものが集まってくるので、とても狭くなります。


整頓されているけど、狭いです。
かなり上のほうまで階層化して面積を稼いでいますが、狭いです。

写真 2015-06-25 8 40 34.jpg



ツール台で工具プリセットをしていると、通路が狭くなります。

「うしろ通りますよ〜」と声かけをして通ります。

写真 2015-06-25 8 37 24.jpg



どうもBT30のツールワゴンがジャマだぞ、ということで社員Oさんがこれをなんとかしようと計画してくれました。


設計して材料手配してマシニングで加工して、今朝から組立て実施してくれてます。

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以下のような設計思想のようです。

・設置面積を小さくして階層化することで、狭いところを広くする
・一覧でどこに工具があるか、すぐにわかるようにする
・自立させる設計にすると足が張り出して面積食うので、重量ラックの柱を利用して取り付ける
・ボーリング工具やコレットなども、いろんな種類の工具が保管できるようにする
・あとから特殊なコレットとかが増えても、横にオプションが付けられるインターフェイスがある
・掃除がしやすいように、床からちょっと浮いてる



すごいな、、、うん、すごいな。

作ったものもすごいけど、社員さんがすごい。

販売するとしたら、価格は15万円くらいだそうです。
市販品より安くて高機能!


ステキに運用してます。

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とても広くなりました。
大きなものをクレーンで運ぶときに神ワザボタン操作が必要無くなりますね。


posted by yoshiaki at 11:10 | 愛知 曇り | Comment(0) | TrackBack(0) | 工具