第1期i-ROAD試乗パイロット、搭乗スタート!

ついに、そのときがやってくるーー。
トヨタ発、“都市の移動をもっと自由にする”モビリティ「i-ROAD」と、一般公募から選ばれしパイロットたちが、東京という巨大都市を舞台に未来への扉を開く試み。
第1期パイロットに選ばれた約10名の人々が、実際にi-ROADを体感しながら、1ヶ月の試乗期間に向けてさまざまな知見を共有するための講習会が実施された。
i-ROADに乗って、自らの新たな体験を切り拓く。i-ROADの車窓から、この都市の知られざる可能性を発見する。
その予感と驚きの声を交えながら、第1期試乗パイロット講習会の模様をレポートする。

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i-ROADに乗って東京の街を駆け抜けながら、新しいモビリティの可能性とともに、未来の都市のあり方を切り拓いていく試み「OPEN ROAD PROJECT」。トヨタでも初となる、“都市の移動イノベーション”を目指すオープンプラットフォームな取り組みが、いよいよ東京の街へと解き放たれる。

6月20日、東京・八王子の「トヨタ東京デザイン研究所」に、約10名の人々が顔をそろえた。建築家、会社役員、公認会計士、グラフィックデザイナー、アーティスト……それぞれに個性やバックグラウンドの異なる彼らは、i-ROADの第1期試乗パイロットたち。
同じ目的があればこそ、お互いにすぐ打ち解けた様子の彼らだったが、トヨタ自動車のプロジェクトメンバーが語る、都市の狭小スペースの活用や既存のインフラを利用した充電方法の模索など、i-ROADというプロダクトに留まらないOPEN ROAD PROJECTのビジョンに、深く共感した様子だった。

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続いては、構内の試乗コースに場所を移し、1人ずつi-ROADに搭乗。サークルを描いての走行に始まり、直角に曲がるスクエア、スラローム、8の字走行。そして、旋回中の急ブレーキや、走行時の急ハンドル体験、駐車などを体験した後は、先導車に続いて1列となり、研究所周辺の起伏に富んだ坂道やS字カーブなど、初めての一般道走行を体験した。果たして、その感想はーー?
「未来感が半端ない!」「まるでスキーのような乗り心地で面白い」といった操作感に対する声から、技術面を掘り下げた質問、「後席にBluetoothスピーカーを置いて音楽を楽しめるのでは」「みんなでツーリングしたい」など、楽しみ方の提案まで。

さらにこの日、3Dプリンターで“1点もの”のカスタムパーツを製造可能な取り組み「ROAD KITCHEN」と、港区・渋谷区エリアに約200カ所あるi-ROAD駐車場に定額で駐車できるサービス「トメホーダイ」、充電場所と駐車場所を探すことができる専用のiPhoneアプリなど、数々の新たな試みも発表された。
さまざまな角度から“モビリティの未来”を切り拓く試みに、「子どもの頃に想像していた未来が現実になった」という感想までが飛び出し、講習会は終了。
東京の街中を舞台に幕を開ける、第1期試乗パイロットたちのi-ROAD体験。続いては、その様子をピックアップしてお届けしよう。

TEXT BY Keita Fukasawa(contributor) PHOTOGRAPHS BY Masahiro Kato

2015.07.04