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岸田外相 「日韓の協力でそれぞれの登録実現」7月6日 0時16分
岸田外務大臣は、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録が決まったことを受けて、5日夜、外務省で記者団に対し、「日韓が協力して、それぞれが推薦した案件の登録がともに実現したことは喜ぶべきことだ」と述べました。
この中で、岸田外務大臣は「登録を確実なものにするため、ぎりぎりの調整を行ってきた。登録が決定したことは、誠に喜ばしいことだ」と述べました。
また、岸田大臣は、世界遺産委員会に出席していた佐藤地ユネスコ大使が「1940年代にいくつかの施設で、多くの朝鮮半島の出身者などが、その意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた」などと発言したことについて、「1965年の日韓間の協定で、いわゆる朝鮮半島出身者の徴用の問題を含め、日韓間の財産請求権の問題は、『完全かつ最終的に解決済みである』という立場に変わりない。韓国政府は、今回の発言を日韓間の請求権の文脈において利用する意図はないと理解している。また、大使の発言は、強制労働を意味するものではない」と述べました。そのうえで、岸田大臣は「今後とも、世界中に世界遺産としての価値を理解してもらえるよう、関係省庁と連携し、その魅力を発信していく」と述べました。
さらに、岸田大臣は、記者団が「審議が遅れたことは、今後の日韓関係に影響するか」とただしたのに対し、「遅れたのは、事務レベルで丁寧に作業を行った結果だと思っている。日韓が協力して、それぞれが推薦した案件の登録がともに実現したことは喜ぶべきことだ」と述べました。
また、岸田大臣は、世界遺産委員会に出席していた佐藤地ユネスコ大使が「1940年代にいくつかの施設で、多くの朝鮮半島の出身者などが、その意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた」などと発言したことについて、「1965年の日韓間の協定で、いわゆる朝鮮半島出身者の徴用の問題を含め、日韓間の財産請求権の問題は、『完全かつ最終的に解決済みである』という立場に変わりない。韓国政府は、今回の発言を日韓間の請求権の文脈において利用する意図はないと理解している。また、大使の発言は、強制労働を意味するものではない」と述べました。そのうえで、岸田大臣は「今後とも、世界中に世界遺産としての価値を理解してもらえるよう、関係省庁と連携し、その魅力を発信していく」と述べました。
さらに、岸田大臣は、記者団が「審議が遅れたことは、今後の日韓関係に影響するか」とただしたのに対し、「遅れたのは、事務レベルで丁寧に作業を行った結果だと思っている。日韓が協力して、それぞれが推薦した案件の登録がともに実現したことは喜ぶべきことだ」と述べました。
韓国外相「関係発展の好循環を期待」
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録が決まったことを受けて、韓国のユン・ビョンセ(尹炳世)外相は5日夜、ソウルで声明を読み上げ、日本側が、朝鮮半島の人々などが意に反して労働を強いられたことを伝える情報センターの設置などを表明したことを踏まえ、「われわれの正当な憂慮が忠実に反映された形で決定されたことを喜ばしく思う」と述べて歓迎しました。
そのうえで、ユン外相は「両国の国交正常化50年に関連した肯定的な動きに加えて、今回の問題を、対話を通じて円満に解決したことで、関係発展の好循環が生まれることを期待している」と述べ、日本との関係改善を望む姿勢を強調しました。
そのうえで、ユン外相は「両国の国交正常化50年に関連した肯定的な動きに加えて、今回の問題を、対話を通じて円満に解決したことで、関係発展の好循環が生まれることを期待している」と述べ、日本との関係改善を望む姿勢を強調しました。