ソフトバンクの新人の多くは1軍戦はおろか、2軍戦にもあまり出場していないことを紹介した。なぜかというと、ソフトバンクには3軍があるのだ。
昨日時点のソフトバンク1軍、2軍、3軍の成績と、主要な顔ぶれを一覧にしてみた。
1軍は言うまでもない、.381の柳田など3割打者5人をそろえる最強打線に、安定感のある先発投手陣、そして万全のセットアッパー、クローザー。
2軍は今のところ2位。少し前まで1軍の遊撃手だった金子は今宮にはじきだされて2軍に。上林誠知や猪本健太郎などが1軍をうかがう。三冠王、松中も2軍で出場。
投手陣がバンデンハーグ、岩嵜、帆足と1軍で見てもおかしくない顔ぶれ今季から救援に回った東浜巨、千賀滉大、山田大樹などもいる。
そして3軍、3月後半以降、四国アイランドリーグplusや大学、社会人、韓国プロなどと39試合を戦っている。戦績は良くないが、勝負ではなく試合経験を積むのが目的。
数字は非公式だが、3軍でもこれだけ経験を積んでいる。
強打の捕手張本優大、2軍でもレギュラーになっている白根尚貴、俊足外野手の宮崎駿(アニメはやってない)などがいる。
昨年は大隣憲司が3軍で調整していた。今季は新人の加治屋や日高などが好投している。
ソフトバンクは小川史監督以下8人の専属コーチを3軍に置いている。そして年間80試合近くを消化している。本気で3軍を運営している。
この層の厚さが強さの源泉ではないか。
MLBでは1916年、当時セントルイス・カーディナルスのGMブランチ・リッキーが、ファームシステムを整備。安定的に優秀な選手を輩出した。
他球団もこれを見習ってファームシステムを構築し、現在の巨大なツリーが出来上がった。
ソフトバンクは潤沢な資金を背景に、選手育成の裾野を広げようとしている。他球団、特にセとの格差は今後も広がるのではないか。
他球団も3軍を創設するなど、対応すべき時が来ている。独立リーグとの提携は、現実的な選択肢だと思うが。
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1969年金田留広、全登板成績【兄に負けずやったるで】
だとしたら根本流が脈々と受け継がれているということです。
(アメリカマイナーに留学させるのは太平洋クラブ時代からの伝統のようですが)