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てつるぶろぐ

仮住まいなう

アクアマリンはしごツアー

ええと、大変ご無沙汰しております…。

福島県猪苗代湖にほど近い磐梯山麓の小さな水族館が、今年アクアマリンふくしまの管理主体である公益財団法人ふくしま海洋科学館へ管理者が交代し、アクマリンいなわしろカワセミ水族館として4月にリニューアルオープンされました。管理者が代わる前から今まで一度も行ったことがなかったのですが、今回はじめておじゃましに行ってきました。
また、小名浜の方のアクアマリンふくしまでは、月に一度「調べラボ」という取り組みを開催されているので、一度参加したかったことだし…とはしごをしてきました。久しぶりの一人旅のきろく。

6/20 猪苗代へ

https://instagram.com/p/4INx3kCQWn/
Instagram ちょっとそこまでの切符で新幹線乗るの楽しいです( • ̀ω•́ )

横浜から郡山といわき経由で南千住に戻ってくる一筆書きルートの切符をえきねっとで買っておいて、新幹線の指定は当日の朝、東京駅に向かう電車の中でささっと手配。寝坊とか電車遅延あっても大丈夫なロバストネス(キリッ


郡山で一回改札出てSuicaで入り直して電車を待っていたら電気機関車に引っ張られたSLが入線してきた。


そして後ろにはガソリン。

NHKの震災回顧番組で新潟経由の緊急輸送の回を見てたので、もう(´;ω;`)ブワッっていう感じになってまじやばい。
なにそれ、という方はこちら見て下さい。


とかしていたら乗る予定の快速がやってきた。

フルーティア車両が一緒の編成になっていますが、普通の車両にとぼとぼと向かう。



「この座席配置設計したやつアホだろ絶対ここ座るじゃねえか(大絶賛)」っていう席に座りました降りる時通路側のお兄ちゃんがガッツリ寝ていて出るのに難儀しました。


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猪苗代駅で下車。梅雨入りしていたにも関わらず、良い天気で高原の爽やかな風。


水族館まではタクシーで。運転手のおっちゃんと喋っていて「いやいい天気で良かったねー。水族館リニューアルしたんだって?新しくなってから行ってないなー、孫も大きくなってしもたし、ひ孫でもできないと行かないかなー(はっはっは)」と言われたけど、おっちゃんの後ろに乗っている奴は一人で横浜からその水族館にやって来てるんやで…。
ちなみにタクシー代はだいたい1500円くらい、降りる時に配車の連絡先貰っとくと捗ります。


で、着いた。



入っていきなりご意見ブレストがあった。


チケットを買って、ロッカーの場所を聞いたら置いてないとのことで、受付で預かって頂きました。ありがとうございました。
まあ大体来る人は車だろうからな…。



湖と小川の対比。



リニューアルして中は結構綺麗なんですがこういう年季が入っているところはご愛嬌。



「湖底のみち」を通って…


「わさび滝」を横目に。



どどーん、お目当ての「おもしろ箱水族館・生物多様性の世界」。
興奮を抑えつつ、まずはぐるっと一周回ります。(お気に入りは後で食べるタイプ)



会津ユキマスの紹介。水族館が福島県の内水面水産試験場に隣接している(というか敷地内なのかも)のもあっての展示なのでしょうが、しかしこのパネルの背後に外来種のメッセージ展示があるので割とシュール感漂っていて割と見る人が見たらもにょる感じが否定できない大人の事情感嫌いじゃないぜ。



「わしらは?ねえねえわしらの立場は?」オオクチバスさん


そのまま魚ゾーンをぐるりと。
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ホトケドジョウさん。

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太平洋型陸封イトヨさん。

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ニッコウイワナさん。

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オショロコマさん。


メダカの卵をCCDカメラで観察するコーナーも。デュフューザーに使われてるのたぶんお菓子入れでほっこりする。


で、満を持して箱水族館のところに戻る。

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高いところにある水槽はアルミの台座がくり抜いてあって、下からの観察ができるようになっていました。


あとはひたすら、ちっさいさんたちに魅入る。魅入る。
マメゲンゴロウ
マツモムシ

“ヒメミズカマキリ"


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ミズカマキリのちびっこ小さすぎワロタ



こういうのアクアマリンよね…(見比べたけど「お、おう…」という感じだた)



ヤマトゴマフガムシ


ちなみにサイズは概ねこんな感じなのでマクロレンズ必須です。
リングライトも持って行ったのだけど肝心のレンズと接続する55mmアダプタリングをうちに忘れるという痛恨の失態で一度も出番なし_(:3ゝ∠)_


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二日前くらいに孵化したというヤスマツアメンボの幼生。
小さすぎて笑えて手がプルプルするのでピントが全然合わない。


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マルガタゲンゴロウの背中は漆塗りのようでまるで「住んでます八橋蒔絵硯箱」。



両生類もおるで。
ヤマアカガエル
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ツチガエル抱接。


マルコガタノゲンゴロウ
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コオイムシのちびっこは捕食中。


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2014年10月に新種記載されたというバンダイハコネサンショウウオ


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という感じで、一つずつじっくり観察しているとタイムワープする一角でした。車だといいけど電車で帰る場合は腕時計ちらちら気にしておかないと取り返しつかないことになる罠。

ちょうど居られた飼育員のHさん*1とお話をしたりもして楽しいひとときを過ごせました。


で、そこから外に出まして。


釣り体験コーナーへ。入館チケットがあれば貸竿タダで、釣った魚1尾500円で唐揚げにしてくれます。



餌は練り餌。小さいころ近所の用水路でフナを釣ってたのを思い出して懐かしい。



アクアマリンふくしま本体の釣り体験と同じく、投入したら一瞬で釣れるww
写真を撮ろうとしていたので合わせが遅れたため針をがっつり飲まれてしまい、手元に道具もないので徒手空拳で外そうとしたらごっつい暴れられてあちこちに血飛沫が飛んでホラーなことになり、スタッフさんに「あの、すみませんプライヤーとかありませんか…」という羽目になり、外してもらった挙句に「すみません調理お願いします血まみれですみません」「ワー」という恥辱。


5分くらい待ったらホックホクの唐揚げとなって再会、日陰に座って美味しく頂きました。


手を洗って受付のスタッフさんにお礼を行って戻ろうとしたら目の前をカナヘビが横切ったりとなかなか良い場所でした。

荷物を返してもらって、おみやげを買って、タクシーの配車をお願いして猪苗代駅まで戻る。本当は駅からちょっとのところでおそばを手繰りながら日本酒でも呑んで電車を待つつもりだったけど、配車に時間がかかったりで時間が微妙に足りなそうで駅の待合室でぼんやりと電車を待って郡山へ向かいました。

郡山では磐越西線から磐越東線への乗換で30分くらい時間があったので、急ぎながら駅構内のご飯やさんで遅めのお昼ごはん。

天ざると日本酒飲み比べセットを頼んだものの天ざるに割と時間がかかり、またも最終的に急いでかきこんでいわき行きの電車に乗る。


中通り雨に遭ったりしながら一路いわきへ。

お宿はいつもの泉駅前ルートイン。観光振興のクーポンを使ったので、アクアマリンふくしま入館券付きで正味一泊5000円程度でした。クーポンで浮いた分でもと駅前の飲み屋さんで魚をつついてお酒をちびちび飲んでして投宿。

6/21 アクアマリンふくしま

いつもの泉駅前発支所入口までのバスに乗ってアクアマリンふくしまへ向かう。


小名浜港の再開発のため、突き当りにあった自動車整備工場や貨物の操車場がすっかり更地になっていて、ずどんとアクアマリンふくしまの建物が見えるように。これはこれでちょっと寂しい気もして、昔アクアマリンから帰ろうとしたら貨物の入れ替えやってて何分も踏切で待たされてバスに乗り遅れそうになったりしたこととか思い出したりも。


入口に行くまでの間にも新しい建物が着々と建設中。


ユンボ(鼻息


で、10家族くらい並んでる後ろで開館を待って、ホテルで貰った入館券で中に入って、荷物をロッカーに突っ込んで、10時からの調べラボまでの1時間で軽く一周しようと中を回る。


















入る時に割と人いたはずなのに、全然館内に人がいなくて快適は快適なんだけどどしたんだろう、と思ってたのですが蛇の目ビーチに出てみたら。


みんな潮干狩りやってたー!!



アメフラシの卵がゆらゆらする横で女子小学生の集団がアメフラシを捕まえてたりしてほのぼの。





そして調べラボへ。


開場そうそうに「こんにちはー」と入ったので、早速「あのもしかしててつるさんですか」と身バレ。
ぴぽさん小松理虔さんやアクマリンふくしまの獣医さんの富原さんにどうもどうもはじめまして、とご挨拶。

ぴぽさん「こちらてつるさんで、twitterとかで…」富原さん「知ってますよーヒョウの子どもアイコンですよね、ブログ見ました」てつる「ええそうです最近そっちサボりっぱなしで…」富原さん「全然更新されてないですよねー」てつる「ギャフン」という愉快なやりとりをしつつ、準備風景を見たり。


奥が小名浜(というかアクアマリンの目の前でタモで採った)のイシガニ、手前が勿来海岸のヒラツメガニ。この日のために数日間乾燥させておいたものだそうです。



どんこは冷凍して取っておいたもの。



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まずはヒラツメガニを粉砕機にバリバリと入れて測定用に調製。こんな粉砕機うちの職場にもないぜ…。
あっという間に粉になり、ふわーっとカニのあの匂いが室内に充満してみんなお腹ぐーってなる。
思わず「これ…ハッピーターンのあの粉の代わりにいけるのではないでしょうか…」と口から漏れる。



粉となったヒラツメガニさんは日立アロカのNaI測定器の中へ。


というのを見ながら、ぴぽさんに「広報頼んだで」と言われるので「まかしとき!」と



とりあえずTLを煽る。


最初は写真撮るからなあカメラ汚れちゃうかなあと遠慮がちにおつゆメインで頂いてたんですけどね、小松さんとかバリバリと食べられてたりで、いやこれは我慢ならんなと殻ひっぺがして齧って身ほぐして食べてしまいました。
割とみんなそんな感じで話聞いてない感じで、サイエンスカフェに蟹は向かないことはよくわかった。


そうこうしているうちにどんこの体長測定。

からもりもり捌かれていく。

「小骨が気になる方はお腹のここの部分に腹骨があるんで大雑把にはずしてしまったらいいですよ」とか街の魚屋さんみたいな説明まであり。


筋肉部はミキサーでミンチにしてマリネリ容器にin。

試料調製と並行して測定作業も淡々と。

お次はホシエイさん。


どうやって捌くのかなあと見てたら、軟骨魚類だからねー、っと縦にぶつ切り。まじかチート臭半端ないな…。


(若干グロと思われる方もいるだろうから小さめにしてみた)
肝が露わになったところで、「レバ刺し禁止になったし、町おこし的にエイのレバ刺しを名物にしようとしてるところあるみたいですよー」という説明。まあカンピロバクターもEHECもおらんよね…。


こちらも筋肉部をざくざくとして測定用試料に。

測定データは調べラボblogの方を御覧ください。
アクアマリンふくしま「第2回調べラボ」緊急報告
詳しいチャートも載ってます。



そして壁を飾る調べラボの取り組み紹介パネル。



政府がどうとか東電がどうとかそういう話じゃなく、自分たちでやってみたかったんです。結果、自分たちでやってみて、いろいろなことがわかって、なんというか、漠然とした不安が少しずつ取り除かれたような気がします。

めちゃくちゃおいしいカツオを、サンマを、メヒカリを、ヤナギガレイを、アンコウを、ドンコを思い切り胸をはって日本中に見せびらかすためには、私たちはもうちょっとだけいわきの海のことをきちんと知らないといけません。

国や県を信じるとか信じないとか、そういう話じゃありません。普通の人間が、工夫して測ったものを、何も足さず何も引かずに、ただみなさんにお見せします。しかめっ面してやりたくはありません。だからみんなで楽しみながら、DIYします!

という言葉とともに、きちんと行動を伴われている調べラボの取り組みは、何というか、個人的に思い描いていた「俺の考えたさいきょうのサイエンスカフェ」というものにほど近いような気がして。
大型商業施設や観光施設で定期開催してて、ふらっと参加してふらっと退席できて、もちろん長居もできるし、子どもも大人も気になったことを周りの人を気にせず質問できて、納得できなければ納得できない顔してもっと聞けるような、即興の関係性で成り立っている空間が憧れだったのだけど、まさにそこにあって。しかもそこにうまい食べ物があるとかもうズルい。

都内で色々小規模サイエンスカフェ小人さん係やってきてて、そちらはそちらで意義もあるし楽しいしなんだけど、場所はいいし座学+見学+試食の一連のUXデザインがコンパクトにまとまっていて、くそうまじズルい、いいぞもっとやれ、って心底思ったし、サイエンスコミュニケーションと美味しいごはんに興味のある人はいっぺん見に行ったらいいと思う。


汚染についてはもはや私に語れる余地もないのですが、実際のデータはもとより、福島で実際にいわばin situで行われているこういう取り組みにおいて、外野の人間はもう一歩も二歩も置いて行かれてしまったな、という気がしました。福島のもんやっぱうめえなあ、というしかできることが残ってないみたいな。
また、操業停止から今の試験操業に至るまでの想像もできないような努力があって、しかもその間に予想外とも言えるほどの資源の急回復があって、これからあの地の水産業はどうなるのだろう、と、今のこの国の水産業全体を覆う持続可能性をしばしば無視したやり方をどんよりと見聞きしている中で、福島には本当に期待を持って見ています。

そうした思いもありつつ、何より会場に満ちていた親子連れの、美味しそうに楽しそうに食べる姿を、あっという間に食べられていく料理を見て、食品産業の末席を汚している人間の一人としてもしみじみと嬉しいなあと思ったのでした。




パネル展示の一番最後にそっと置いてあった参考図書たち。



全体的にどういう感じかは窪橋さんがtogetterブクマで端的に表現してくれた。

第二回 調べラボ ~いわきの魚を食べてみよう~ - Togetterまとめ

「調べラボ」と書いて「たべラボ」と読ませるサイエンスカフェの皮を被った食テロきた! "味噌汁用って注文したのに試験操業でいいやつしかなくて全部デカいのきた" ってうわあ、いわきの海の幸うわあ

2015/06/22 12:43

コレな。


ぴぽさんもtwitterとリアルのハブ役な感じで、twitterつながりの方とよくご挨拶をされていて紹介もして頂いて、「ああ、よく野郎って言われてるのリツイートで見ています」とか言われて。
「なんでか知んないんですけどおいしいもの食べて楽しいとか言ってるだけで罵倒が飛んで来るんですよネットって怖いですよねー、てかカニ汁もタラフライも美味しいからみんなTLから出てきたらいいのにねー」って喋っていました。


帰りの時間が来たのでご挨拶してそっと失礼をして、ひたちにライドン。
https://instagram.com/p/4LZR_OCQVd/
Instagram カニ汁の味を反芻しながら帰る


という訳で皆さん次回は7/19ですよ!!!

*1:メレやんのメレンゲが腐るほど恋したいの中で「盗らねえよ!!」で有名な方 http://mereco.hatenadiary.com/entry/20120402/p1