小寺陽一郎
2015年7月5日18時11分
東京都千代田区の国会議事堂で5日、テロを想定した警視庁と衆参両院警務部による初の合同訓練があった。両院の事務局によると、制服警察官が議事堂内に入るのは安保条約改定で国会が混乱した1960年以来、4回目という。カナダの国会議事堂内で銃が乱射された昨年10月の事件などを受け、先月亡くなった町村信孝・前衆院議長が実施の意向を示していた。
この日は、警視庁の約150人と衆参両院警務部の約270人が参加。銃と爆発物を持った国籍不明のテロリスト3人が衆議院本館に立てこもったという想定で始まり、約1時間、犯人確保や爆発物処理の手順を確認した。盾を持った警察官が慌ただしく出入りし、2階の議運理事会室付近からは、空砲の発砲音も数回聞こえた。
国会法に基づく衆参両院の規則では議長が「特に必要と認めるとき」のみ議事堂内で警察行動ができる。両院事務局によると、戦後、警察官が議事堂内に入るのは、要人警護のSPらを除いて安保条約改定が議論された60年以来という。
衆院事務局は「衛視で対応できない事態に備えた訓練。これまでの3回とは意味合いが違うのではないか」。大島理森衆院議長は国会の自律権との関係について、「議事運営、国会運営、議論の場におけることを想定したものではまったくない」と報道陣の取材に答えた。(小寺陽一郎)
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