ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている

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『タス通信』より
2015年7月4日11時28分配信
【ネフスキー計画設計局はロシア海軍の為の複数の揚陸艦プロジェクトを提示する】
サンクトペテルブルク、7月4日/タス通信

「ネフスキー計画設計局」の専門家の主導により、ロシア海軍の為の将来揚陸艦プロジェクトの複数のヴァージョンが作成された。
タス通信特派員のインタビューに対し、同社総取締役セルゲイ・ウラソフは伝えた。

「ネフスキー計画設計局の主導により、様々なヴァージョンの揚陸艦が開発されており、海軍の技術的課題の下で、これらの内の何れかのプロジェクトへ着手する用意があります」
彼は話した。

艦の排水量は、目的と任務に応じ、6000トンから25000~30000トンとなり得る。
1番目のケースは「イワン・グレン」と同様の艦となり、第2は-汎用揚陸艦である。

「それは様々な呼ばれ方になるでしょう、ヘリコプター空母、そして浮揚ドック。
原則の1つは、機器、フネ、ヘリコプターといったものです。
最も大きな艦は、15-20機のヘリコプターを駐留させる事が出来ます。
その割合は、より多くのヘリコプター搭載、より少ない揚陸機器、そして逆の場合もあります」
ウラソフ
は説明した。

建造期間は、艦の排水量に依る。
海軍からの課題を受け、艦への海軍旗の掲揚までは、5-6年から7-8年になるかもしれない。
計画設計局総取締役は説明した。

「我々は既に艦の概念設計を有しておりますが、私共が、それを出展する事は有りません。
何故なら、この為に、輸出用の外観の仕様書について解決する必要があるからです。
様々な用途の為の複数の異なるヴァージョンは、海軍からの課題が出たときのみ、すぐにでも設計へ着手する事になるでしょう。
ウラソフ
は強調した。


[ロシア将来大型揚陸艦]
2013年9月初頭、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、現在建造中のプロジェクト11711大型揚陸艦に続く新たな大型揚陸艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

新世代大型揚陸艦の設計作業は「ネフスキー計画設計局」により進められています。
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
[ロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)の設計は最終段階に在る]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

2015年6月中旬には、「ネフスキー計画設計局」が設計した新世代汎用揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の概要が明らかにされました。
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プロジェクト「プリボイ」は2016年から建造開始予定となっております。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

この他、クリロフ国立研究センターによる汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」(概念設計案)の存在も明らかにされました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]


今回、「ネフスキー計画設計局」総取締役セルゲイ・ウラソフ氏は、ロシア海軍の為の将来揚陸艦として複数の設計案を作成している事を明らかにしました。
最も小さいのは6000トン級揚陸艦であり、これは「イワン・グレン」型の改良型になるようです。

最大は25000-30000トン級揚陸艦(ヘリコプター揚陸ドック艦)であり、これは、上記の概念設計案「ラヴィーナ」をベースにしたものでしょう。

今回の記事では触れられていませんが、この中間として14000トン級揚陸艦も有り、それが来年から建造開始予定の「プリボイ」級になります。
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ロシア海軍の為の新世代AIP搭載潜水艦は2018年から建造を開始する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月3日12時01分配信
【チルコフ:嫌気性装置を有する潜水艦の生産は2018年に始まる】
サンクトペテルブルク、7月3日-ロシア通信社ノーボスチ

(ロシア)海軍の為の非大気依存動力装置を有する潜水艦の建造は2018年に開始される。
金曜日、海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は発表した。

「我々は、2018年に嫌気性動力装置を有する潜水艦の建造開始を計画しております」
潜水艦「スタールイ・オスコル」
海軍への引き渡し式典において総司令官は表明した。

「非大気依存発電装置を有する潜水艦の建造についてですが、この問題は、現在、最終段階に在ります」
産業貿易相デニス・マントゥロフ
は確認した。


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今回、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督ロシア産業貿易相デニス・マントゥロフ氏は、「非大気依存発電装置を有する潜水艦」としか述べていませんが、これはおそらく第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の事でしょう。

「カリーナ」級の予備設計作業は2014年12月に完了しています。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]

ロシアの海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(Air-Independent Propulsion、AIP)及びリチウムイオンバッテリーの開発を進めています。
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]

非大気依存発電装置は、今後建造されるロシア海軍第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の標準装備となります。

外国への輸出が想定されているロシア製の各種艦艇(潜水艦を含む)については様々な情報が公開されていますが、ロシア海軍専用で輸出の予定が無い潜水艦「カリーナ」級に関する情報は最重要機密となっており、「非大気依存発電装置を有する」事以外は全く公表されていません。

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日15時18分配信
【統合造船業営団は最新プロジェクト潜水艦「カリーナ」について話す事を拒否した】

ロシア海軍新型フリゲートの為の艦対空ミサイルの試験は2015年中に完了する

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『タス通信』より
2015年7月3日10時27分配信
【コンツェルン「アルマーズ-アンテイ」はロシア連邦海軍の新たなフリゲートの為の高射複合体の試験を完了する】
サンクトペテルブルク、7月3日/タス通信

コンツェルン「アルマーズ-アンテイ」は、新たな海洋配置高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」「シチーリ-1」の試験を完了する。
7月3日、タス通信は同社の公式代理人より伝えられた。

「2015年の国家防衛発注の枠組みにおいて、新たな艦載高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートとシチーリ-1の試験が完了します。
加えて、国家防衛発注の目標に沿って、建造中の艦へのミサイル複合体の供給を実施します」

対談者はサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2015)において話した。

複合体「ポリメント-リドゥート」プロジェクト22350フリゲートに装備されており、その最初のものは2015年から運用を開始しなければならない。
「シチーリ-1」プロジェクト11356フリゲートが受け取り、このタイプのトップは、今年末までに軍へ引き渡されるだろう。

「現在、これらの製品の輸出向け受注は有りません」
「アルマーズ-アンテイ」
の代理人は明らかにした。

コンツェルンへの大まかな外国からの発注についての話で、彼は、同社が高射複合体の売却後のサービスに従事している事を指摘した。
特に、中国海軍及びインド海軍の利益の為の。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]

ロシア海軍新世代フリゲート・プロジェクト22350は、新たな高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を装備します。
これは、陸上用のS-400「トリウームフ」の艦載型という位置付になります。
[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]

プロジェクト11356Rフリゲートは、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を装備します。
こちらは、ソブレメンヌイ級駆逐艦などに搭載されている「ウーラガン」の改良発展型です。
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される]
[ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦アドミラル・エッセンへ艦対空ミサイル発射機が設置された]

プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」プロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、現在、バルト海で洋上試験を行なっていますが、2隻とも高射ミサイルの発射試験を行なったという情報は、今の所は未だありません。
今回の記事によると、今年中には試験が完了するとの事ですが。

ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日11時9分配信
【正規空母の為の電磁カタパルトはロシアで開発されている】

ロシアでは、将来正規空母の為の電磁カタパルトの技術的プロジェクトを開発が行なわれている。

『海軍産業』特派員は、この作業へ参加した船舶機械製造中央科学研究所のブースにおいて伝えられた。
組織の代理人は、中央科学研究所航空艦の為の航空機制止装置の製造経験を有している事を指摘した。

以前、電磁カタパルトは、ロシア将来正規空母プロジェクト23000「シトルム」に装備されると伝えられた。

現在、電磁カタパルトは、建造中のアメリカ合衆国正規空母「ジェラルド.R.フォード」で試験が行なわれている。

アメリカ合衆国海軍は、それが、より高い信頼性、効率、消費電力、より良い速度制御、高速並びに低速時の滑らかな加速を有すると伝えている。
加えて、このカタパルトは、航空機にとっては危険がより少なくなっている。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。

ただし、将来正規空母の建造時期については、現在の所は明確にされていません。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母には電磁カタパルトの装備が予定されており、既に開発も始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]

電磁カタパルトの開発に従事している研究所(具体的な名前は明かされていない)は、以前に着艦拘束装置の製造経験を有しているとの事ですが、現在のロシア着艦拘束装置の製造能力を有しているのは、サンクトペテルブルク「プロレタリア工場」のみです。
[ロシアは着艦拘束装置の製造を再開した]

ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月2日16時03分配信
【「カモフ」は将来艦上ヘリコプターを開発する】

「カモフ」社は将来多目的艦上ヘリコプターを開発する。
同社の主任設計者セルゲイ・ミヘーエフはサンクトペテルブルクの国際海軍サロンにおいて表明した。


「弊社は既に将来ヘリコプタープロジェクトを作成しています。
新たな設計には、過去50年間にカモフが蓄積した全ての能力が含まれます」
ミヘーエフ
タス通信へ話した。

彼によると、開発は、提供される資金及び発注に応じて、発注者が指定する任意の時期に行なわれる事になるだろう。
「我々には、この為の用意があり、私達の人生の全てに先立ち、この将来ヘリコプターは作成されます。
ですが、その出現の時期は-発注者の問題です。
彼ら(発注者)による適切な施策が提供されるのならば、カモフ社は、すぐにでも新世代多目的艦上ヘリコプターを作成する事が出来ます」

対談者は強調した。

新たな機体は、Ka-27Ka-29を含め、現在、ロシア海軍の軍備として在籍するヘリコプターの後継機となる。

ミヘーエフが説明したように、艦上ヘリコプターの為の規格は、寸法、輸送システム、整備など、Ka-25(1971年に軍備採用)の作成時から開発され「不動のままです」
「全ての将来艦載ヘリコプターは、これらの基準に基づいて作成されます。
我々は、格納庫、エレベータ、インフラストラクチュアを作り直す事は出来ず、既に開発済みの規定を遵守する事が必要です」
ミヘーエフ
は話した。


ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである「カモフ」は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、現用機Ka-27の近代化改修が進められています。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、「カモフ」による新たな艦上ヘリコプターの開発が計画されることになりました。

ただ、今回の記事を見る限り、例によって艦の格納庫などの制限の為、(Ka-27から)寸法を大幅に変えるわけにも行かず、おそらくは、Ka-27と殆ど同サイズの新世代ヘリコプターが作られる事になるようです。