今野忍
2015年7月5日05時03分
突如鳴り響いたサイレンが、基地の平静を引き裂いた。赤色灯が点灯し、待機所にいた若いパイロット2人が隣の格納庫のF15戦闘機2機の操縦席に駆け込んだ。同時に整備員が機体の下に潜り込んでミサイルを点検する。
並んで滑走路に向かった2機のF15のエンジンが後ろに光を放ちながら、ゴーッと爆音を響かせる。200メートルほど離れていても、体全体に熱風を感じた。滑走路から矢のように飛び出した2機は、数秒で視界から消えた。
沖縄の航空自衛隊那覇基地で4月に行われた緊急発進(スクランブル)訓練の直後に起きた、本当のスクランブルだ。
「我が国に近づいてくる国籍不明の航空機に対する自衛隊機の緊急発進、いわゆるスクランブルの回数が、10年前と比べ7倍に増えている」
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