お金に余裕があって、限られた時間を有効に使って人生を効率よく過ごす人は、目的地の最寄り駅である蒔田駅まで乗るでしょう。
お金に余裕がなくて、時間は限られているのに無駄遣いして人生を非効率に過ごしている私は、目的地まで歩いて30分以上は掛かる天王町駅で降りる。
横浜市は意外と起伏があることをつい先日学んだつもりでいたけど、もう忘れていて、息を切らすほどの階段を登っていく。
急いでいるわけじゃないから、「できるだけ起伏の少ない経路」を探せるようなオプションがグーグルマップに一日も早く追加されることを、説に願います。
坂を登って下った先には大原隧道がありました。
まっすぐに伸びたトンネルは閉所恐怖症の気がある私にとって若干辛いですが、だからと言って他の経路をすぐに探せるわけではありまえん。
そういう人のために、「トンネルなどを通らない経路」を探せるようなオプションがグーグルマップに一日も早く追加されることを、説に願います。
40分ほど歩いてお店に着いたら臨時休業、いや、不定休ですので臨時というわけではありません。
実は先週も不定休に当たってしまい、その前にも二回ほど、都合四回当たっています。
縁がないんだな、いや、私の普段の行いが悪いからこういうことになるんだな。
ささっとその場で近くのラーメン屋を探して、15分ほど歩いてとんこつラーメン千家(せんや)本店@黄金町(横浜市南区)へ。
ネットの探し方が悪くてお店の情報が分からないので、事情に詳しい人に聞いてみたら、1991年か2年に開店したそうです(つまり創業24年か3年)。
関連店が1000店舗を目指すため、屋号に「千」を入れ、実際数店舗(もっと?)を展開されています。
店内には何も掲示されていませんが、店長の気前の良さから、ほうれん草、薬味ネギ、ライスに付くおしんこなどが「無料増量」できるとのこと。
広い厨房を囲む13席のカウンターのみ、券売機を見ると、ラーメン、チャーシューメン、ネギラーメン、トロロラーメン、コーンラーメン、ワカメラーメン、メンマラーメン、ネギラーメンと「醤油ラーメン」のみです。
食券を買って店員さんに渡すと「お好みはございますか」と聞かれますので「普通でお願いします」と答えました。
卓上にはブラックペッパー、おろしニンニク、豆板醤と揃っています。
カウンター台越しに調理風景を眺めていると、厨房の床に茹で湯、余りスープ、などジャンジャン捨てる感じで、良くも悪くもオールドスタイルの家系ラーメン屋さんです。
二人の店員さんは何の言葉も交わしませんが、一つの頭に四本の手足のような動き、お客さんが食べ終わると、お客さんを店の外まで見送ってから下げ膳をされています。
スーブの漉し網を小鍋にカンカンカンとぶつける音が店内に響き渡り、平ザルでシャッシャッと湯切りすれば、ラーメンの出来上がりです。
ラーメン並700円、ぷーんと漂う豚ガラ臭が堪りません。
ずっしりとした味わいのスープですが喉越しは意外なほどすっきりしていて麺相ほどは重くありません。
げんこつや豚骨はほとんど感じず、豚ガラのダシ味を強力に感じる、これぞ豚骨醤油スープですな。
かなり尖ったバランスを感じますので、一日の内でかなり味わいが変わるんじゃないでしょうか、確かめたいなあ。
家系ラーメンではなく家系ラーメンインスパイアであることもあり、実にスープに合っている大橋製麺の中細麺。
長年連れ添った夫婦は顔が似てくるが如く、今更、麺とスープの相性がどうのという話でもありません。
大振りですが薄切りのチャーシュー、茹でほうれん草、板海苔三枚、と。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
随分遅い時間のお昼になってしまいましたが、近くのコンビニで休憩しながら食べたラーメンの感想をスマホに打ち込ます。
帰宅してからとかだと忘れてしまうので、すぐその場でメモしておかないと、それでも間違えちゃうので。
ラーメンの繁盛店2011年版掲載店巡り、頑張りますか。
先の店から20分ほど歩いて唐桃軒(とーとーけん)@関内(横浜市中区伊勢佐木町)、ラーメンの繁盛店2011年版には港町での営業として掲載されていますが、最近、伊勢佐木町に移転されました。
店先のポップを見ると冷し中華がとても美味しそう、だけど結構高いので、「初訪問なのだから基本の味を」と自分を甘やかつつ店内へ。
壁向きのカウンター席のみなんだ、いや、壁向きは右側5席だけで、左側は厨房に面した6席か。
てっきり口頭オーダーかと思いきや食券制、メニューはラーメンのみでつけ麺とか油そばとかはありません。
しおとしょうゆは同額、みそは50円増し、牛バラの角煮がウリらしく、冷し中華は10食限定。
食券を店員さんに渡して席に着きます。
卓上にはおろしニンニク、醤油、酢、ブラックペッパー、カメラのホワイトバランスを調整していたら、ラーメン(しお)650円が出来上がってきました。
丼の底がよく見える透き通ったスープは鶏ガラ出汁だと思われますが、化調がかなり効いていて。
極細麺はやや固めの仕上がりで、するすると食べられます。
肉の旨味をしっかりと感じるチャーシュー、コリッコリのメンマ、小さい板海苔、薬味ネギ。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
ここから横浜駅まで歩くのは難しくないので、雨が降ってきたので電車で移動することに。
横浜駅に着いたら徒歩15分のお店へ、って雨が止まないので、横浜ポルタへ。
2007年にオープンされたちばき屋横浜店@横浜ポルタ(横浜市西区)(ホームページ)、葛西の本店に伺ったのはいつだったか。
店先には大きなタペストリーが掲げられてメニューを紹介されていて、冷しラーメンの販売が始まっていました。
店内に入ると右側は2人掛けテーブルが9卓、左側は厨房に面したカウンター6席、一人ですのでカウンター席へ。
改めてメニューを見ていると店員さんがお冷を運んできてくださったので、口頭オーダーしました。
メニューはラーメンのみで全品が醤油と塩から選べます。
トッピングはちばき屋が発祥の半熟煮玉子、ネギ、メンマ、のり、焼豚、海老ワンタン、肉ワンタン。
程なくして中華そば(醤油)730円、ピカピカと光っている麺相です。
スープは鶏ガラや豚骨を丁寧に煮出し、昆布と鰹節の和風テイストを馴染ませていて、日本人なら大好きな味。
正直、古めかしいかすれた味を想像してましたが、肩の力の抜けた枯れた味わい。
美味しいなぁ、ちばき屋のラーメンって、こんなに美味しかったっけな、忘れていたよ。
細縮れ麺がいい感じでスープに絡みついていて、するすると食べられます。
良質の肉を使い、盛り付ける直前に切り分けているチャーシュー、コリッとメンマ、青ネギに板海苔。
とても美味しかった、ご馳走様でした。
相鉄線で海老名まで乗って、海老名からは小田急線で帰宅。
なんだかんだで今日もたっぷり歩いた気がするが、気がするだけかもしれない。