基山町、固定資産税に課税ミス 一部誤って徴収
2015年07月03日 20時20分
三養基郡基山町は3日、雑種地や山林の固定資産税に課税ミスがあり、一部を誤って徴収していたと発表した。2013~15年度で延べ35人に対し総額48万1700円を多く課税し、そのうち26万7200円を既に徴収していた。納付分は払い戻し、それ以外は本年度中の減額で対応する。
田畑や宅地などに分類されない雑種地の場合、課税標準額は、税負担の調整措置により土地の評価額の上限70%となっている。町は山林や田畑から雑種地に変更された分の評価額を課税標準額として計算していた。担当者が課税システムに入力する際、税負担調整を適用するチェックをしていなかった。
4月の人事異動で担当するようになった職員が、5月中旬に課税内容を点検してミスに気付いた。システム運用を始めた10年にさかのぼり、町内全域約2万5000筆を調べた中で、相続に伴う山林の課税処理ミスも見つかった。
基山町では12年8月、13年5月にも固定資産税の誤徴収が発覚し、小森純一町長の給料をそれぞれ3カ月、10%カットした。小森町長は「またミスを繰り返し、町民の信頼を損ねてしまい誠に申し訳ない。体制の問題もあるが、職員一人一人が厳しさや責任感をもって業務にあたる必要がある」と陳謝し、自身の処分を検討している。