中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ヤクルト奪首 最下位からわずか11日で

2015年7月3日 紙面から

ヤクルト−阪神 8回裏1死、山田哲人は左越えにこの日2本目のソロを放つ=神宮で(吉澤敬太撮影)

写真

 混戦が続くセ・リーグは2日、前日まで借金1で3位だったヤクルトが、貯金1だった首位・阪神に勝ち、勝率5割で2チームが並び、勝ち数の多いヤクルトが首位に立った。3位・巨人以下はいずれも借金で、6月23日時点と同様に6球団すべてに貯金がなくなった。

◇ヤクルト10−1阪神

 ヤクルトが4連勝で首位に浮上した。2回にデニングのソロなどで2点を先制。その後は中村の適時打、山田のソロなどで加点し、8回は代打田中浩の2ランと山田の17号などで試合を決めた。山中が2勝目。阪神は能見が乱調で3連敗。

     ◇

 ド派手な神宮花火大会で、ヤクルトは阪神に3タテを食らわして、今季3度目の4連勝。最大6あった借金を完済して5月8日以来の勝率5割に戻し、4月29日以来の首位に返り咲いた。4本塁打を含む15安打、今季3度目の2桁得点で大勝。その中心にいるのが、この日2年連続監督推薦での球宴出場が決まった山田だ。

 5回に16号、8回に17号と2発のソロを、阪神ファンに埋め尽くされた左翼席にブチ込んだ。今季3度目の1試合2発に「1本目は追い込まれていたので小さく回転したが、2本目はフルスイング」。推定130メートル弾のビッグドライブに「珍しい」と驚くが、杉村チーフ打撃コーチは「このチームは山田が打つと活気づく。バックスピンがかかるようないい角度でバットが出て、ヘッドスピードがあるから飛距離が出る」と感心しきりだ。

 「本塁打は狙ってない」というが、最近7試合で6本塁打と量産態勢に入り、リーグ1位のチームメート・畠山の19本に2本差に迫る勢いだ。3日からのファン投票で、球宴ホームランダービーに初選出される可能性も十分だが「絶対イヤです! 僕が出ても盛り上がらないし、パワーヒッターが出た方がいいって書いてください」と大慌て。あくまでホームランバッターではなく、ヒットメーカーとしてのこだわりがあるようだ。

 山田がアーチを放った試合は8連勝で、チームを首位にけん引しているが「シーズンはまだ半分。ホントの勝負はこれから。明日も勝って貯金生活を送りたい」と堅実だった。 (竹村和佳子)

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ