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【軍事ワールド】ナチス・ドイツの「象徴」を掲げるウクライナ義勇軍…米国がミサイル供与をやめた理由

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ナチス・ドイツの「象徴」を掲げるウクライナ義勇軍…米国がミサイル供与をやめた理由

ウクライナ政府側に参加する義勇兵部隊「アゾフ大隊」の訓練の様子=2015年6月13日(AP)

 ナチスをめぐっては、SSだけでなく、占領地域ではアインザッツグルッペン(絶滅部隊)がユダヤ人狩りを行い、アーリア人(白人)至上主義のもと有色人種や少数民族を奴隷化するなど、悪行非道は枚挙にいとまがない。

 戦後のドイツをはじめ欧州では、ハーケンクロイツを公衆の場に出すことを法律で禁じている国もあるほか、玩具の戦闘機でさえ、ハーケンクロイツが「田」のマークに置き換えられるケースもある。

 しかし欧州では格差社会が進行したことも手伝って、外国人排斥を訴える極右勢力が台頭。これらの勢力はナチスの主張を一部正当化し、「ネオナチ」として危険視されている。

 ただ、アゾフは外国人排斥を主張しているわけではない。にもかかわらずナチスを称(たた)えるような紋章類を引っ張り出すのは、ウクライナとロシアの歴史にあるとされる。

ソ連からの弾圧の歴史…ナチス・ドイツは「解放者」

 ウクライナはもともと、中世時代にはキエフ大公国(ルーシ)として欧州最大の国家だった。いわゆるモンゴル来襲によって滅び、その後、14世紀以降は他国の支配下に入った。

 1917年のロシア革命に伴い、ロシア帝国からの独立を宣言したが、第一次大戦後には赤軍と白軍(帝政ロシア派)、無政府主義者らによる内戦の結果、ポーランドとソビエト連邦の支配下に置かれた。

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