「僕たちの民主主義は、僕たちが守ろう」――。安倍政権が成立を目指す安全保障関連法案をめぐり、鳥取市内の大学生らによる抗議行動が1日夜、JR鳥取駅前であった。参加した学生ら約10人がマイクを握り、平和への思いを語った。

 集団的自衛権の行使を容認する閣議決定から1年となったことから、鳥取大の学生有志らが企画。インターネットのSNSなどで参加を呼びかけた。

 鳥取大1年の酒井健吾さん(18)は大学の講義で憲法を学び、安全保障法制に関心を持ったという。マイクを握り「悲惨な戦争に加わって、人が死ぬような国にしたくない」と訴えた。取材に対し、高校時代の友人が自衛隊に入ったことから、「基準があやふやなまま、友だちが戦争に巻き込まれて命を落とすなんて想像したくない」と話した。