【コラム】李承晩の日本亡命打診説を「初確認」したKBS

 KBSが「違うんだったら別にいいんだけど」とでも言うように出したこの「記事」だが、幾つかのメディアはそのまま引用・報道した。イ・ジェミョン城南市長は簡易投稿サイト「ツイッター」に「親日政権だから日本に逃げるくらいは当然のこと」と書き込んだ。この突拍子もない報道のせいで今、インターネット上で「李承晩」と入力すると「李承晩 日本亡命」という検索候補がトップに出る。新しい作り話が新しいうわさでさらに膨らんでいるのだ。

 なぜ今、人々が「延坪海戦」に対し申し訳なさそうにし、感謝しているのか、KBS関係者は考えるべきだろう。2002年6月29日にそうした出来事があったことを知らなかったのを申し訳なく思い、犠牲になった方たちのために遅ればせながら感謝しているのだ。KBSが「日本亡命を打診した」と報道した李承晩大統領=当時=が韓国戦争の真っ最中だった1952年1月18日、韓国沿岸水域の保護を目的に「平和線」を宣言したから、韓国が今、独島(日本名:竹島)を実効支配しているという事実をKBSは分かっているのだろうか。それを越えることは平和を壊すことだという戦略的思考に基づいて付けられた「平和線」という名称だが、これを嫌う日本人は必死になって「李承晩ライン」と呼んだ。李承晩個人に限定しようともがいたのだ。韓国人としては李承晩元大統領に申し訳ないし、感謝すべきだ。

 KBSのあきれた報道が伝えられた二日前の6月22日、朝日新聞は「韓国人と言えば誰を思い浮かべるか」というアンケート調査の結果を発表したが、李承晩元大統領は女優チェ・ジウに続き6位だった。共に7位だった東方神起や朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領よりも上だ。約60年前の李承晩元大統領の反日政策はそれだけ日本人の脳裏に深く刻まれているのだ。

文化部=イ・ハンウ部長
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